113話 日本海へ!なのです!!③
日本海にて。
みきしおたち第四ドックの潜水娘たちは、行方不明になった潜水娘の捜索のため、日本海に出撃した。
(そっちはどうだ?)
湊からの通信が、みきしおたちのバイザーに届く。
「すこし荒れているのです」
(そうか、気を付けて進んでくれ)
「はい。あ、もうすぐ、潜水娘が海に飛び込んだときに輸送船がいた場所につくのです」
(そうか、了解した)
「なにもないね」
「……そうですね……姉さま……」
「でも、なにもないほど不気味でもあります……」
「だね~」
「…………」
(どうした? U-ハイドラ)
「心配~~」
U-ハイドラの声のトーンが低い。
相当心配しているようだ。
(そうだな、早く見つけないとな。頑張ろう)
「お~~!」
U-ハイドラは元気よく返事をした。
一同はどんどんと進み――。
「ここなのです」
輸送船から二人が消えた海域についた。
「とくに異常はありませんね」
「そうね。どうする? ここから二手に分かれる?」
(そうだな……いや、別れるのはよそう)
「どうして? です」
(あぁ、見つけても合流できなければ意味がないし、エンジンドリンクを持っているのはU-ハイドラだ。)
(U-ハイドラを配置したチーム以外が見つけても、すぐに補給ができない)
「たしかにね」
「ですねっ」
「じゃあ、どうするの?」
「このまま探すしかない、が……」
しばらく沈黙が続き――。
「そうです! 渦巻き状に探せば! です」
くろしおが提案する。
「それもいいけど、方向を見失わない?」
「それもそうです」
「あの~……」
よなぐにが声を出す。
「水中コンパスってのを買ったんですがっ! 使えませんかっ!!」
よなぐにがそのコンパスを取り出して見せる。
(水中コンパスか……うん、使えるかもしれない)
「じゃあ、渦巻き状に探すのです?」
(あぁ)
「では、探しましょう」
(あぁ、それとずいほう、念のため水中ドローンも飛ばしてくれ)
「了解なの」
ずいほうはそう言い、艤装の甲板から水中ドローンをいくつか発艦させる。
それはすぐ見えなくなった。
「お~~便利~~」
「今さらでしょ」
てんりゅうがU-ハイドラにツッコミを入れる。
「それじゃあ! 改めて出発しよ~」
サクラが元気よく言う。
「姉さま……あんまり大きい声は……敵を呼び寄せます……」
ローズが耳を押さえながら言う。
「あぁ、ごめん」
(はは、まぁ、出発しようか。ここから北に進み、渦巻きのように移動だ)
「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」
そう、皆の声がバイザーに響き、捜索任務が本格的に始まる。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回もお楽しみに




