112話 日本海へ!なのです!!②
海上移動基地『アーク・トリニティ』。
第四ドックにて。
「と、言うわけで、行方不明になった潜水娘二名の捜索任務だ」
湊はみんなに司令官から聞いたことを説明した。
「それは大変なのです! 早く探さないと! なのです!」
「あぁ、そうだ。だが、焦っていてもなにも始まらない。落ち着いていくぞ」
「あっ、はいなのです」
「全く、落ち着きがないわね」
てんりゅうは呆れたように言う。
「まぁ、でも、助けたいと言う気持ちは同じですから」
「アイオワさん、はい! なのです!」
「それにしても、日本海、なの」
ずいほうが考え込む。
「どうした? ずいほう」
「……あ、昔の記憶……。日本海は流れや天気によって変わった気がするの」
「そ~なの~~?」
「あぁ、その通りだ……。だから、流されてはぐれると危険だ。そこも気をつけよう」
「はいっ」
「でも、流れが速かったら、海中での点検は難しそうです」
くろしおが少しへこむ。
「私やローズは速いから、流されたら支えるよ♪」
「……はい……そこは……任せてください……」
サクラとローズは高速潜水艦だ。
注意していれば大丈夫だと思うが――。
「無理はしなくていい。流されて合流しにくいなら、複数のチームに分かれて捜索する手もある」
「あ、そっか~」
サクラがなるほど、と手をポンッと叩く。
「ねぇねぇ~~」
U-ハイドラが手を上げる。
「どうした? U-ハイドラ」
「あのね~~、遭難した子たち~、お腹空いてると思うの~~。だから~、ご飯持って行きた~~い」
「ふむ、そうか……。U-ハイドラのタンクにエンジンドリンクを入れよう」
「了解~~」
U-ハイドラは敬礼のポーズをとる。
そして、てくてくとどこかに向かう。
とてもかわいい。
「では、我々も装備の再点検を出発前にしましょう」
「そうね」
そう言い、みんなは動作確認をし始めた。
「ここでやるのか……」
「整備士さ~ん」
U-ハイドラが戻ってきた。
「お、どこ行ってたんだ?」
「入れてきた~~」
そう言い、U-ハイドラは背中のタンクを見せる。
そこには、エンジンドリンクが詰まっていた。
「自分で入れたのか。任せてくれてよかったのに」
「自分で~、入れたかったの~~。それに~~、整備士さんが~~、毎日~タンク内部も~掃除してくれてたからね~~」
「あぁ」
ふと、みんなのいる方を見る。
「終わったのか」
「はい! なのです!」
みきしおが代表として言う。
「そうか。みんな、位置についてくれ。出発だ!」
「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」
そう言い、全員が出撃・練習用巨大プールの出撃口につく。
そして、湊の指示のもと、潜水娘たちの艤装が動き――。
【非戦闘形態『フォールディング・モード』】から【通常・航行形態『シールド・モード』】へ。
左右の艤装で身体を隠す形態になった。
(よし、出撃!!)
その合図とともに、全員が大海原へ飛び出した。
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