111話 日本海へ!なのです!!①
雨が降りしきる夜の出来事。
日本海。
「船長、イギリスから出発し、韓国に着き、そして、もうすぐ日本ですね」
輸送船の船員がそう言う。
「あぁ、そうだなぁ。だが、最後まで気を抜いちゃいけねぇ。イギリスと韓国から大事なドールを輸送中なんだ。それに航海は、たどり着き、帰るまで、油断しちゃいけねぇ」
船長がそう言い、舵を取る。
その頃、艦橋にて。
「もうすぐJAPANですね」
「はい……」
二つの影が話をしている。
「どうしました?」
気品あふれる少女が、小柄な少女に話しかける。
「いえ、すこし、緊張してるだけです……」
「そうですか。気持ちはわかります」
そんなとき!
ドォォォォン!!!
「何事だ!」
「船長! エネルギアです! エネルギアの反応です!」
「なに!? 総員! 直ちに日本に連絡だ! ここからだと日本のほうが近い!」
「はい!!」
視点は移り――。
「どうやら、狙いは私たちみたい」
「みたいだね」
「あれは小型です。私でもいけます」
「たどり着くまでは戦闘禁止ですよ?」
小柄な少女は考える。
「ならば」
そう言い、海に飛び込む。
「ちょっと? お待ちなさい!」
そう言い、もう一人も飛び込む。
しばらくして――。
「逃げ切れた、のか……」
「船長! 大変です!!」
女性船員が慌てて来た。
「どうした」
「輸送予定のドールたちが!艦内にいません!!」
「なんだと!?」
そして、時は変わり――。
海上移動基地『アーク・トリニティ』。
第四ドックにて。
「二人は、もう慣れたの?」
ずいほうがサクラとローズに話しかける。
「はい♪ バッチリ!」
「……うん……心地いい……」
「それはよかったの……。そういえば、整備士さんは?」
「整備士さんなら、司令官さんに呼ばれたとかで」
サクラが答える。
「そう、なの。また任務かもしれないの」
そう言い、ずいほうは奥に準備しに行った。
「私たちもしよっか♪」
「……はい、姉さま……」
海上移動基地『アーク・トリニティ』。
司令官室にて。
「捜索、ですか?」
「あぁ。先日、日本に輸送予定だった二体の潜水娘が行方不明になったと、輸送船の船長から連絡が来た。」
「どうやら、エネルギアに襲われ、そのエネルギアの狙いがその潜水娘だったらしく、二人は気を引くため海に飛び込んだ可能性はあるそうだ」
「潜水娘なら、倒せばよかったのでは?」
湊は純粋な疑問を問いかける。
「あぁ。じつはな、戦闘禁止命令が出ていたらしくな」
「なるほど。それで……。で、私たち第四ドックに捜索任務を?」
「あぁ、そうだ。やってくれるか?」
「はい! で、どこに」
「日本海だ!」
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