104話 始まりの朝!なのです!!④
翌朝。
海上移動基地『アーク・トリニティ』第四ドック。
「おはようございます! 今日もいい朝ですね♪」
サクラが元気よく声を上げる。
「……おはよう、ございます……」
その隣で、ローズが小さな声で挨拶する。
「おはよう、二人とも」
そう言ったのは、整備士の湊だった。
「はい♪」
「……はい」
「昨日はよく眠れたか?」
「はい! ぐっすりです♪」
「……私も、よく眠れました……」
「それならよかった」
湊はそう言いながら、いつものように整備の準備を始める。
「整備士さん、今日も整備をするんですか?」
「そうだよ。いつもやってるからね」
「すごいですね♪」
サクラが興味深そうに湊の作業を見つめる。
「……私も、見ていていいですか……?」
「もちろん」
「わぁ……ありがとうございます♪」
二人は湊のそばに並び、整備の様子を眺め始めた。
すると――。
「整備なら、私も手伝うです!」
くろしおが工具を持ってやってきた。
「くろしおさんも整備をするんですね♪」
「はいです! 工具を見ると、なんだかわくわくするです!」
「ふふっ、楽しそうですね♪」
サクラが笑う。
「……私も、少し興味があります……」
ローズも工具を見つめた。
「なら、みんなで手伝うか」
湊がそう言うと、第四ドックに明るい声が響いた。
「はい♪ 何をすればいいですか?」
サクラが嬉しそうに尋ねる。
「まずは、この辺りの整備を手伝ってもらおうかな」
「分かりました♪」
サクラは湊の隣に立つ。
「……私も、やります……」
ローズも静かに近づいてくる。
「じゃあ、ローズはこれをお願い」
湊は、簡単な点検作業をローズに任せた。
「……はい」
ローズは工具を受け取り、慎重に作業を始める。
「二人とも、初めてなのにちゃんとできてるです!」
くろしおが嬉しそうに言う。
「Sulang♪」
「……Sulang……あ……パラオの言葉で……アリガトウ……と言う意味です」
「みんなでやると楽しいのです!」
みきしおたちも近づいてきて、楽しそうに笑う。
「そうですね♪」
アイオワも頷く。
「新しい仲間が増えると、なんだか賑やかになるな」
湊がそう言うと、
「そうなのです!」
みきしおが元気よく返事をする。
「私も、ここに来られてよかったです♪」
サクラが第四ドックを見回す。
「……私も……少しずつ、慣れていけそうです……」
ローズも小さく笑った。
「なら、今日はゆっくり覚えていけばいいさ」
「はい♪」
「……はい」
しばらくすると、整備も一段落した。
「ふぅ……終わったです!」
くろしおが工具を片付ける。
「お疲れさま」
「サクラ、ローズもお疲れさまなのです!」
「はい♪」
「……お疲れさまでした……」
そんなときだった。
湊のスマート・バイザーから、通信音が響いた。
「ん?」
湊がスマート・バイザーを確認する。
「司令官からだ」
「司令官からですか?」
サクラが首を傾げる。
「あぁ」
湊が通信を開く。
『湊、みんな。聞こえるか?』
「はい、聞こえます」
『ちょうどいい。明日の任務について話がある』
「明日の任務っ……?」
よなぐにが反応する。
『あぁ。サクラとローズが第四ドックに加わったばかりだが、そろそろ二人にも任務を経験してもらおうと思ってね』
「はい♪ 頑張ります!」
サクラが元気よく答える。
「……私も……頑張ります……」
ローズも静かに答えた。
「よし。それじゃあ、詳しいことは今日中にメールで送る」
「分かりました」
通信が切れる。
「明日は任務なのです!」
みきしおが嬉しそうに言う。
「新しい仲間との、初めての任務か」
湊はそう呟く。
「楽しみですね♪」
サクラが笑う。
「……少し、緊張します……」
「大丈夫なのです! みんな一緒なのです!」
「……はい」
ローズは、みきしおの言葉に小さく頷いた。
「そうね」
「お~~」
「なの」
こうして、第四ドックに新しく加わったサクラとローズ。
二人にとって、初めての任務の日が近づいていた。
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