100話 新たな任務の予感!なのです!!
翌日。
海上移動基地『アーク・トリニティ』第四ドック。
「ふぁ~……」
みきしおが大きく伸びをする。
「昨日はいっぱい食べたのです!」
「そうね。ずいほうの料理、おいしかったもの」
てんりゅうも頷く。
「また作ってほしいですっ」
よなぐにが笑う。
「もちろん、なの」
ずいほうも嬉しそうに答える。
「今度は、もっといろんな卵料理を作るの」
「楽しみです♪」
アイオワも笑顔になる。
そんな様子を見ながら、湊は整備記録を確認していた。
「昨日の整備も問題なし、と」
全員の艤装に大きな問題はない。
この前の任務で受けた傷も、すでに修復されている。
「これなら、しばらくは大丈夫そうだな」
「お疲れさま、です。整備士さん」
くろしおが声をかける。
「あぁ、くろしおも手伝ってくれてありがとう」
「いえいえ、整備のお手伝いは楽しい、です」
「そっか」
湊が笑う。
第四ドックには、いつもの穏やかな時間が流れていた。
「ねぇねぇ!」
みきしおが湊のところへ駆け寄ってくる。
「どうした?」
「今日は何か任務あるのです?」
「今日はまだ聞いてないな」
「そうなのですか……」
みきしおが少し残念そうな顔をする。
「たまには、ゆっくりするのもいいんじゃない?」
てんりゅうが言う。
「そうですけど……」
みきしおは少し考えたあと、
「またみんなでどこかに行きたいのです!」
「それは任務じゃなくて?」
「もちろん遊びなのです!」
「ふふっ」
アイオワが笑う。
「それも楽しそうですね」
「私も賛成~~」
U-ハイドラがソファーに寝転がったまま手を上げる。
「U-ハイドラは寝たいだけじゃないの?」
「違うよ~~。ちゃんと遊びたい~~」
「本当かしら……」
いつものやり取りに、第四ドックが笑い声に包まれる。
その時だった。
「湊整備士?」
入口から司令官の声が聞こえた。
「あ、司令官」
湊が振り返る。
司令官は一枚の資料を手にしていた。
「少し話がある」
「任務ですか?」
みきしおがすぐに反応する。
「ええ」
司令官が頷く。
「ただ、今すぐ出撃するという話ではないわ」
「そうなのです?」
「ええ。まだ準備段階よ」
司令官は資料へ視線を落とす。
「近いうちに、新しい任務について話すことになると思うわ」
その言葉に、七人が顔を見合わせる。
「新しい任務……」
湊が呟く。
「どんな任務ですか?」
よなぐにが尋ねる。
「それは、もう少し待ってちょうだい」
司令官は微笑んだ。
「今は、みんなゆっくり休んでおきなさい」
「はい!」
みきしおが元気よく返事をする。
「新しい任務……楽しみなのです!」
「まだ決まってないでしょうに」
てんりゅうが呆れたように言う。
「でも、きっと何かあるのです!」
みきしおが胸を張る。
「そうそう、この前のメガロ型……あぁ、高級メガロ型エネルギアと命名したエネルギアだが、まだ分かっていない。そして、あの辺りは封鎖となった」
「はい」
「それと、元々は日本・アメリカ・ドイツの同盟だったが、」
「潜水娘の建造をしていなかったパラオが潜水娘の建造に力を入ている。」
「それに準じてか、イギリスと韓国も同盟に加わりそうだ。今、会議が行われている。」
「おまえにも新人がまた来るかもしれない。覚悟しておけよ?」
司令官はそう言いながらも、少し微笑む。
「はい!」
湊は元気よく返事をした。
この前の任務は終わった。
そして今日も、いつもの日常が続いている。
けれど――。
その日常の先には、また新しい任務が待っている。
まだ誰も知らない。
次に彼女たちが向かう海が、どんな場所なのかを。
第四ドックには、今日も明るい声が響いていた。
――第1章・完――
そして――。
第2章!始まるのです!!
第一章を最後まで読んでくれてありがとうございました!
次回もお楽しみに




