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パーチィ―

ここ最近、なぜか城中騒がしい。

なにがあったのだろうか。


「ねえ、ドタバタしてどうしたの?」


一人のメイドに声をかける。顔をしかめられた。


「はあ?知らないのですか?姫のくせに。いいから、忙しいので話しかけないでください。邪魔です」


・・・前までは仲良かったのに。みんな急に反抗期になっちゃうんだから。

次は暇そうな人を探す。・・・えーと、暇そうな人と言えば・・・・・


「いた!貴族!」


ちょうど廊下で喋ってた婦人たちに声をかける。


「ねえ、何でみんな忙しいの?」


婦人たちが一気に顔をしかめる。

何でみんな私が話しかけるとそんな顔するんだろう。


「あ、あー、あれはパーティの準備ですわよ」


婦人のうちの一人が答えてくれた。


「パーチィー?」

「えぇ、毎年恒例でしょう。この時期に世界の戦争が終わって平和になったから、その祝いに毎年色々な国でパーティーが開かれるんですわよ」


ほーん。今までは何のためにやっているのだろうと思っていたけれど、こんな歴史があったとは。


「でも、戦争が終わったからって平和っておかしいよね。しかも祝いって…ま、いいや、教えてくれてありがとうお姉さん」


タタタタ…

イリスは走って去った。


「何なのかしら、あのお姫様。教えてあげたのにあの態度。こっちの身にもなって欲しいわ」


婦人の一人がグチをこぼす。


「そうですわよ。せっかく四大貴族のうちの一人・・・ソフィア様が教えてくれたというのに」


取り巻き達が必死に話かけてくる。

ソフィアはずっと階級とやらが嫌いだった。そのせいだろうか・・・・・何も恐れず目をあわせて会話をしてくれるあの子供が、どんな悪女でも、ほしいと感じてしまった。



「そっかそっか~、みんなパーチィーの飾りで忙しいんだ~」


まさか自分の事を欲しいと思われてることを知るよしもないイリスは、呑気に歩いていた。


「・・・・・暇だな」


勝手にダンジョンに行ってから、冒険者ギルドには行けてない。

なぜなら父親にギルドカードを没収されてしまったからだ。


「いっそあいつ(父上)から奪うか・・・・」


そんな考えをしていたら、あっとういうまにパーチィ―が来てしまった。



「父親への恨み、恐るべし」


暇つぶしにぴったりだなあれは。今後もぜひとも使わせていただこう。


「ごはん♪ごはん♪」


テーブルに近づくと、そこにいた人たちがマッハより早いんじゃないかというスピードで消えていった。

さっきから異様に見られたりさけられたりするのはなぜだ・・・?


「ま、いいか!ケーキ~!」


甘いものにつられて歩いた時だった。


ドンッ


「あ、申し訳ありませんわ」


突如前からぶつかられ、ジュースをぶっかけられた。


どこの輩だと思ったら、誰か分からないちょっと若いお姉さんだった。どこから湧き出たのか、後ろに婦人が大量発生してることから仲間だと予想する。


「お姉さま!大丈夫ですの!?」


次に、ロベリアが後ろに多種多様の男たちを大量に連れながら、心配そうに駆け寄ってきた。

母親が違うとはいえ、なんという優しい妹・・・・あの親父に育てられてよくこんな風に育ったもんだ。


「今すぐに着替えてきてください!せっかくのパーティーですのよ!」

「えー、でも、カーペットが汚れてるしなぁ」


(まじかこいつ・・・・)


パーチィーに参加してる者たちは全員絶句した。

こいつはドレスよりカーペットを優先するのかと・・・・


「それは私がやっときます!早く着替えて来てください!」


(お前もかよ・・・・)


パーチィーに参加してる者たちは全員絶句した。

姉妹そろって汚れたカーペットを心配するのかと・・・・


トントントントン

ロベリアは、叩きながらそこらへんにあった手拭きでカーペットを拭く。


「わ、わたくしも手伝いますわ!」


イリスにジュースをぶっかけた婦人も一緒にトントンしはじめた。


「あら、感謝しますわ!」


丁寧なお辞儀と共にロベリアは婦人の耳元に顔を寄せた。




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