最強のお姫様
「何なんだ!これは!」
みるとそこにはたくさんの魔物がこちらへ向かってきている。
「クソ!どういうことだ!おい!一時撤回だ!一度逃げるぞ!」
みな逃げていく。
「うわあああ!待ってーー!!」
後ろを振り向くと馬に振り落とされた騎士の一人が助けを求めていた。
「何をしている!」
馬から降り、周りの魔物を斬る。
しかし、数の多さに負けてしまう。
ドドドドド・・・
前から巨大な魔物が迫ってきている。
(やば・・・)
踏みつぶされそうになる。もう、足がすぐそこにあった。
グチャ・・・
・・・?音がした?
「潰されて・・・ない?」
みると魔物が潰れている。
そこにはハンマーをもったイリスがいた。
■
「こ、これはどういう状況ですか!?」
あたりを見ると周りにはたくさんの魔物の死体が・・・
「つい、楽しくなっちゃって・・・」
「つい!?」
やっぱり、残酷な姫だ。魔物を殺して楽しいだなんて・・・
「君、大丈夫?危なかったね」
「え?あ、はあ」
そうだ!一つ借りを作ってしまった!この後どうなることやら・・・
「別に、頼んでいません。あなたに助けてもらうくらいなら死ぬ方がマシなくらいです」
こいつは悪女だ!こんな奴に助けてもらうなんて一生の恥!(←言い過ぎ)
ふざけるなよ。これで誰が信用するとでも・・・
「・・・・・そう」
「私まだすることあるから、部下のところに行ってあげて。じゃあね」
ハンマーをかつぎ、もう一度ダンジョンの中へとイリスは戻った。
■
することがある。それは嘘だ。
そんなことはもうない。ダンジョンの中はもう空っぽだからだ。
ここにいるのはあの人たちと一緒にいたくないから。
『あなたに助けてもらうくらいなら死ぬ方がマシなくらいです』
あのことばを思い出す。
「私なにかしたっけなぁ・・・?」
どうせ妹のロベリアことだろう。
一緒にお茶して、たまには一緒に寝たり、お風呂入ったりして楽しかったのに。楽しかったはずなのに。
「・・・ようわからん」
・・・・・よし、帰るか。
「お風呂入りたーい」
■
「イリス!!!!」
現在イリス。お説教くらっております。
「またお前は・・・!おかげでうちの戦力が減るところだったんだぞ!!」
なんのことだろうか。
あれは魔物が勝手に逃げただけだし、それに騎士なんていたか?私の事を知ってる人がいたくらいだけど。(←二人しか見てない。)
「父上。私はお風呂に入りたいです」
「人の話を聞けぇい!!」
それにしてもあのダンジョンがS級だなんて本気だろうか。さっきダンジョン寄った時、騎士のおかげで生き延びたみたいな事言ってたが、どういうことだろうか。わからないことばっかりだ。
早くお風呂でさっぱりしたい。
ガミガミクドクド
父上からのお説教が続き、お風呂に入れたのは二時間後だった。




