城探索しようぜ!
「急に現れた不審者め!何が目的でここに来た!」
騎士に剣を向けられながら訪ねられる。
「私達は国王に会いに来たの!」
「こ、国王様に会いに来た‥‥‥だとぉ!?」
な、何か変なことでも言ったのだろうか、騎士達が剣を握りしめ震えている。
「やはり国王様が目的なのだな!皆のもの!拘束だー!!」
「「「「え~‥‥‥」」」」
■
今、イリス達の前にいるのは、アヴリオ王国の国王だった。
「うん、あー‥‥、何?お主たち、ハスライムの王子と王女だよね?‥‥‥な―んで拘束されてんのじゃ」
「こっちが聞きたいよぉー!」
縄にくくりつけられたままイリスはジタバタと暴れる。
意味が分からない。私達を見るなり拘束って!この国は騎士達にどういう教育してんの!
「無礼者!!国王様にタメ口とは‥‥‥失礼にも程がある!!!」
「あーよいよい、コイツらはハスライム王国の者じゃ。縄を解いてやれ」
「ハッ」
国王の命令を聞くなりすんなりとイリス達を解放した。
「それで?あのバカはお主達に何と言ったんじゃ?」
「何かね、第2王子と会ってほしい、て言ってたよ!」
「第二王子に‥‥」
国王がボサッと呟く。
おや?何か雰囲気が変わったぞ?喧嘩でもしたのだろうか。
「なるほどなぁ‥‥お前らも大変苦労してるんじゃな。お前らの父親は少々説明が足りない短気な奴じゃろ?」
「少々どころじゃないでしょ‥‥」
ロベリアはため息を吐いた。今での経験を思い出したようだ。
「ホッホッホッ、あやつはどこに行っても何年時が経っても変わらないのぉ。知ってるか?お前達の父親はワシの教え子だったんじゃよ」
「えー!国王せんせぇやってたの!?」
「だからあの性格に――」
「違う」
国王が感いれずに突っ込んだ。
違うのか、だったら何があってあんな性格になったのだろうか。
「ホッホッホッ、とりあえず城の探索でもどうじゃ、第2王子‥‥リーラスは今出掛けてるんじゃ」
「そうなの?じゃあ城探索しよっ」
「「「は~い」」」
■
「なぜ城探索をするのですか?イリス様はそう言うものに興味は無さそうですけど」
グラジオラスが質問してくる。こいつ表では良い面しやがって。
因みに王は仕事に戻ってった。
「ハア‥‥、単純な事だよ。父上が何も説明せずに第2王子と会ってこいなんて言う訳‥‥ない‥‥か?‥‥‥いや言いそう‥‥どうしよ、自信失くなってきた」
「ハハッ、父上のこの人望のなさよ」
「面白いですね」
「一応国王では?」
それぞれの感想を口にしているが、これがバレたら最悪なことになるのだ。
「まあ、一応父上に何か考えがあったとして、道でも部屋でも覚えてた方が有利でしょ~」
「なるほど、いざとなったら逃げるための通路も確保しときましょう」
「そんな事にならないようにして下さい」
下らないことを喋っていると、ドアに鍵が掛かっている部屋を見つけた。
「あれ、ここだけ部屋にカギついてる」
「本当ですね、プライベートを覗かれたくないタイプの人ですかね」
「いや、ロベリア様‥‥、鍵穴が三個に鎖までついてる部屋がプライベートな訳ないでしょう」
「そうかな~」
確かに、プライベートと言うには頑丈すぎるな。この部屋には魔族でも封印しているのか?
「ま、我々には関係ないですよ。姉さん、早く行きましょう」
「は~い」
イリス達が禍々しいオーラを放つ部屋から離れた。
ガタッゴトッ
4人はピシッと固まった。恐る恐る振り返れば、鎖が落ち、ギィィィィと音を立てながら扉が開いた。




