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片道通路


「なぁ!これどこに向かっとるん!?」


 ロベリアと魔王は飛んでどこかに向かっていた。


「あ?旧魔王城に決まってんだろ」

「どこにあるか分かるんか!?」

「姉さんに教えてもらったわ」


 すると、どこからか城が見えてきた。


「あれだ!」


 ロベリアと魔王が城に近づいた。

 バチッ

 体に突然電流が走り、二人ははじかれた。


「な、何や?」

「これは‥‥結界だ」


 集中して見ると、たまに電流が城の周りを走るのが分かる。

 そんなに入られるのが嫌なのか?


「えぇい、破壊するで!」


 さすがは魔王、一瞬で結界を破壊した。


「ほな行くで!」

「お前躊躇ないな。プライバシーとか気にしてたらどうすんだよ」

「おとんにはそんなものはない!まだ一緒に暮らしてた時に全裸で城中歩いとったわ!」

「え‥‥」


 それはそれでどうなのだろうか。なんかやだな。

 そう思いつつも、久しぶりの実家にはしゃぐ魔王の後ろについていく。


「‥‥‥なんもないな」

「うーん、おとん一人暮らしとったからか?」


 ‥‥‥、‥‥マズイ、全裸のワードが頭から抜けない。この後普通に気まずいんだが。

 

「あ、ここがおとんの書斎や!昔ここで魔族殺したらしいで」

「え‥‥あ、そうなんだ‥‥」


 反応しずらい、確かに床にうっすらと血痕らしきものがある。‥‥てか何でそんなこと知ってんだよ。


「ほれ、何ボサッとしてるんや!早く手掛かり探すんや!」

「逆に何でお前はそんなやる気なんだよ」



「何も見つからねえな‥‥」

「ウチ飽きたわ」


 魔王は床に寝っ転がる。


「こらー寝るな起きろー」


 そう言いつつもロベリアは魔王の隣に寝っ転がった。


「俺らがこんなことしてる間にも、姉さんは必死に戦ってるんだろうなぁ」

「最低な弟やな」

「下手したらお前の父親殺されるかもしれないけどな」


 姉さんは五分五分って言ってた。もしかしたらどちらかが死ぬか、一騎打ちかもしれないらしい。

 

「よしっ休憩は終わりや。また探すで」

「探すって、もうここは探しつくしただろ」

「確かに‥‥でも、おとんの事だから以外にここら辺に隠し扉を‥‥」


 魔王が本棚をバンバン叩いた。

 カチッ


「「ん?」」


 ゴゴゴゴゴ‥‥———

 本棚が動いて何かの通路ができた。


「お、おー!すげぇ!」

「こんなところに隠し部屋があったなんやな‥‥!」


 二人は隠し部屋への通路に入っていった。



「ハァ‥‥ハァ‥‥ちょっと待って、少し休憩しょうや」

「はー?お前体力少ないな。今までどうやって生きて来たんだよ」

「そこまで言う‥‥?ちゃうねん、この通路‥‥ほとんどダンジョンやないか」


 あたりを見渡せば、ギロチン、電気トラップ、etc‥‥がそこら中にあった。


「だからどうしたんだよ。さっさと行くぞ」

「ここ絶対通路じゃないやーん!」



「‥‥‥あれ?」

「おい、急に止まんなや」

「だって、あれ‥‥」


 ロベリアが指さす方向を見ると、何故か人間がたくさいた。皆甲冑を着ているので多分騎士やそこらへんだろう。


「ということは‥‥人間界に戻って来たってことやろ?良かったやんけ、ウチはもう帰るわ」


 クルッ後ろを向く。しかし、さっき来たはずの通路が無くなっていた。


「あ、あれ?さっきここに道があったはず‥‥」

「え、っていうことは‥‥」

「「帰れなくなった‥‥!?」」



私が書いている『地獄巡り』が完結したので、ホラーが好きな方はぜひ読んでみてください。

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