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 繋がる現代ファンタジー   作者: TAREさん
9/18

問題が起きた。。

途中から視点変わります。


(*暴力的な話が入ります。)


 次の日は言われた通り、ドナドナ~っと連れて行かれて研究員の手に渡された。


「あら~、お久しぶり~。 楽しみにしてたわ。」

そこにいたのは貧血で倒れた時に来ていた麻ちゃん、と言っていた女性。


テンションが高いまま、あれよあれよと台に寝かされる。


「ちょっ!? せ、説明はっ?」

「今から脳波とかを調べるからそのまま動かないでね~。」

と何やら頭に付けられる。


「大丈夫なのかっ?」

すると森原が布池の手を握る。

そしてさも安心するように言った。

「大丈夫、俺もすぐに追うから。」


。。。


「それどういう意味で言ったっ? 大丈夫じゃないセリフだよなっ?」

「はいはい落ち着いてね~。」


心の準備もないまま進められた。


その結果は・・?






「んん~。     普通ねっ!」

「・・・・・・無駄に疲れた。。」

ちょっとぐったり。。




一方森原は。


「興味深いわ~。 もっと実験したいっ。」

「遠慮します。」

「え~?そんな事言わずに~。ね? ね?」

懐かれた?







 そんなこんなで日は過ぎていって。。


「出来たよぉ。 試作品№3!」


 2人がこちらに来てから1ヶ月以上経った。

使い心地やアイディアで改良され、使用可能なとこまで出来た。


試し撃ちをしてみる。


「うん、イイ感じ。 反動も軽いし連射もスムーズ。 後はどの程度効力があるかだね。」

効く事はもう分かっている。鉄の棒だけでなく、コンクリートの石でもやってみたし、この道具なら牽制だけでなく攻撃として通用する。


「カプセルの方はどうです?」

「あぁ、そっちも順調だよ。 テストはしてるけど、本番で上手くいくかは確認できないからねぇ。」

「そこはちょっと賭けるしかないですから。 取りあえずこれ、使ってみます。」

「あぁ、感想聞かせてね。 予備でもう一丁作っておくから。」

「はい。」

撃ち慣れしておくのと、相手に不自然に思われないようにする為持って出ている。



その時警報が鳴る。


「!   招集ですね。早速行ってきます。」

「レベルが高いのが出たか。 気を付けてね。」

「無事に帰って来いよ。」

「うん、了解。」

気負いなく走って行く。

見送るのは毎回不安だ。何かあったらと思うと。。

そんな風に思いながら信じて待つ布池。




=====================================




 それから2週間後には手紙を送るカプセルも完成し、森原君は巡回にも出るようになった。 護衛の彼らは交代して誰かがつく。そうして大分この生活にも慣れた。


「ただいま~。」

「おう、お帰り。 どうだった?」

「んん~。今回もハズレ~。」


 森原君は自分の世界に繋がったら分かるらしく、その機会をうかがっている。

しかしそう上手く運はめぐっては来ないようだ。


「ねぇお腹空いちゃったよ僕ぅ。 どっか食べに行こー。」

「そうだな。」

「俺たちも一緒にいい?」

「えぇ、いいですよ。」


 護衛の彼らとはちょっと交流が出来た。全員の戦っている所を見た事がないので詳しくないが、佐端さはしさんが20代で一番年上。斥候とか隠密な行動が得意で情報収集役。狐面だった人だ。効率的に考える几帳面な人。

後は皆10代の少年で。井ノいのはら君、リーダーシップをとっていて、頭脳派。鳥の面をつけている。

日田ひだ君、犬面の子。アタッカータイプの攻撃を担当している、性格がツンとしてて面倒くさがり。でも素直な所もある。

広山ひろやま君、一番普通に会話が出来る子、支援タイプだが接近戦闘もいけるらしい。イタチ?の面。

峰岸みねぎし君、遊撃タイプ、正直なんだが反感を買いそうな物言いをして、気まぐれな性格。前に会った猫面の子とはまた別の猫のお面をしている。

最後は三影君みかげ、オールラウンダーでそつなくこなす何でも役、とにかく無口で最低限しか話さない。お面はひょうだ。


「気になってたんだけど、何で動物なの?なんか意味があるのか?」

「さぁ、勝手に決められて貰うから理由は知らない。聞いた話だと、名前以外で呼びやすいからとか、認識しやすいとか? 一応上の人が直感で決めてるらしいですよ。」

「ふ~ん。 で、森原君はウサギなんだ?」

「うん。どういう直感なんだろうね。」

「適当だろ。」


 彼らは有名らしく一緒にいると注目される。若手のホープって感じだ。

森原君が能力者だからか俺より親しい感じはある。会話はするが聞き役の方が多い。自分でもちょっと浮いてるなぁとは感じる。でも森原君がいるから疎外感まではいかない。


彼らは護衛ではあるが、訓練校に行ったり任務で外れたり、プライベートでいない者とかもいるので、1人になる事はまぁまぁある。知ってる所なら迷子にもならないし、気兼ねしないのでそれはいいんだ。森原君も頑張ってくれているから、俺も自分で出来る事はやりたい。

主にやってる事と言ったら安藤さんの世話だが。掃除に整理に、物を運んだり買い物を頼まれたり。 専門的な事は分からないが、よく話すのでそれなりに親しくなった。

ただやはり、居心地が良いかと言うと違う。誰かと一緒の時はまだいい、1人でいると嫌でも分かる。 嫌な視線、ひそひそ話での陰口。余所者を見る目や無能力者とさげすむ言葉。

ここの事を知って、お世話になる事を決めた時に覚悟していた事だ。だから気にしないようにした。これくらいは問題ない。関わらないならそれが普通になる。


しかしそれが顕著けんちょになったのは、運が悪かったのかは分からない。

どこにでも柄が悪い人はいるようで、下ほどよく吠えるとは言うものだ。

始めはちょっとした意地悪を仕掛けてくるだけだった。からかわれている内は我慢した。ムカッとするが、こちらも大人だ。困るが宥めるようにやり過ごしていた。

こっちから手を出す事はしない。ただの陰険なイジメだ。

だが人の噂は回るもので、店の対応がおかしくなった。 不親切になったのだ。

対応が適当になったり、無視されたり、商品を雑に扱ったり、文句を言われたり、売れないなんてのもあった。見下されている。。

理不尽に怒りそうになるが耐えた。でも気分が悪くてもう買い物は出来そうにない。

相談しようかとは悩んだ。しかし個人的な事だし、10代の子に助けを求めるとか恥ずかしい。それに危険な所に行ってる彼らと比べたらこんなの些事だ。

安藤さんには気遣われたが、毎回ついてきてもらう訳にもいかない。

平気だと言った。


しかし、それが決定的になったのは・・・。




暴力だった。。




これくらい大丈夫だとでも思ったのか、腹の虫の居どころが良くなかったのか。。


流石に抵抗した。 だが逃げれるものでもなく、サンドバッグのごとくやられっぱなしだった。怖くて身を固めるしか出来なかった。

なじる声、わらう声、脅す声。 一方的な複数による力の行使は恐怖だった。

何でこんな事をするのか解らない。憤りと惨めさ。無力な悔しさ。

こんな事をしたら死んでしまうかもとは考えないのか。。




気絶してたのがどれくらいだったのかはわからない。

しばらく動けなかった。


いつまでもこんな所には居られない。

ゆっくり体を起こし、フラフラしながら何とか帰って来た。


そして、ベッドに辿り着いたところで倒れこみ、意識を失った。。






次に気付いた時、ぼんやりした視界に人が近づいて来るのが分かった。

そのまま手を伸ばされた時、暴力を受け続けたその続きと錯覚して恐怖が蘇った。

思わず声をあげてその手を拒絶した。

その瞬間、体に激痛が走り、力が入らないがうずくまる。

近くで名前を呼ぶ声が聴こえるが、もうよくわからなかった。


その誰かはすぐに何処かに行ってしまったようだが、そこで意識が遠のいた。。。








布池君。。。


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