考えの方向は合っているのか。。
*知ってる前提の話題が出てきます。
元の地球も創作が入っています。
次の日はアンフォーンとアフェスプについて調べた。
歴史書でも読んだが元々居た存在ではなかったようだ。
およそ50年前、突然事件は起きた。最初は大国の○○ダホ州の農園。
数件程度の怪事件だった。
対岸の火事とその頃は様子を見ていた国々。
だがその数ヶ月後には世界中の大事件に発展していた。
わが身に降りかかった事で上へ下への大騒ぎに。
安全な地を求め逃げる人々、国に助けを求め、責任を問う人達。
しかしこんな事態を国が想定出来たはずもなく、更に追い詰められる事に。
対応策がなかった。 武器という武器を使い、テクノロジーを駆使して開発するも決定打までには至らず、人々が暮らす土地は狭められていった。
国は苦悩し、絶望し、このまま滅びるのかと、未来を暗い思いが占めていた。
その時だ。 人類に変化が現れた。
力を持った子供たちが産まれてきたのだ。
全員ではではないものの、その力は有効だったのだ。
飛びつかない訳がなかった。 希望をそこに見出したのだから。
最初に発現し、現状を打破した国を皮切りに、まだ国として成り立っていた国々は取り組んだ。
どこの国・地域も疲弊し、その形は失われていたし、消えた国すらある。大国でさえ3分の1以下にまで減らされ、現在なんとか維持しているらしい。
日本も47あった都道府県は今や10もない事になっていた。しかも、首都がないと言う。 その時の政府は機能していなかっただろう。
今は少しずれて隣りの県に移っていた。
アフェスプの設立もその頃にされ、異能力者の訓練校が出来た。
対抗出来るのは当時は子供たちしかおらず、心苦しいながらも前線に出すしかなかった。
今では体制も整い大人の部隊が出来たが、その能力次第ではまだ見習いの10代も出ている。人材は国が確保する為、親から離れれば守られる側と異能力者の接点はあまりなくなる。
ヒーローであるはずの彼らは非難を受ける事がよくある。
アンフォーンの次に恐れられる存在として。そして被害が出続ける事への不満。
指導方法や子供を戦闘者とすることへの忌避感。
対して異能力者も、能力がある事への特別視、一般者を無能と軽蔑する傾向。
また能力の強さでも優越の差を持つ者もいる。
「なぁ、何でこんなに似てるのに、こんなに違う事になってるんだろうな。」
ご飯を食べながら情報を整理して思う。
因みに自分たちがアンフォーンと間違われたのは、人間そっくりさんもいるためだった。
ナニソレ コワイ。
疑いが晴れたのは、物から記憶を読み取る異能力者がいたからというのもあった模様。
それは良かったが、自分たちの立場がそれで良いのかと言うと違う。
こんなに差別がある中で、今俺達は異能力者側にいるのだ。
当然そんな力があるはずもないのに。
しかし帰る為にはそうしなくてはならないと森原君は言う。
俺には案がサッパリないが、気持ちや理由は分かる。
アンフォーンと一番近くで接点を持っている、アフェスプとの接点を切り離されたくないのだ。遭遇したくはないが、原因がアレだし、一般人として離されればもう詳しい情報も得られなくなるだろう。物理的にはイヤだが立場は近くにいたいと言うこと。
ただ非常に肩身が狭そう。イジメられそうで今からビクビクしている。
「確かに不思議だね。アンフォーンが何処から来たとか、どうしてなのかとか、分からない事はまだある。 けど俺たちがこっちに来てしまったと言う事は、次元が歪んで繋がったと言う事。アンフォーンにはそういう能力があるって事だよね。」
「それSF? 宇宙人の侵略、的な?」
「う~ん。 その見解はしてるだろうね。」
「知能もある人型アンフォーンは何を考えているんだろうな。狩場なら悪趣味。 ーーそう言えば俺たちの所でもあったよなぁ。ルーズ・・ラー?だったっけ?大変だったよなぁ。 その後もなんか怪物が出たってニュースでやってたけど、それはすぐなくなったな。 でも、そのまま続いてたらと思うと・・ゾッとする。 ーーここはそれを50年以上やってんだな。すげぇよ。」
「そうだね。」
俺たちの世界でも似た事はあった。存在は違うと思うけど、あれも世界中が
混乱した歴史に残る事だった。そんな昔の事じゃない、高校生の時だ。なのにもう普通の生活を忘れたように送っている。
報道陣の命懸けとか、軍人さんに怒られているのが鬼気迫っていたのを覚えている。ここに比べたらたった数ヶ月だったが、それでも不安で心折れそうだった。
人は元の状態を求める。 ここの人達にどれだけの苦闘があったかなんて、想像もつかない。
「この後はどうする?まだ何か調べるか?」
「んん。 これ以上は現時点ではもう分からないな。基本的な事は分かったと思うし。」
「じゃあ直談判か? でも、協力してくれると思うか?」
「まずあちらの意向を聞いて、それからお願いするしかないね。どうあがいても俺たちの自由はあちらが握っているんだし。部外者だって認識は仕方ない。」
「まぁ。。 具体的に協力って、何してもらうつもりだ?」
「そこなんだよね。原因が分かっても一か八かで突っ込むのは安全じゃない。」
「それは激しく同意。」
「っとすると、手紙を送ってみるのが無難かなって思う。大変ではあるけど。」
「手紙? 届くかは分からないけど、送ってどうするんだ?確かめることも出来ないし、アンフォーン絡みでやり取りとか厳しいと思うし? 相手に知られるのもヤバいだろ?」
「うん。そこは上手くやるしかないね。物が用意出来れば俺が行ってもいいと思ってる。」
!?
「えっ?」
「確信はないけど、こっちに来てから落ち着いて考えて、と言うか思い出してみたんだ。いつこっちに来たかその境目が分からなかったんだけど、何度か現場に立ち会えば感覚を掴めるかもしれない。」
ナニイッテルノ?
「いやいやいやっ、危ないってっ、死ぬかもしれないっ。」
「だからそこは協力してもらうんだよ。出来る事はしないとね。」
君一般人だからっ。 一般人の概念どこ置いてきたのっ?
「こちらがお世話になってお願いするには、向こうにもメリットが必要だ。協力してもいいかなって思ってもらわないと。向こうは体張って命かけて守りたいものを守ってる。甘えてじゃあよろしく戦って来てねなんて言える立場じゃない。きっと文句は言われるし、言わなくても心で、態度で不満に出す。帰りたければ勝手に帰って平和に生きろと、厄介者なら関わるなと、何で関係ない者の為に命懸けなくちゃいけないと。 拒絶されるかもしれない。」
・・・・・・。
「俺たちは自分で出来る事、やらないといけない事を提示して、誠意と行動で示す必要があります。ここは厳しい世界と思って丁度いい。俺たちは信頼も何もない。やってもらって当たり前なんて、きっと相手を不快にさせる。」
「まぁ・・、それも分かるけど・・・。」
「今が当たり前の生活でも、戦う事を好きに選んで産まれて来た訳じゃない。能力があるからそのように分けられた。特別なんだ、必要とされている、自分には価値があるんだと、そう育てられるのは、そう考えないと心の安定がとれないのかもね。。」
・・・・・・。
「 で、でもさ・・、それで無謀になるのは・・違くないか?・・」
言いたいことは分かるんだけど、それは無茶、無謀、出来る事に入ってないから。な?
「 布池さん、 怖いものは怖いままでいいです。慣れるものじゃないし。 必ず守ります。だから、 頑張りましょうっ。」
・・・・・・・・・・・・。
聞いてたっ!?
「大丈夫。」
何がっ!? どこがっ!?
森原君 ちょっと暴走?
彼の過去からの経験がそうさせていますが、その立場?も関係しています。
次回に期待。。




