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 繋がる現代ファンタジー   作者: TAREさん
4/18

どこかも分からなかった。。

 &予想外な告白。。

 部屋に残ったのは俺たち2人ともう1人。

「さて、気を楽にしてくれていいよ。 僕の名前は江澄 拓実たくみ、よろしくね。因みにもう1人いた女性は僕の姉、だから下の名前で呼んで。」

気さくなお兄さんって感じだ。 油断も信用もないけど。


「それで?何か要望はある?すぐじゃなくていいけど。」

すると森原君が俺の方を少し見てから。

「じゃあ、 図書館に。」

「図書館? まぁ、調べたいって言ってたけど。。 君は?」

こっちにも聞かれた。

「え、あぁ・・。」

そうだな。。

「連絡が取れる物が欲しい。 後、・・本当に大学がないのか確かめたい。」

自分で確認したい。

「んんー。 了解。連絡については携帯って事?それだとちょっと日にちを貰いたいけど、確認の連絡なら公衆電話もあるよ。」

「あー、、じゃあそっちでいい。」

「はい。  んん~。つまり2人とも外出したいって事だね。じゃあその方向で調整しよう。今日はもう中途半端だし、かと言って部屋だと退屈だよねぇ。

うん、ちょっと散歩してみる?」

言い方が軽いが、何もする事もないし提案にのった。




 街並みはいたって普通であることにほっとした。

「あの、俺のカバンって、返ってくるんですよね?」

「あぁ、そうだね。もう部屋に届いてるんじゃないかな?」

「そっか。。良かった。」


 散歩は1時間余りのものだった。土地勘がないだけで特に変な物はなかったし、通る人も普通だった。

ただ、それで居心地がいいかと言うと、そうは思わなかった。







 翌日。昨日と同じ感じで来た拓実と言う人によって車で移動する。

何か知っているものはないかと探してしまう。お店・乗り物・服装、知ってる物もあったし自分達と変わらないと見えるのに、何が違うのか。。


「はい、着いたよー。 誰でも利用出来る一般向けだけどね。」

子供からお年寄りまで出入り自由のよくある図書館。

拓実さんは待ってると言うので2人で中へ入った。


「森原君、ここで何を調べるんだ? って言うかここで分かるのか?」

こんな一般的な所で俺たちの謎が解けるのか疑問。

「取りあえず、基本的な確認をしておこうかなって。探すのは地理と歴史、

後 新聞かな?」

「?  分かった。」

この時何でそんなものをと不思議に思った。

その理由は見て読んだら分かったが、、、


分かりたくなかった。。。


だって、ここは日本じゃないのか? 地球じゃないのか? こんな歴史知らないっ!


『アンフォーンによる被害者数 今日240人!

問われるアフェスプの教育!!』

『世界での被害拡大!

 今後の国の対策はどうなるのかっ!?』

『新たな未確認生物かっ?

 ○○○○共和国、地図から消える!!』


って何それっ!?




ここでは自分の知らない事実が当たり前のように報道されていた。

自分は今、何処にいるのだろう??

近未来か? いや日付は同じだ。

じゃあ何?よく似た世界? どっかの小説じゃないんだから。

映画のドッキリ的な? それ酷いと思う。

国家の陰謀・・? 現実的じゃない上に一体ダレ得。

大体、一般大学生にすることじゃない。どんだけ暇なんだ。お金の使い道間違ってるから。




 それからお昼を食べたけどよく覚えていない。

大学なんて場所すら自信なくて分からなかった。

電話もかけさせてもらったが、通じないか知らない人が出た。


希望のぞみが絶たれていくのが分かった。。。






 戻って来ると部屋に閉じこもった。

よく似てるが違う。 ここは知らない世界だ。

こんな現実にどうしろと言うんだ。 俺は何の力もない、勇者なんかでもないのに。。


そうして1人ゴロゴロしていると、ノックの音。


「・・・、誰?」

「あ、森原です。」


ドアを開けると、何か飲み物とかスナック菓子とか枕?を持った森原君がいた。

「ソフトドリンクですけど、一緒に飲みませんか?」

「あー・・・、うん。。」

気を遣って来たらしい。 中に入ってもらって椅子に座る。


「それ何?」

「ピーチ○○太です。お菓子はポッキーと、ポテトチップスの塩味。」

コップにトクトクと注ぐ。 それをお互い持ってカンッと打ち合わせて飲む。


「はぁーー。   何かなぁー・・・。   違うはずなのに こういうのは同じってどうなの。」

と苦笑う。 開発者は同じなの?

「食べ物でホームシックにはならなさそうですね。」

「だな。     ・・・・・・俺、まだショック。 信じられねぇ。。」

「 そうですね。 」

「あー、何?こういうのってさ、なんちゃらトリップってやつになるのか?」

「あぁー、そう なるんだと思います。」

飲み込むためには何か喋ってないとやってられない。

「・・・。 森原君 平気? 俺よりしっかりしてるよね。なんか情けない・・。

俺なんかまだパニック起こしそうだよ。」

ハハハ、と渇いた声で笑う。 すると森原君は。

「そんな事ないです。 布池さんがいるから、しっかりしなくちゃって思ってて、本心は不安でいっぱいです。」

「本当かぁ?」

「ホントですよ。 布池さんは初めてだし、当然の反応だと思います。むしろ声に出せるだけ正常です。」

「そうかな・・・。」

・・・・・・。 ん?

「ん?   俺は初めてって・・・・・・、初めてだよな?」

「あ。・・・いえ、いや・・・。その、ここは初めて、です。」

んん?

「・・・。 トリップは、 2回目・・・。」

は?・・・・・・。

「・・・・・・、マジ で?」

「   はい。 」

ええええええーーー・・・。


なにその 告白。




「え?ここはって、他にも地球みたいな所があるってこと?」

予想外なカミングアウトにちょっとうつな感情がどっかいった。

「いえっ、そこは、ファンタジーって感じで、丸っきり別の世界でした。」

「どんな感じで?」

「んー。 ゲームをもっとシビアに現実にしたような感じで。 陸や乗り物が空にあったり、自分が小人に感じるくらい巨大な木が生えてる所があったりで、虫も大きかったです。 後は竜がいて、おしゃべりしました。」

「おおー。めっちゃファンタジーじゃん。 いっそ清々しいな。それだけはっきり別って分かった方が納得できるかもな。」

中途半端に同じより、モヤモヤしないかもしれない。そんな風に思う。が。

「それはどうだろう。。」

「違うのか?」

「だって全部知らないものだらけなんだよ。言葉は通じたけれど、文字は読めない、お金も違う、住むどころか泊まる事も出来ないから、働ける所探して、・・・それだけで生活するのにさえいっぱいいっぱいだったなぁ。。」

とその時の事を思い出してるようだ。

「・・・、そうか。 それも大変なんだな。 でも帰って来られたんだな。」

「はい。 実は他にもトリップした方々がいて、それに原因も分かったので大丈夫でした。」

「 原因かぁ・・。   俺たちの場合は・・・アレか?・・」

あんまり思い出したくない。

「そうですね、アンフォーンとか言うやつだと思います。」

「うぅ~~。 アレはもう出会いたくない。。」

「避けられないと思いますけど・・。」

「無理っ。」

絶対にムリっ!

「んん~~。 前例はなさそうな感じでしたけど、もし帰れたとして、今回と同じ事がこの先もあったら怖いですよね。」

なんて怖い未来の可能性を言った。

「やめてくれっ、トラウマ過ぎるっ。もうあの道通れないっ。夜も外出れねぇよっ。」

「そうなると問題だなぁ。 どのタイミングでこっちに来たんだろう?」

・・・・・・。 どういう事??

「タイミング??」

「俺、布池さんとあのアンフォーンを最初に見た時、助けを求めてコールしたんです。つまりその時はまだ電波は繋がっていたんです。」

ふむふむ。

「布池さんが見聞きした悲鳴をあげた人も、こちら側では発見されなかった。

つまりその時はまだ向こうだったって事です。」

「! そうかっ。   え。 じゃあ向こうでも事件じゃないか。」

「・・・、そうですね。」

それはそれでマズイよな?

「ヤバいだろ。どうすんの?俺たちの世界もこっちと同じようになるかもって事だよな。その可能性あるよな?」

帰ってもヤバいとかどうしよう。家族は?友人は?

「・・・、いえ、ここまでにはならないと思います。」

「そうなのか?何でだ?」

「 向こうにも、守っている人がいますから。それに続けて起きるようなら必ず調査が入るでしょう。俺たちも行方不明者として捜索されているはずですから。きっと大丈夫です。」

それは願望だろうと分かる。保証なんてないし、確信も出来ない。

連絡も出来ないし、帰り方も分からない自分たちには、その未来をどうこうなんて関わることすら出来ない。

「はぁー。 別の世界にいます、なんて分かるはずないよなぁ。分かった所でどうにもならないし、危険だ。」

「そうだね。 何にしても、協力してもらわない事には難しいですね。」

「そうそう。」

「・・・。 何か俺たちに出来る事を見つけないと、ポイ捨てされてしまうかもしれません。」

うんうん。




 え?




「は?」

何のお話?

「今はこうしてここに居させてもらってますが、そもそもお互いが予想外の事で、取りあえず怪しいから調査されたんでしょう。向こうにとっては前例のない手に余る者です。害がないと分かっても野放しにはされないと思いますが、どう扱うかは向こうが決めてしまえる事です。正直、このまま消されても誰も騒がないし、問題にもならない。」

「いやいやっ、それは流石に考え過ぎだろっ。いくらなんでも人道的にさ。」

背筋が寒くなりそう。

「それでも、 存在なんて始めからなかったのだから、こっちには関係ないしって切られる可能性はあります。ポイっと放り出されて、好きに生活して下さいっていうのがまだ優しいかもしれません。」

「んん~。 それは、・・・、ダメなのか?まぁ、それも困るけど。・・・、そこまでやるかなぁ。 」

人類を守る側だよね?

「さぁ、分かりません。 印象としては、心中はともかく覚悟のある方だと思います。多くの人の命を預かる立場です、厳しい判断もしなくてはいけないでしょう。

責任が重いからこそ、俺たちに構っている余裕なんてないと思う。」

「じゃあ、こっちで生活していけるようにお願いするしかないんじゃね?」

「まぁ、それはそうなんだけど。帰るつもりなら待ってるだけではダメだと思う。一般人として生活してても進展しない。」

「でも俺たち一般人じゃん?何も出来ないぞ。」

「でもそれで諦めるのはまだ早いよ。俺は帰りたい。必ず帰る。 布池さんも一緒に。 一緒に帰ろう?」

「・・・・・・。 あぁ。 」

経験の差なんだろうか。 何か励まされたように感じた。

森原君が一緒で良かった。


「今夜は一緒に寝ましょう。」

「あぁ。 ・・・・・・・・・・・・は?」




その枕はその為かっ!





読んで下さり ありがとうございます。


2人が今後活躍・・・?はしないかもしれないですが、

シリアスをベースにコメディが入ってる感じで続きます。



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