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 繋がる現代ファンタジー   作者: TAREさん
3/18

存在もなかった。。

 寝て起きたら夢オチ、




だったら良かった。。




「(ねむー・・。)」


外はすごい明るい。まだ疲れが残っている感じがあるが、ここは自分のベッドではない。

むっくり起き上がり、部屋をぼーっと眺めてからフラフラと立って歩く。


 クラッ

「っ!」


平衡へいこう感覚を失って崩れ倒れる。すぐ眩暈めまいだと分かった。

「ん~~~。」

床に横になって治まるのを待つ。しかし眠気に負けて眠ってしまった。



 再び目を覚ますと、ベッドに戻っていた。


「あらおはよう。 気分はどう? ごめんねぇ、ちょっと貧血になってただけだから。」

「・・・・・・、あ?」

知らない声。

「食欲はある?服も用意してあるから、シャワーも使うといいわ。」

「・・・・・・どうも? ・・・・・・、誰?」

何で入って来てんの?

「 私は医者兼研究者よ。麻ちゃんって呼んでね。」

は・・? 医者、は分かる。 研究者、って? いや、この場合は医者として来てるって事?

「・・・はあ。。   俺、 何で医者の世話に・・?」

そこ謎。 いや、眩暈?ベッドで寝てなかったから心配かけた?

そういや貧血って・・・。

「あーー、 ちょっとね、採血させてもらったの。」

ん?さいけつ? 採決?   え、採血??

「・・・・・、はあっ?」

ちょっとどういう事だ。何で勝手に?

「しょうがないのよ、あなた達の身の潔白を証明する為だったから。お陰でちゃあんと普通の人間だって証明出来たわよ。」

「は?(は?) ・・・・・・、え? 何の嫌疑がかかってんの?・・・、どう見ても人間だし?   って言うか一体何の権限で、了承なくやってんの?」

何か怒りが沸々と生まれる。 そして不信感も。

「まぁまぁ、だからごめんね。私も上の指示だから仕方ないのよ。だから詳しくは直接聞いてね。」


腹立たしい、が、この人に当たるのも筋違いなのだろう。


 さっきの白衣の女性が出て行くと、用意された食事を食べて、シャワーでサッパリする。

そこで気付いた。


「・・・っ、カバンはっ?」

部屋中探すがなかった。。






 案内されて来た部屋もまたゴージャスだった。ゆったりくつろげそうなソファーとローテーブル。

森原君が先に座っていた。その表情はかたい。

オシャレな食器でお茶とケーキが出されたが、お互い手をつけなかった。

すでに食事は食べているが、何か気に食わない。反抗心ってやつだ。

森原君は、どうか分からないけど。。


 そのまま沈黙の時間が過ぎ、15分ほど待って来たのはスーツ姿のおじさんと、秘書らしき女性と、側近っぽい男性。

「やぁ、待たせたな。 おや、まだ食べてなかったのかね?遠慮せず召し上がれ。そのお菓子は美味しいんだよ。」

そう言って自分にも出された菓子を口にする。

休憩時間なのか?

「   ふむ。そんなに警戒しなくてもいいよ。まぁ、機嫌を直してもらおうとは思わないがね。」

反省する気も言い訳するつもりもなしね。

「では自己紹介をしよう。私は<アフェスプ>の東の管轄をしている代表、つまり社長の、吾妻あずま りょうだ。よろしく。」

社長さんだった。 改めて見ると威厳があって抜け目ない感じで怖そう。

くっ。これが権力と言う圧力か?

「君たちの事は不明点がある為調べさせてもらった。 落ち着いて聞いて欲しいのだが。。」

そこで間をとって、真剣な空気の中言った。


「君たち2人は存在していない。」

・・・・・・。

「この国の何処にも、存在を証明するものがなかった。」

???


この時俺は、きっと間抜けな顔をしていたと思う。

「・・・・・・存在が 、 ない って・・・?」

意味不明。 森原君も絶句している。


「ただ戸籍がないと言う話ではない。君たちが出してくれた学生証も、その大学自体が存在していないので証明されないし、失礼だが持ち物から何かないかと調べさせてもらったが、定期に記されている駅名もないものがある。」

「そんなバカな事があるかっ!」

思わず叫んだ。 信じられる訳がない。一体何の説明だ。

「まぁ落ち着きなさい。君たちが噓をついているとは考えていない。こんなすぐにバレるような事をする意味もないし、益もない。そこで君たちがアンフォーンではないかと、血を調べさせてもらったのだよ。」

「・・あ・・・、あんほーん ?   って、 なに?」

当然の返しをした。 が、何故か社長さんはその眼光を鋭くさせ、後ろに立つ2人は少し驚いているようだった。

「ん? 君たちもよく知っている存在だろう。君たちを襲ったアレだ。」

「おそ・・・・・・、   はあっ? アレと何で間違われたんだっ?全っ然っ違うだろっ? 目とか頭がおかしいのかっ?」

「 結果としては白だった。疑ってすまなかった。 ただ私の立場上、可能性があればそうするしかない。 結論からすると、君たちは不運だった。それに尽きる。」

・・・・・・、はあ?


そんな話? それで丸く治まる状況だとでも? 何の解決もしてないし、納得も出来ないんだけど? 不運って何よ?それだけで理解出来る領域じゃないって思ってるの俺だけ? そんなんで片付けられても困るんだけど??


「・・・冗談過ぎ・・・。」

笑いも出てこない。

「 あんた達がどこの組織?いや会社?なのか知らないけど、ありえなさ過ぎて信じられない。 なんで昨日まで普通に大学行って、知り合いとご飯たべてカラオケ行っただけなのに、存在ありません? おかしいだろ? どう考えても自然の成り行きじゃないよな?それ信じて納得したら、そっちが頭おかしいってなるだろ? そう思うよな?」

隣りの森原君に同意を求める。 その森原君は真剣な顔で考えていた。そして。


「 そう ですね。   今の状況では、知らない事や分からない事ばかりで、理解が追いつきません。」

そう言って、社長さんを真っ直ぐ見た。

「 情報を下さい。 そちらが俺たちの事を調べたのなら、こちらもあなた達の事が知りたいです。調べる手立てを提供して欲しいです。 家もなく、存在自体が証明されないなんて、この先生活出来ません。自分達がどうしてこうなったかも分からないし、自分なりに納得出来るまで実感しないと、先が考えられないです。 どの道お世話にはなりますが、その上で話し合って、もう一度、この場を設けてもらってもいいですか?」

俺より冷静だった。 1つしか年の差はないが、この差はなんだ。

俺もちょっと冷静になる。


「ーー。良いだろう。好きなだけ調べなさい。何か要望があれば言うといい。あまり無茶な事は困るがね。それで気が済むのなら自由にしなさい。 江澄えすみ君、彼らをよろしく。」

と最後に側近っぽい男性に言った。退室するようだ。

「あ、お菓子は食べなさい?勿体ないからな。」

と言いおいて秘書?の女性と出ていった。


甘いの好きなのか? そのギャップはいらないんだけど。。




これはSFも入るんだろうか・・?


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