只者じゃないと思う人。。
「葵さんっ、建物の中に入りますよ。」
ウキウキ ワクワクの先輩に森原が声をかける。
「えっ?そんな堂々とっ? あ、成程っ、カモフラージュだねっ?」
「はいはい、行きますよー。」
と背を押す。
大きなエレベーターに乗り、降下する。
3面防弾ガラス張りになっているエレベーターからは、地下の巨大空間が上からよく眺められる。
そして当然。。
「わぁーっ! おお~っ! 見て見て見て見て見てっ! 大きいねぇー、広いねぇー。 あの建物は何? あっちは住居かな? ねぇねぇっ。」
子供の様にはしゃぐ者1名。
下まで着いて外へ出ると、リムジンが1台待っていた。
「お帰り、社長が待ってるよ。」
「拓実さん、ありがとうございます。 社長は指令室ですか?」
「あぁ。・・・。そちらの人は?」
天宮を見て言う。
「あぁ。 森原さんと同じ方です。」
「え?・・・、そう。。?」
「私は先に行って報告をします。佐端さん達5人は休ませて下さい。」
「ふーん・・。分かったよ。じゃあ彼らはこっちで送るから。」
「よろしくお願いします。」
話をつけると井ノ原だけその場から消えた。
「はいはいっ、じゃあ皆さんお疲れ様。寮まで送るから乗ってね。 森原君ともう一方は司令塔まで送るから。」
運転手の拓実、1人は助手席に乗り、残りは後部座席に乗ると車は走り出した。
天宮は大分落ち着いたようで、窓からの景色を眺めつつ、時々森原と話していた。他の者は疲れもあり静か。そのまま目的地に到着した。
先に着いたのは司令塔。そこで森原と天宮2人が降りる。
そこには秘書の拓実姉、美奈子が待っていたので後を任せた。
再び発車した車内で拓実が聞く。
「それで何があったんだい?急にアンフォーンが消えて上層部も驚いてたよ?故障かまたレーダーに反応しない何かなのかなって始めは思ったぐらいにね。 西もそうだったらしいし。別の意味で混乱だったよ。 まぁこれで暫くは来てほしくないよね。 それで、もう1人の彼、迷子さんが増えたって事なのかな?」
それには皆すぐには答えられない。
「・・・。 いや、・・あの人迷子じゃねぇよ。」
「ん?」
「 手紙。届いたんだってさ。」
手紙と言われても直ぐにピンとは来なかった。
「え? 手紙って・・・。 ! え。 えと、、安藤博士が作ってたってやつ? あれ、届いたの?」
まさかと聞く。
「そ。」
「びっくりだよねー。」
簡単にその時の森原から聞いた事を話す。
「それで本当に迎えに来たって言うのがあの人らしいわ。」
「・・・。へぇ~? そりゃあ良かったって事なのかな?」
「良かったんだろ?その為にここに居たんだから。」
「まぁそうなんだろうけどね?・・・、って言うか、それでどうやって帰るんだろうか?」
「さぁ?・・・」
知らない。
「でもあの人、アンフォーンをあっという間に、あれだけのものを倒す力。 とても強力。 」
「・・・、認めたくないけど、、確かにそうだよねぇ。。寧ろ差がありすぎてムカつきもしないんだけど。 敵からしてもイレギュラーでしょ。」
「離れてた人なんて、何が起きたかも分かってないんじゃない?」
呆れも通り越す感じに言う。それに拓実はちょっと慌てて言う。
「え?ちょっと待って。どういう事?あの人が何かしたの?」
事態がわからないので聞くと、さっぱりした感じに返ってきた。
「あの場にいたアンフォーンは、あの人が1人で全て倒した。」
と。
「 只者じゃねーよ。。 」
「 有り得なさすぎて考えられない。。 」
「・・・・・・。」
マジか。 いやホントに??
それが本当だとしても信じられない拓実。
実際にその場にいても信じられないだろう。
リムジンで彼らを寮まで送り、拓実は姉がいる司令塔へとUターンした。
リムジンって1回だけ乗った事あるけど、記憶が曖昧です。
運転手とも話せる仕様だとして下さい。




