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 繋がる現代ファンタジー   作者: TAREさん
12/18

返信です。。

 ここの生活もすっかり馴染み、気付けば季節も3つ過ぎていた。

あれから手紙は一度だけしか送れていない。やはり長期間を見ないと進展は望めないようだ。

こんな感じのまま続くんだろうと思っていた。




が。 そんな日々は唐突に終わった。




今まで聴いたことがないアラームとアナウンスが入る。


「!? 何だ?」

「こりゃあマズイなぁ。」

「危ないんですか?」

顔をしかめる安藤に聞く。

「一番上のアラームだよ。 詳細はともかく、人型なのは間違いないねぇ。しかも避難しろとさ。 近いって事だねぇ。」

「え?大丈夫なのか?」

一気に不安になる。

「ここは大丈夫、と言いたいが、上はわからんねぇ。」

「避難ってどこに?」

「シェルターがあるんだよ。 ほとぼりが冷めるくらいの数日なら大丈夫だ。」

「じゃあ俺たちもそこに行けばいいのか?」

「そうだねぇ。 でも森原君は多分・・」

と言い終わる前に。

「森原さん! 良かったここに居たんですね。直ぐに一緒に来て下さいっ。緊急要請ですっ。」

「はいっ。」

お呼びがかかった。

「森原君っ、これを。 改良しておいた。使い方は同じだよ。」

「はい、ありがとうございます。」

「気を付けてな。」

「うんっ。」

「井ノ原君たちも。」

「えぇ、勿論。」


消えていなくなるのを見届けて、布池と安藤も移動する。




 


 拮抗していたものが遂に動いた。相手から。

大量のアンフォーンが襲い掛かって来ていた。

それは東側だけではなく、西側でも同じであり、世界各地もまた同様であった。

正に総力戦だとでも言わんばかりに。。




 一度指令室に行って説明を受けてから向かった先は、正に戦場になっていた。


そこら中で戦闘の声や音がする。

これが1時間やそこらで終わるならまだ良かったのだろう。

しかし何時間も戦い続ければ疲労ですまない。

いかに能力があると言えども、それは消費されるものなのだ。

対してアンフォーンは次々と現れる。


「っきしょーっ。 キリがねぇっ。」

「このままじゃジリ貧よっ。」

「この状態で長期戦はもたないよっ。 どうすんのさっ?」

「もう少し頑張れっ。今指示待ちだっ。」


どこもかしこも増援や交代を待っている。

力尽きた時には死が待っている。

残りの力を認識すれば、退くしかない。。


人類は再び、滅亡の危機に立たされた。。。



   ・

   ・

   ・



 刻々と疲労の色も濃く、交代して休んでも回復しきる前にまた戦場へ。

士気も下がる。

訓練中の生徒も教師も投入して、食事や休眠が取れるように編成し直し事に当たる。


夜を迎え、日が昇り、

2日目に入った。。




 一時的に避難した者は、解除されない事に不安の色を隠せなかった。

2日目に入った今日は、一時的な解除によりシェルターから出るも、緊張が続いている。




 3日目。


いつ終わるかわからない中で森原は希望を見ていた。


それは携帯の画面。

いつの間にかそれは届いていたようだ。恐らく戦闘中に。

安否を問い、手紙が届いている事を伝える文。

更に留守電も来ていた。


それを見て聴いた森原は、嬉しくて泣いた。

そしてそれを直ぐに伝えに走った。


「布池さ~~~~~~んっ!」

「!? え、も、森原君っ!?」

突然来て抱きついてきた森原にビックリする。

「布池さん~~~~~っ! 布池さんっ!見て聴いて 見て聴いて 見て聴いて 見て聴いてぇ~~~っ!」

「えぇ~~~? ちょっ、 落ち着いてっ! 何があったんだっ?」

混乱。

「あっ、安藤さんも一緒だったんですねっ! 喜んで下さいっ!成功してましたぁーーっ!」

と手を握ってブンブン上下に振る。

「おぉ・・。 何か知らないけど、元気そうだねぇ。」

この悲愴感漂う中で。

「元気にもなります! これ見て下さいっ!」

と携帯を見せる。

「俺たちの世界から、メールが届いてたんですっ。」

「えっ!? ホントっ?」

それは一大ニュースだ。

「ほぉ。。」

「手紙、ちゃんと届いてたってっ。」

「そうかっ。スゴイじゃんっ。良かったなっ。」

喜ぶべき事だ。

「いやぁ、本当に成功したのか。。」

なかなかチャンスが巡って来なかっただけに、この喜びようも分かる。

「それにね、音声メッセージもあるんだよっ。」

と2人に聴かせる。

そこには森原を透渡と呼ぶ仲間の声が入っていた。


「多分アンフォーンと長く戦っていたから、電波が繋がる所があったんだと思う。」

「取りあえず朗報だ、おめでとう。」

「そうだな。 こっちに来るのは大変だと思うけど、それでも大きな前進だって事だよなっ。」

「うんっ、後は待つのみだよっ。きっと見つけてくれる。大丈夫。」

嬉しそうな様子は、絶対の信頼を置いているのが分かる。

どんな人なんだろうか?




 森原は再び戦場へと戻って行った。

気分は上がったが、同じ戦いが続き、もう一晩が過ぎて行く。。





いつ来るのかなぁー。。


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