冒険者ギルド、到着!
冒険者ギルドに着いた。
これでやっと、テンプレ通りの展開が幕を開ける…筈!
冒険者ギルドは三階建ての大きな建物だった。
王城から王都唯一の門まで続く大通りに面している立地で、ちょうど門から王城までの中間くらいにある。
この扉を開ければ、俺の冒険者としての生活が幕を開ける。
テンプレ通りなら、入ると同時に絡まれる所だけど…例え下位の冒険者だろうと、返り討ちに出来る力なんて俺には無い!
となると誰か頼れそうな人が入った時、一緒に入るのが良いかな?
30分経過…
厳ついオッサンしか出入りしてない…。
何故だ!
明らかに守るつもりがない、ビキニアーマーの女戦士とか、全身タイツの女僧侶とか、いるんじゃないの!?
泣くよ!?
こっちは夢を見たくて異世界来てるのに、厳ついオッサンが目の前埋め尽くすなんて…異世界もクソゲーなのか!?
…いや、まだだ!受付嬢が美人の可能性にかける!
例の紐が出てくる作品のエイ○さんとか、クズマさんが夢中になった膨らみの持ち主であるル○さんとかみたいな!
恐る恐るギルドの中へ入る。
中にいた冒険者達の視線が俺へ集中…する事もなく、普通に入れた。
厳ついオッサンばかりと言っても、意外と酒臭くも汗臭くもないオッサン達の人混みをかき分け、カウンターへ向かう。
カウンターには、美人というより美少女と言った方が適切な、背の低い、銀髪の…王女様?
ナニカ、オカシナモノガ…カウンターの向こうに座っていた気が?
後ろを向き、頬をつねり、目を擦り、深呼吸をして振り返る…やっぱり王女様がそこに座っていた。
点数を付けろと言われれば、間違いなく満点を付けるだろう素晴らしい笑みだ。
満点の笑み…もとい、満面の笑みを浮かべ冒険者の厳ついオッサン達と楽しそうに話している。
成る程、俺がテンプレ通り絡まれなかったのは王女様に意識が行っていたからか。
周りに護衛の人達の姿は無い。
一人でオッサン達の集うここへ来たのか?
気になったので、声をかけてみる。
「王女様…ですよね?」
王女様は、話に割り込んできた俺を見ると余程ビックリしたのか、話していた形のまま止まってしまった。
「おうおう兄ちゃん、何者だ?」
代わりに厳ついオッサンAが話しかけてきた。
その子供なら必ず泣き出すであろう迫力に、子供の様に純粋な心を持つ俺は白目を剥き、倒れてしまった。
オッサン怖い…睨まれるなら強気なお姉さんが良い。
強気なロリでも、同年代も可。
好感度上がればデレてくれるキャラなら尚良し…!
そんな事を考えながら。




