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50.朝のひと手間


「26話でな、ホワイティを人質に取られたジェームズ様がな、ブラッドに身の回りの世話を無理強いされる回があるんだ!」

「それってあたしがまだ見てない回?」

「そうだぞ! 今度見ような! ホワイティへの想いを胸に秘めたジェームズ様が、ブラッドに傅いて靴を履かせるシーンは必見だぞ! 屈辱に歪む麗しいジェームズ様の顔! そしてブラッドの高笑い! どこを取っても最高だ!」

「ああ、だから此処に……待って、杏ちゃん。一体どういう楽しみ方をしてるの」


 香菜の勧めでお土産を購入したあたし達は、杏ちゃんの熱烈な要望によって園内の中心に位置する城にやってきていた。

 童話のシンデレラをモチーフにした城で、城内に玉座やガラスの靴を体験できる場所があるらしい。パンフレットに書いてあった。

 興奮しながらあたしの手を引く杏ちゃんのお目当ては、今しがた熱く語った通りに『靴を履かせるシーン』を再現できるガラスの靴だろう。無論、本物ではないから履く真似をするだけだけれど、そこで記念撮影をしたいのだとか。

 是非とも再現したい! 結衣香と早苗に見せびらかすんだ!とはしゃぐ杏ちゃんは、ふと入場一歩手前になって、アヴェルさんを振り返った。


「アヴェル様! その、別にアヴェル様に屈辱を味合わせたいとかそういうことではないぞ! か、勘違いしないで欲しい!」

「心配なさらずとも理解していますよ。お芝居の再現をしたい、ということですよね?」

「そ、そうだ! その通りだ! だからアヴェル様も私に傅くときは、別の女の子のことを考えていてくれ!」

「…………承知しました」


 頬を染めながら言い放った杏ちゃんに、アヴェルさんは何とも言えない顔で頷いた。分かるよ、その気持ち。杏ちゃんはたまに斜めにずれたことを言い出すからね。でも本人は至って真剣だから、受け止めてあげてほしい。


「そしたら、くるみがホワイティ役だから~、くるみのことを考えることにする? でもそれじゃあ大して気分出なさそうだねっ!」

「そもそもアンズさんを相手に屈辱を覚えるかと聞かれると、首を傾げるところです。今聞いた場面を再現するのであれば、元より好ましく思っていない相手に傅くのが前提でなければならないでしょうし……」

「なるほどー、じゃあ私に傅いてみるとかどうですかー?」

「香菜は駄目だ! ブラッドというよりミスティック・クイーンになってしまうから良くない! 禍々しい!」

「……言っておきますが、カナさんを好ましくないと思ったこともありませんよ?」


 杏ちゃんと繋いでいる手の逆側、あたしの左腕に抱き着いているくるみが明るい声で言い放ち、アヴェルさんが疑問を口にする。そこで香菜が笑顔でそら寒い提案を持ちかけたのだが、勢いのついた杏ちゃんの台詞に一刀両断された。

 ミスティック・クイーンは敵組織の女幹部だ。露出の高い蠱惑的なキャラであり、知略でもってホワイティを追い詰め、虐げることに喜びを覚えるタイプの女王様である。あたしが杏ちゃんに見せて貰った時は薔薇の鞭を振るっていた気がする。見た目は全然似てないんだけど、確かに、じわじわと相手を追い詰める手法が似ていないと言えなくも……ない、こともない?

 あれは何話だったっけ、などと記憶を探るあたしの少し前で、香菜とアヴェルさんは笑顔のまま視線を交わしていた。笑顔だよね、それ?


「そうだ! それなら、私のことをアヴェル様が絶対に傅きたくないと思っている相手だと思ってくれればいいぞ!」

「絶対に、傅きたくない相手ですか…………」


 名案を思い付いたと言わんばかりに顔を輝かせた杏ちゃんに、アヴェルさんは一瞬視線を脇に逸らした。

 氷のように冷えた表情が瞬きの間に溶け、冗談めかした笑みに変わる。


「ソウタですかね」

「じゃあ私のことを創太だと思ってくれればいい! いやでもそれは私が嫌だな! 困ったぞ……!」

「ではアンズさんだと思ったままやります。その方がきっと楽しい思い出になるでしょうし」

「む、確かに、楽しいことは大事だな。無理に嫌なことをさせるのはよくないし……分かった! 普通に傅いてくれ!」


 普通に傅く。中々日常生活では聞かない文言だった。




 そのまま話はホワイティ☆ベルの感想へと流れていき、待ち時間を意識することもなくあたし達は城内へと入った。

 エレベーターに乗って上がり、案内された部屋を通る。展示された絵画やジオラマを眺めながら進むタイプのアトラクションだからか、全体的にのんびりとした空気が漂っていた。

 絵画の美しさは勿論だけど、室内の装飾も可愛らしい、女の子の夢のような空間だ。どこを見ても綺麗で、なんだかそわそわしてしまう。

 窓から園内の景色が見えるのもファンタジックで良いな、なんて思いながら歩いていたその時、どん、と足元に何かがぶつかってきた。


「ん?」


 そこまで重い衝撃は無かったからあたしの方はびくともしなかったのだけれど、あたしにぶつかったらしい小さな女の子はその場で尻もちをついてしまっていた。

 可愛らしい、淡い水色のドレスを着た、5歳くらいの女の子だ。小さなシンデレラは尻もちをついたまま、ぽかんと口を開け、次の瞬間火がついたように泣きだした。


「ごめんね! あたしがよそ見しててぶつかっちゃった、ええと、痛いところない? 怪我は?」


 慌ててしゃがみ込み、目の前の女の子にハンカチを差し出す。女の子は、あたしが差し出したハンカチを拒否するように首を振りながら泣き続けている。

 周りの人達の視線が一気に集まった。次いで、気が急いた様子でくるみとアヴェルさんの手を引いていた杏ちゃんが振り返って戻ってくる。


「皐月? どうしたんだ?」

「走って来た子にぶつかって転ばせちゃったみたいで……お名前言える? お母さんとか、お父さんは?」


 えぐえぐと泣きじゃくる女の子はあたしの言葉に一瞬動きを止めると、鼻を啜ってから「おかあさん、やだあー」と泣き出した。そのまま、やだやだと繰り返しながらあたしに抱きついてくる。こ、困った。

 何が嫌なのかも分からないしお母さんも分からない。多分、目を離した隙に走って行ってしまっただけだろうから、アトラクション内にはいるだろう。

 女の子を抱き上げ、軽く背中を撫でながら泣き止むまで待つ。綺麗に編み込まれた髪には小さなティアラが乗っていた。邪魔にならないように壁際に寄って、お母さんらしき人がやってくるのを待つ。


 しばらく宥めるように背中を撫でていると、落ち着いたらしい女の子はひぐ、と最後にしゃくり上げてからあたしの顔を見つめてきた。

 今になって、知らない人に抱っこされていると気づいたんだろう。安心させるように微笑むと、女の子は少し遠慮がちながらも小さな笑みを浮かべた。よし、ちょっと落ち着いたね。


「大丈夫? お名前言える?」

「いけぞのかりん……」

「かりんちゃんか、可愛い名前だね。お母さんとはぐれちゃったの? ここに居るかな?」

「……おかあさん、あっち……」


 かりんちゃんはあたしに抱えられたまま、大広間の方を指し示した。丁度、杏ちゃんの目的であるガラスの靴がある方向だ。目的地が一緒なら問題ないか、とあたしはそのままかりんちゃんを抱えて杏ちゃんたちと共に大広間に向かうことにした。そこまで広くはない場所だ。お母さんと会うのは難しくないだろうし、最悪、見つからなければ係の人にお願いしよう。

 若干子供が苦手なところのある香菜があたしから距離を取ってついてくる。別に嫌いじゃないよ、嫌われやすいだけで、とは香菜の言だ。


「かりんちゃん、可愛いドレス着てるね。お姫様みたい」

「……ドレス、……うう、うあーん、やだー! おかーさん、やだー!」

「えっ、あれっ? ドレス、嫌いなのかな? とっても似合ってるのに、いや?」


 道すがら、かりんちゃんの強張った表情を和らげようと、おめかししたのだろう服装について言及してみたのだけれど、予想に反してかりんちゃんはくしゃりと顔を歪めて涙を零し始めてしまった。

 なんか不味いこと言った? えっと、どうしよう。

 慌てるあたしに、隣に立っていたくるみがそっと耳打ちしてきた。


「皐月ちゃん、ドレスの横のところが破れちゃってるみたいだよ。多分だけど、それがいやなのかもしれない」

「あ、本当だ……」


 改めて見てみれば、泣きじゃくるかりんちゃんのドレスは横側が少し裂けてしまっている。きっと、完璧に着飾って、シンデレラの城に来るのを楽しみにしていたに違いない。それが破れて台無しになってしまったから泣いているのかも。思えば、あたしにぶつかる前から頬が涙で濡れていた。

 記念写真の為に着飾る気持ちは痛いほど分かるのだろう、杏ちゃんは心配そうにかりんちゃんを見上げている。

 かりんちゃんの頬は拭けども吹けども涙で濡れていく。原因は多分分かった。なら、あとは解決するだけだ。


「かりんちゃん、ちょっとお姉ちゃんにドレス見せてほしいんだけど、いい?」


 なるべく邪魔にならない端の方にかりんちゃんを降ろし、ドレスの傷が見える位置に回り込む。瞳を潤ませたかりんちゃんはよほどショックだったのかドレスの話題になるたび顔を歪ませていたけれど、それでもこくりと頷いた。

 くるみと香菜を手招きして、少しの間、人目を避ける盾になってもらう。短めに重ねられたチュールの下、サテン生地が斜めに裂けてしまっていた。

 サテン生地だけで良かった。流石にチュールを縫い合わせるのは持ち合わせの糸じゃ無理だ。鞄から簡易なソーイングセットを取り出し、破れが目立たないように縫い合わせていく。

 元々そこまで目立つ傷でも無かったから、縫い合わせてしまえばほとんどどこに傷があったのかも分からないくらいにはなった。あたしの技量でもなんとかなるレベルの傷で良かった、と心から思った。


「はい、かりんちゃん。出来たよ」


 いろんな角度から確かめて、少なくとも遠目からは分からない程度にはなったのを確認してからかりんちゃんに声をかける。

 何をされているのかも分かっていなかった様子のかりんちゃんは、おずおずとドレスの裾を摘まむと、さっきまで破れていた部分がぱっと見は直っていることに気づいて顔を輝かせた。


「おねーちゃん、まほうつかいなの?」

「えーっと……うん、まあ、そんな感じかな」


 きらきらと輝く顔で見つめられ、一瞬どう答えたものかと迷って、笑みを返す。こういう、夢を見せるための嘘がすこぶる下手な自覚はあった。

 すごい、とはしゃぐかりんちゃんはすっかり機嫌を直してくれたようで、満面の笑みで抱き着かれる。ソーイングセットをしまい直し、かりんちゃんを抱き上げようとしたところで、焦りを含んだ女の人の声が聞こえてきた。


「花梨? 花梨、どこにいるの?」

「あ、おかあさん!」

「花梨!」


 途端、明るい声で呼びかけたかりんちゃんの元に、お母さんが小走りでかけてくる。あたしの手からかりんちゃんを受け取ったお母さんは、軽く事情を説明したあたし達に何度も頭下げてお礼を口にし、かりんちゃんを叱りながらも安心した様子で去っていった。

 お母さんに抱き上げられたまま手を振るかりんちゃんに手を振り返し、姿が見えなくなったところでほっと息を吐く。無事に済んで良かった。

 ひと段落つき、安心したらしい杏ちゃんがアヴェルさんを連れて写真撮影の列に並んでいく。見送るあたしの横で、くるみが感嘆の声を上げた。


「皐月ちゃん、いつもお裁縫道具持ち歩いてるの? お母さんみたい、すごいね!」

「……くるみ、それって褒めてる?」

「褒めてるよ! 全力褒めだよ!」


 全力褒めか。そっか、ありがとう。

 かりんちゃんと同じくらい、いや、むしろその倍はきらきらと大きな目を輝かせているくるみは、そのまま暫くすごいね、と繰り返した。


「皐月ちゃんがくるみのお母さんだったらとっても嬉しいのになー! あっ、でもお母さんも好きだから、皐月ちゃんは皐月ちゃんのままでいてね!」

「言われなくてもあたしはあたし以外の何者にもなれないし、くるみの友達以外になる気もないからね」


 多分褒められているんだろうけど褒め言葉として受け取るにはいささか微妙な気がして、素直に喜べなかった。うーん、何とも言えない気持ち。さっきのアヴェルさんみたいな顔をしている自覚はあった。

 くるみは『友達』という響きがお気に召したのか、大輪の花のような笑みを浮かべている。眩しい。かわいい。


「友達、友達かー! 師匠に呼ばれちゃう前に、お母さんとお義父さんにも皐月ちゃんと香菜ちゃんを紹介したいなー! お友達が出来ましたって!」

「……そういえば、その、くるみのお家って、どういう状況なの?」


 矢車くるみ、というのがファブルヘイムに行く前のくるみの名前だ。そして現在は『西園寺くるみ』と名乗っている。

 召喚がどうとか言っていたから、異世界関係の特殊な事情でそうなっているだけなのだと思って、特に聞いては来なかった。けれど、満面の笑みで紹介したいと宣言されてしまっては話は別だ。何の事情も知らずに紹介されて、知らぬ間にとんでもない地雷を踏んでしまったりしたら事だ。

 言い淀みつつ問いかけたあたしに、くるみは小首を傾げたのち、納得したようにああ、と声を上げた。


「う~ん、簡単に言うとー、お母さんはくるみが居なくなった後に矢車の方のお父さんと離婚して、西園寺さんと結婚したの。師匠は召喚の依り代として血筋を使ったから、くるみはこっちに来る時にお母さんがいる西園寺家と契約したんだよね。へへへ、お父さんじゃなくて良かったな~! あんなDV野郎の元に召喚されてたら、目が合った瞬間に粉砕してたかもしれないからね!」

「…………DV野郎」


 明るい声音に不釣り合いな単語が飛び出してきた。


「お母さんはお見合い結婚して以来、お父さんと全く上手くいってなかったんだー。お母さんもくるみのこと庇った時に腕に火傷しちゃったし……でも今の西園寺さんとは恋愛結婚して、とっても幸せそうだからくるみも幸せ! お母さんはくるみのことあんまり覚えてないみたいだけど、今のくるみのことも本当の娘みたいに思ってくれてるんだよ! お義父さんも優しいし良い人なんだ、ちょっと弱そうだから心配だけど、くるみに比べたら大抵の人は弱いし、まあいっかなって!」

「それは確かに、そうだろうね」


 熊を倒せる人間に比べたら大抵の人は弱いでしょうよ。そもそも熊を倒せる人間って何。

 何度目かになる問いを浮かべながら、想像よりも重かった話題を軽く語り終えたくるみを見つめる。ぱちくり、と輝く瞳を瞬かせたくるみが可愛らしく首を傾げるのに合わせて、なんとなく頭を撫でてしまった。

 折角整えた綺麗な髪が崩れないように、軽くよしよしする。ぱちぱちと長い睫毛がぶつかって音を立てたあと、くるみはなんとも嬉しそうにふにゃりと笑った。


「やったー、皐月ちゃんに撫でてもらっちゃった! えへへ、どうだ香菜ちゃん! 羨ましいでしょ!」

「甘いねくるみちゃん、私は小学生の皐月ちゃんに泣きながら縋られて助けを求められたことがあるから私の方が親友レベルは上だよ」

「親友にレベルも何もないでしょうが! っていうか、あたしが泣いた話を広めるんじゃないっ!」

「なんだなんだ!? 皐月に撫でてもらえるのか!? 私も撫でてくれ!!」


 写真撮影を終えたらしい杏ちゃんが携帯を受け取り、合流したあたし達の会話を聞きつけて駆け寄ってきた。嬉しそうに見上げてくる杏ちゃんの猫耳カチューシャを避けて、頭を撫でる。

 機嫌の良さそうな猫のように目を細めた杏ちゃんは、なんとも嬉しそうな笑い声を唇の端から零した。幸せをそのまま表したような声だ。ただ頭を撫でただけなのにそんなリアクションを取られると、なんだか妙に恥ずかしいし、ちょっと嬉しい。


「え~、じゃあ私も撫でてもらおうかな~? 件の五人組を一人も殺さなかったご褒美~」

「そんな物騒なご褒美あげたくないんだけど……」

「もしくは完膚なきまでに叩きのめしたご褒美? どっちでもいいよー?」


 にっこりと微笑む香菜が、半分くらいは冗談だけれど半分は本気みたいな顔をしていたので、軽くぽんぽんと撫でておいた。

 親友が男五人を完膚なきまでに叩きのめしたことへのご褒美とか、あげてしまっていいんだろうか。ちょっとあたしには分からない。そもそもご褒美云々は半分悪ふざけだろうから、まあ、いいか。

 ともかくこれで写真撮影という目的は果たした訳だし、そろそろ出ようかと足を向けかけたあたしの袖を、杏ちゃんが引いた。


「皐月、アヴェル様は撫でないのか?」

「撫でないよ!?」

「えっ、撫でないの!?」

「撫でないでしょ!?」

「撫ででもいいんじゃないかな~、アヴェルさんだって協力してくれてた訳だし~」

「撫でてほしくもないでしょっ!?」


 みんなして何を言ってるんだ。悪乗りが過ぎる。

 同意を求めてアヴェルさんを振り返ると、困ったように笑みを浮かべたまま首を傾げられてしまった。

 だよね。困るよね。全く、テンションが上がった女子はこれだから恐ろしい。


「それに、アヴェルさんには今日の付き添いも含めてお礼用意してるし」

「お礼、ですか?」

「あ、いや、そんな大したものじゃないんだけど……」


 さっきまでとは違った困惑を顔に浮かべたアヴェルさんに慌てて手を振り、大層なものではないアピールをする。そんな、気を遣わせるようなお礼でも気を遣ったお礼でもない。漬かってはいるけど。


「今日の晩御飯、しらす丼なんだけどさ」

「はい」

「朝、丼用の卵黄を出汁醤油に浸けてきたっていう、それだけ。ちょっと特別しらす丼。ほんとに、それだけなんだけど」


 言ってる間に、本当に大したお礼じゃなくて恥ずかしくなってきたので言葉に詰まったあたしに、アヴェルさんは無言で腕時計を確かめた。

 腕時計が示す時間は午後三時。アヴェルさんは三度ほど腕時計に視線を向け、三度見ても三時であることを確認したのちに笑みを浮かべた。


「楽しみにしてます」


 その顔が本当に楽しみにしている笑みだったので、ああ、卵漬けてきてよかったなあ、と思った。




多分、次回兄視点です

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