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距離にしてだいたい1mの遠距離恋愛  作者: シャチネコ


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9/10

9.テスト

リンに結局ファミレスで色々奢ってもらった。当の本人は

「う〜ん……部活の遠征どうしようかな……。」

 と言ってチラチラとこちらを見てきたが、俺らはもちろん遠慮することなく満腹になるまで食ってやった。不正を働く方が悪いのだ。

 次の日も学校に行き、朝のホームルームが始まる。

「みんな球技大会お疲れ様〜!」

 先生がそう呼びかけ連絡事項を伝えていく。そして最後の一言がクラスメイトを地獄へとたたき落とした。

「これでだいたい伝え終わったから最後に言っとくぞ〜。球技大会が終わったってことは中間テストがあるからな〜。」

「「「!?!?!?」」」

「わかっていると思うがしっかりと対策するようにな〜。」

 その言葉を聞き終わると一瞬教室が静かになったなと思ったら急にザワザワしだす。大半の人は覚えていなかったようだ。

 リンとリョウマも覚えていなかったようで顔面蒼白になっている。おれは勉強は得意なほうなのであまり慌てていない。しかし隣の桃瀬も慌てていない。

「勉強って得意?」

「試験のこと?」

「うん、そう。」

「試験なんて日頃の積み重ねの確認だけじゃない。なんでみんなそんなに慌てているの?」

 おっと、この発言は色々な人に刺さるぞ。

「それ俺の前でよかったな……」

「なんで?」

「そこは気にしなくていいけど、周りに同じことは言うなよ?」

「……そう。わかったわ。」

 だいぶ気にしていたが、他の人たちが可哀想になるのでいうのをやめといた。

 こんなことをのんびり話していた結果、クラス中が大慌てしている中窓側最奥の2席だけ異常に落ち着いているというカオスが出来上がった。

 幸いなことにまだ他のクラスはホームルームが終わっていないようだ。多分この状況が見られることはないだろう。これを見られたらどのように思わられるかは少しだけ気になるが……。


 ホームルーム後、俺と桃瀬の席に寄ってくるふたつの影があった。言わずもがなリンとリョウマだ。

「「お2人様!どうか勉強を教えてください!!」」

 とどこからか取り出したお菓子を机に山盛り乗せていく。

「甘いな……そんなのに釣られねえぞ。」

 数分後……

 俺と桃瀬は2人に勉強を教えていた。つられてんじゃないかって?そうだよ!つられたよ!だってオレ〇出されたら誰でも釣られるだろ!!

 ……ふう。それはさておき、2人の学力を見るために問題集を解かせた。するとどうでしょう!1問目から手が止まっているじゃないですか!あなたたち本当に2年生?と聞きたがったがこうなる気がしていた。

 なぜならリョウマは授業中ずっと机の下でゲームしてるし、リンは朝練で使った体力を回復するために授業時間を睡眠にあてている。

 この2人は別にバカというわけではないので授業さえちゃんと聞いていればとけるはずだ。ちゃんと聞いていればだが……。なので、2人で教えればすぐ教え終わる予定だった。しかし今回は違った。球技大会の時練習していたせいで普段は授業をちゃんと聞いている俺も桃瀬も睡眠不足のためウトウトしてしまい、4人とも分からない範囲がでてきてしまったのだ!

 由々しき事態だが、あいにく俺らの周りにはまともに授業を受ける真面目などいるわけがなかった。

 その結果その範囲を理解するのに膨大な時間をかけてしまい、テスト範囲をすべて2人に教えることができていない状態でテストが始まってしまったのだった……。

 先生もっと早く連絡しといてくれよ〜!この2人がテストの時期なんて覚えているわけがないじゃないか!

 

 次回!リョウマ&リン死す!

 テストスタンバイ!

 

 


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