8.負けられない戦い
当たりの前のように負けた。切り替えてバレーの試合に出たが相手が前回の優勝のガチクラスだった。ここでもあっさりと負け、残すはドッヂボールだけになった。ちなみに相手は前回3位のクラスらしい。
「なんか対戦相手あまりにも悪くね?」
「それな!リンが俺らに奢りたくないから裏で手を回してるとしか思えねぇよな!」
「流石にないでしょ。ねえリンちゃん?」
リンの方を全員で見てみる。
「「「………………。」」」
「……………フイッ。」
なにか後ろめたいことがあるのかしばらく見ていたら目を逸らした。
「こいつ球技大会実行委員と手組んでるぞ!!」
「そこまで奢りたくなかったのか……。」
「リンちゃん……?」
「いやいや、私は万年最下位は嫌だから特訓をしたんだし、その私がわざわざ負けるように仕向ける訳ないデショ」
「ダヨネ!」
「モチロンシンジテイルヨ。」
「ウンウン。」
「ルイ、桃瀬ちょっとこっち来てくれない?」
リョウマに招集される。
「リン、ちょっとまっててな。」
「あいつやってるよな?」
リンに聞こえない程度の声で密会が始まる。
「俺はやっているに1票。」
「私はリンちゃんを信じようと思っていたけど、あの目を逸らすのは絶対やってるやつだと思う。」
「全員一致か……。」
「まあ流石にガチクラスと当たりすぎだしね。だって確率で言ったら1学年10クラスの学校で全ての競技でガチクラスと当たる確率って0.1%だよ?」
「そこら辺のソシャゲガチャより全然渋いな……。」
「核心的すぎない?」
3人ともリンのところに戻る。
「俺ら怒らないから手組んだか言ってみ?」
「俺らは温厚だから大丈夫よ?」
「うんうん。」
しばらく沈黙した時間が流れる。
「ワタシガヤリマシタ。」
遂に白状した。
「ほらやっぱりこいつやってたぞ!!」
「いくらなんでもヤバすぎやろ!」
「リンちゃん……。」
「ごめん!ごめんって!!来週友達との旅行が控えてるから出費を抑えたかったの!!」
「なるほどねぇ〜。」
「ホーン。」
「ジーー!!」
「奢らせていただきます!!」
「よっしゃ!!」
「そらそうよな。」
「スイーツ。」
「まあとしても、ドッヂボールで勝って万年最下位は脱出したいな。」
「それな!」
「不正があったとしても屈せずに勝つぞ〜!!」
「「お〜〜!!」」
序盤は割とせっていた。
しかし、こっちの野球部のエースが当てられてからは散々だった。
結局こっちには避けるのを特訓しまくった俺とリョウマだけが残り相手はほぼ無傷という、完全試合と言ってもいいような完敗だった。
「ってことで今回の球技大会で万年最下位を抜け出せませんでした〜。」
クラス中からブーイングが巻き起こる。こういう時だけクラスの息はピッタリだ。ただゲームをしていただけのくせに……。リンの悪事をバラしてやろうかとも思ったが、流石に可哀想なのでやめといた。これはドリンクバー追加だな。




