プロローグ編006/やり直し人生
からんころんからんころん・・・
下駄をならして奴が来る。
【丑与果】は普段、下駄を履いている。
肩には手ぬぐい。
学生服の様な服を着ている。
その姿は、まるで昭和初期の地球の日本男児の様な容貌だった。
その性格は江戸っ子の様に、喧嘩っ早いが、翌日にはけろっと忘れる様なさっぱりとしている。
だが、ここは地球ではない。
別の星である。
【ユーリカノン】は、
『では申し訳ありませんが、出逢いからやり直させていただきます。
わたくしは、【ランク13】/【超謎不可侵神域】にてお待ちしております。
貴方様は、【ランク1】/【宇宙世界】から始めて、
【ランク2】/【世界他外】、
【ランク3】/【偉唯位場】、
【ランク4】/【何抜違至】、
【ランク5】/【越果虚空】、
【ランク6】/【無限道久】、
【ランク7】/【別格特異所飛】、
【ランク8】/【究極変様化大】、
【ランク9】/【巨稀集膨悠然】、
【ランク10】/【逸妙高次元長】、
【ランク11】/【破壁乱測歪消】、
【ランク12】/【上余絶対禁圏】、
で、12名以上の【妻】を娶って【宇宙レベル】を【創成】して行ってください。
貴方様の【心】も毎回異なります。
それぞれ、出逢いと【婚姻契約】を結んで行ってください。
【ランク13】/【超謎不可侵神域】では、
わたくし達、【群体】7名(【ユーリカノン・ナヨーシグサ】、【ウジュキ・キュレキ】、【ヨリュクァ・タティマイ】、【フィオーナ・ジョンソン】、【ニィナ・コトナァル】、【シェリス・リグレット】、【オルティーナ・ワラウァ】)と、他の【妻】も居るかも知れません(彼女達以外に単独3名、5名の群体、6名の群体、13名の群体が増えて合計34名の妻を娶る可能性が残されてる)が、そこから先の【宇宙レベル】を13番目の貴方様となる【薙卯舵 鎮余何様】の【心】と共に作って行きたいと思っております。
それまでの12の貴方様は、
(01)【ランク1】/【宇宙世界】/【寿絶 丑与果様】、
(02)【ランク2】/【世界他外】/【【寅】の字の名前】、
(03)【ランク3】/【偉唯位場】/【【卯】の字の名前】、
(04)【ランク4】/【何抜違至】/【【辰】の字の名前】、
(05)【ランク5】/【越果虚空】/【【巳】の字の名前】、
(06)【ランク6】/【無限道久】/【【午】の字の名前】、
(07)【ランク7】/【別格特異所飛】/【【未】の字の名前】、
(08)【ランク8】/【究極変様化大】/【【申】の字の名前】、
(09)【ランク9】/【巨稀集膨悠然】/【【酉】の字の名前】、
(10)【ランク10】/【逸妙高次元長】/【【戌】の字の名前】、
(11)【ランク11】/【破壁乱測歪消】/【【亥】の字の名前】、
(12)【ランク12】/【上余絶対禁圏】/【【子】の字の名前】、
を名乗っていただき、
(13)【ランク13】/【超謎不可侵神域】/【薙卯舵 鎮余何様】、
としてわたくし達と添い遂げていただきます』
と言う言葉を発したかと思うと、時間が巻き戻り、【丑与果】は小さい頃に戻っていた。
巻き戻す前の人生では、決して女性にモテる人生では無かった。
曲がった事が嫌いな【丑与果】は自分の損になる事でも正しいと思ったら実行していた。
そのため、彼の事を誤解して、女性達が軽蔑する事も度々あった。
それらは主に、女性達にモテたいと思う男子達による策略だったのだが、女性達はそれを信じ、彼を敬遠していた。
だが、【丑与果】はそれで良いと思っていた。
誤解したい者は誤解すれば良い。
自分は本当の自分を見てくれる相手とだけ付き合えば良い。
そう、思っていた。
元々はモテる素養のある彼だが、その考えが女性を遠ざけていた人生だった。
だが、【少女】と【人形】、【ユーリカノン】達と出逢って、それは逆転する。
【ユーリカノン】は新たなる世界を生み出す、【婦深】。
彼女達を娶ると言う事は、生きとし生ける全ての存在に対してモテる要素を手に入れたと言う事でもあるのだ。
【ユーリカノン】達にあやかりたいと思う女性達がこれからの人生には多く出てくる。
これまでの様に誤解されて敬遠されると言う事は少なくなる。
それを飛び越えるだけの強烈な魅力が【丑与果】に備わったと言う事なのだ。
まだ、舞台は、【宇宙世界】の中の小さな惑星。
【ユーリカノン】の加護を感じ取るだけの優れすぎた女性は少ない。
だが、彼が【宇宙世界】を飛び出し、それ以上の世界へ足を踏み入れた時、彼はモテだすだろう。
【丑与果少年】、現在、時が巻き戻り、7歳になっている。
先ほども語った様に、学生服の様な服を着て手ぬぐいを肩から垂らし、下駄を履いて行動している彼は、【変わり者】として通っていた。
元々の人生ではこの頃には既に女子達に馬鹿にされていたが、ちょっとはモテていた。
隠れファンが居たのだ。
だが、それは男子達のウソの噂で自然消滅する事になっていた。
が、今度の人生ではそうも行かない事になる。
【宇宙レベル】の新たなる大きな世界を生み出す【婦深】の夫となる資格を得た【丑与果】の何とも言えない魅力を目聡く嗅ぎつける女子が現れ出すのもこの頃だった。
人生をやり直しているので、【丑与果】には、【少女】と【人形】と【ユーリカノン】達の記憶が無い。
また、【芦柄 吟侍】の忠告、
1つ目、【赤子/幼児】、
2つ目、【模型】、
3つ目、【最終兵器】、
4つ目、【引き出し付き箱】、
5つ目、【美術館】、
6つ目、【物語】、
7つ目、【人形/縫いぐるみ】、
と関わる時はよく考えてと言う忠告も忘れている。
彼は既に1つ目と7つ目と関わっている。
【少女】と【人形】がそれである。
そして、それは残る2つ目から6つ目の5つとも関わった事を意味する。
まるで挟み将棋で相手の歩を挟んだかの様に、1つ目と7つ目と関わった事で、必然的に2つ目から6つ目までも関わったと言う事になったのだ。
彼の人生には7つの【オルラスボス】が現れる。
彼の回りには女性が近づきやすくなったが、それは【オルラスボス】を巡る彼の人生において、実力の無い者から淘汰されて行くだろう。
【丑与果】の人生には相応しい女性が必要である。
玉の輿狙いの中身の無い女子には務まらないのである。
巻き戻ってから彼の人生は超大物となるための人生として再スタートした。
彼の前には何が立ちふさがるかわからない。
だが、それでも彼は元の人生と変わらないだろう。
自分が正しいと思った道を行く。
簡単な様で何と難しい選択だろう。
多くの者が長いものに巻かれる人生を選択する。
それに逆らって行動する事には多くの反発がある。
出る杭は打たれる。
そう言う事である。
だが、出過ぎた杭は打ちようがない。
絶対的な力の前には打つ杭も打ちようがないのだ。
小者はすぐに気付くだろう。
自分達と彼は全く違うと言う事を。
超越者としての道を行くことになる彼はオーラが違う。
小者ごときにどうにか出来る相手ではない。
打とうとすれば逆に潰れる。
そう言うオーラを持っている。
現に、今までの人生の様に、【丑与果】の悪いウソの噂を流そうとした男子達は女子達に、
「何言ってんの?
【丑与果君】がそんな事言う訳無いじゃない。
この嘘つき」
「あんた達なんて嫌いよ」
「馬鹿はあんた達よ」
などと言われて逆に嫌われ、その不満を【丑与果】にぶつけようと集団で襲いかかったが、一蹴された。
全く器が違う。
その辺の小者では全く相手にならないだけの覇気や度量を彼は既にこの年で持ち合わせていたのだった。




