プロローグ編007/ループする世界
【寿絶 丑与果】は、7歳から、16歳までの10年間を過ごし、また7歳に戻った。
2度目の人生ではそれなりの【活躍】をしたが、それは他の者でも可能な人生だった。
結局、【ユーリカノン】に出逢う事も無く、また7歳に戻された。
その人生では駄目だったと言う事だ。
人の人生を超えなくてはならない。
凡人の人生などあり得ない。
だから3度目となる人生のやり直しになった。
【丑与果】は、【ユーリカノン】達と出逢う事になる16歳になる前に彼女達【婦深】に見合うだけの力量を身につけなければならない。
それが成せるまで、このループは続く。
ただ者では駄目なのだ。
ただ者から脱却しなくては、この先、やってはいけない。
そのため、これは、【ユーリカノン】が用意した、時の牢獄。
10年間で、それを飛び越える力を身につけなければならない。
前の人生にならう必要は全く無い。
次の人生では出逢う存在も全く異なってかまわない。
【丑与果】の立場もどんどん変更してかまわない。
【ユーリカノン】に相応しい男になるまでこれは続けられるのだ。
結論から言おう。
彼はこのルートでも失敗する。
【丑与果】がこのループを抜け出すのに46回やり直しをしている。
つまり、最初の人生から47回の10年間で合計470年を繰り返してようやく脱出するのである。
この時点では脱出の【だ】の字も見えていない状態だと断言しよう。
そのままの人生では全く足りない。
【オルラスボス】7つと渡り合うことなど出来やしない。
だから、何度もループを繰り返し、力を付ける必要がある。
無限ループ脱出への答えは、【遊手花】と言う攻撃【能力】を持つ少女に会うこと。
【遊手花】とは様々な花型の能力兵器の事を指す。
【遊】で空中を浮遊すると言う意味があり、
【手】で【方法】、【手段】と言う意味で能力、効果を意味している。
【花】は文字通り【花】で美しい様々な花の形の能力兵器を指している。
この【能力兵器】は、一輪につき、1種類しか搭載していない物から多数搭載している物まで多種多様であり、それを操る存在?の格により、【遊手花】の使用輪数や、搭載能力数、及び、能力の格や種類などがランク付けされている、【強者】であれば、割とポピュラーな【異能】である。
それを操る少女、【仮に少女X】としよう・・・その【少女X】の名前を聞き出せた時、この無限ループは解かれ、【ユーリカノン】達との出逢いと、【オルラスボス】達との邂逅などが待っている。
まずは、【宇宙世界】の世界観を超える事。
【世界他外】への道がその一歩。
【芦柄 吟侍】の歩んだ道を超えろ。
話はそれからだ。
それまでは修行期間。
7歳から16歳までを繰り返し、その度、毎回異なる様々な存在?と出逢い、行動する事で、自覚しない経験値が溜まって行く。
彼にとっては7歳から16歳までの10年間を過ごしているだけだが、毎回違う、10年間を過ごしているので潜在能力の経験値が溜まっていく。
そのため、この10年間のループを修行期間と呼んでいるのである。
【丑与果】は、【3周目】を行き始めた。
最終【47周目】にはほど遠い。
彼はまだ未熟者だった。
まだ何者にもなっていない。
なっていくのはこれからである。
【丑与果】はこの3周目の10年間で2413の偉業を成し遂げた。
だが、これでは駄目だ。
偉業の中でも飛び抜けた特別な偉業は7つしか成し遂げて居ない。
偉業の数だけ多くても駄目だ。
この場合、量よりも質が大事だ。
特筆すべき偉業が7つでは話にならない。
特別な偉業は、
【宇宙より巨大な絶対生命体の討伐】、
【存在が素粒子レベルでバラバラになる時空重震を止めた】、
【突然、性格が全く変わり敵になってしまう超怪奇現象の解決】、
【悪意ある謎を生み出し続ける生きた惑星の破壊】、
【突然消滅現象の解決】、
【宇宙世界最大規模の組織の壊滅】、
【絶対稀少絶滅種の保護】、
となった。
【ユーリカノン】達に逢うための超偉業はこれだけでは全然足りないのだ。
これでは、【芦柄 吟侍】の道を超えた事にはならない。
これでは、【宇宙世界】の壁を越えられないのだ。
だから、このターンも16歳になった時、再び、時を巻き戻されて、7歳に戻る事になる。
そして、四度目の人生を彼は歩む事になったのだった。
彼はループを繰り返す。
【ユーリカノン】達のお眼鏡に叶うまでこれは繰り返される。




