↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
(ファーブラ・フィクタイズム7)【ファーブラ・フィクタ・フィーニス・プハンタシア】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/28

プロローグ編004/【丑与果】と少女とお人形

『くすんくすん・・・

 くすんくすんくすん・・・』

 誰かが泣いている。

 どうやら小さな少女の様だ。

 【丑与果】は近づき、

「どうした、お嬢ちゃん?

 パパとママとはぐれたか?」

 と声を掛ける。

 少女は、

『パパとママなんて知らない。

 でもお姉ちゃん達が喧嘩してるの・・・

 くすんくすん』

 と言った。

「姉ちゃん達がいるのか?

 お嬢ちゃん、名前、なんてんだ?

 わりっちが探してやるよ」

『【ふぇう゛ぁ】・・・』

「【へば】か。

 個性的な名前だな」

『【へば】じゃないもん、【ふぇう゛ぁ】だもん。

 この子は、【ふぇぬゅ】だよ』

「なるほど、その人形が【へぬ】だな?」

『違うもん、【ふぇぬゅ】だよぉ~』

「いやいや、言いにくいんだよ、お嬢ちゃん達の名前は。

 【へば】と【へぬ】で良いじゃねぇか。

 愛称、ニックネームってやつだ。

 それで、良いだろ?

 そいつで納得してくれ」

『・・・うん・・・

 よくわかんないけど、わかった』

「すまねぇな。

 それで、お嬢ちゃんの姉ちゃん達はなんてんだ?」

『【ふぇう゛ぁ】のお姉ちゃんじゃないよ。

 【ふぇぬゅちゃん】のお姉ちゃん達だよ』

「え?

 これの?

 この不気味なくらい可愛らしい人形の姉ちゃんなの?」

『うん。

 不気味は余計だけど、可愛らしい【フェヌュちゃん】には、半分ずつ、つながったお姉ちゃん達が居るの』

「半分ずつ?

 異母姉妹とか異父姉妹って奴か?

 いや、多分、姉ちゃん達の両親が離婚して、姉ちゃんの離婚した父ちゃんと別の姉ちゃんの母ちゃんが、再婚して生まれたのが【へぬ】って設定か?

 そんで姉ちゃん達が妹を奪い合って喧嘩してるってか?

 複雑な設定だな?

 最近の人形にはそんな複雑な設定が盛り込まれているのか?

 斬新だな」

『お姉ちゃん達は、どっちが【ふぇぬゅちゃん】とつながりが強いかで喧嘩してるの。

 【ふぇぬゅちゃん】は仲良くして欲しいのに。

 だから悲しくて泣いているの。

 だから、【ふぇう゛ぁ】も悲しくなって泣いてるの』

「そっか、そっか。

 じゃあ、わりっちが何とかしてやっから泣きやめ。

 えぇ~っと・・・ちょうどいいや。

 こいつを使おう。

 こいつはな、折り紙って奴だ。

 近所のガキンチョに頼まれて買ってきたんだが、そいつらにはまた、買えば良いや。

 こいつをお前さんにやるからよ。

 これをそれぞれ相手の姉ちゃんからのプレゼントだって渡せ。

 そうすりゃあっという間に仲直りって寸法だ。

 良いアイディアだろ?」

『・・・うん。

 ありがと・・・

 大好きだよ、おじちゃん』

「わりっちはまだおじちゃんと言われる年じゃねぇよ。

 まぁ、お嬢ちゃんみたいなちびっ子からすればおじちゃんか・・・

 まぁ、いいや

 これで良いだろ?」

『うん・・・

 また、逢おうね?』

 と話した所で目が覚めた。

 【丑与果】は、

「おう。

 縁があったらな・・・って、あれ?

 夢・・・だったのか?

 まぁ良いや。

 ・・・てか、あんた達は誰だ?」

 と言った。

 目が覚める直前、【少女】とは別の声で、

『オトタマ、ダイシュキデシュ・・・』

 とも聞こえた気がしたが気のせいだろうか?

 その声が何となく、【人形】から聞こえた気がした。

 だが、現在、そこには【人形】も【少女】も居ない。

 幼い少女と人形の代わりに美女達が彼の目の前に居たのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。