プロローグ編013/女性師匠【佐伯 舞夢(さえき まいむ)】2
「あ~・・・
男欲しい・・・
男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、男、
男欲しい・・・」
【佐伯 舞夢】はいつもの口癖を言っていた。
【丑与果】は、
「師匠・・・
その前にその格好を止めて貰えないだろうか?
少々だらしないと思うのだが・・・
それを【男性】が見たら、幻滅するのでは無いか?
せめて、服を着て欲しい。
下着姿でうろつかれると多分、目のやり場に困るのではないのか?
わりっちはまだよくわからんが。
確か、男性の多くは女性に幻想を抱いており、はしたない格好をする女性はあまり好まれないと聞いた聞いた事がある」
と言った。
「それはガキだからよ。
大人になったら、こうやってセクシーな格好とかすると好かれたりするのよ。
まだまだ、女ってものがわかってないわね。
あんた、【運命の女性】と【宇宙世界】を【創成】するとか言う訳のわからない目標を持ってるんでしょ?
だったら、もっと女を学びなさい。
女も性欲はあるのよ。
エッチな事がしたいの。
そのためになら、男を誘惑する格好もするの。
わかる?
わかんないわよね?
あんた、まだガキだもん」
「そう言うものなのか?
大きくなればわかるものなのか?」
「さぁね?
大きくなってもあんたは女に自分の理想を押しつけるんじゃないの?
ピュアじゃなきゃ嫌だみたいに。
そんな女、探したって滅多に出て来やしないっての。
普通の女は結構、どす黒い事も考えているのよ。
理想は捨てなさい。
そんな幻想を抱いたままだといつまで経っても女なんか出来やしないから。
妥協よ、妥協。
妥協があって、始めて男と女は上手く行くの。
理想だけじゃ男と女は別の生き物なんだから上手く行きっこないの。
私は処女だけど耳年増だからね。
情報だけは結構仕入れているのよ。
私だっていつまでも白馬の王子なんか求めてやしない。
男は顔、身体の相性。
性格が合う。
高ステータス。
金持っている事。
それくらいよ。
後は話がうまいかしらね。
退屈しない話術も必要不可欠よ。
たいていの女は飽きっぽいの。
つまらない男にいつまでも尽くすつもりは無いわ。
女に振り向いて欲しかったらまずあんたが尽くしなさい。
そうすりゃ、何とかなるわ」
「悪いが、わりっちはそう言う恋愛とやらは求めていない。
お互い尊重し合える。
そんな関係を目指したいと思っている。
だが、わりっちはどうやって恋愛というものをしたら良いのか全くわからない。
恋というものをしたことがない。
わりっちに恋愛が出来るだろうか?」
「さぁね・・・
今のままじゃ無理なんじゃない?
恋愛、超下手そうだし。
悪い女に騙されて泣きを見るのが関の山じゃない?」
「そうか。
恋愛とは難しいものだな・・・」
「そのための師匠でしょうが。
私をなんだと思ってるの?
あんたに恋愛道をたたき込んでやるって言ってんだから感謝なさい」
「あぁ。
いつも感謝している。
ありがとう、師匠」
「わかれば良いのよ。
まずは、女を知りなさい。
女が何を求めているか?
肌で感じるのよ。
あんたは私と違って貞操を求められている訳じゃないからとにかく数をこなしなさい。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるって言うでしょ?
とにかく、恋愛経験値を積みなさい。
恋愛マスターになるのよ。
少しは歯の浮くような台詞を覚えなさい。
女は強欲よ。
わかった」
「よくわからん」
「駄目ね。
あんた、そこそこ強いけど、女の扱いがてんで駄目ね。
もっと精進なさい」
「うむ。
精進しようと思う。
まだ、どの様に精進すれば良いのか全くわからんが、そこを考えてみようと思う」
「ふんふん。
生真面目なのがあんたの良いところよ。
その長所を磨きなさい」
「わかった」
と言う会話になった。
【丑与果】はもちろん、【恋愛マスター】を目指すつもりは全くないが、【運命のパートナー】と出逢うために、自分なりに研鑽を積むつもりでいたのだった。
【丑与果】は、条件が整う様に、性に奔放になりそうな女性師匠、【舞夢】の元で、日々研鑽を積んでいるのだった。




