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第81話《原初の粒vs新型の神編 最終章 神話を描け③託されたモノたち前編》

神々の居城をジャングルへと変え、人工の月《moon like a moon》の下で盛大に暴れ回ったねこにゃんとぴょこにゃん。

圧倒的な攻撃を軽くいなし、変幻自在のねこボディで新型の神々を完璧に翻弄した二柱だったが、現実世界に迫るタイムリミットを感じ取り、ついに派手な逃走劇へと移る。

一方、現実世界の東京。

41の胸の奥で渦巻く「幸せの毒」の違和感と、崩壊へと向かう魂のカウントダウン。

絶望設計の罠がリアルとメタの境界を侵食し始める中、仲間たちとの絆を胸に、41はMちゃんに連絡をする。だがMちゃんから聞かされた夢とは…。

第81話《原初の粒vs新型の神編 最終章 神話を描け③託されたモノたち前編》


ここは東京N23区。41の家。


応接間のテレビは友人のケイが遭遇した通り魔事件の続報が流れている。


白のふかふかソファーに座ってるのは41とジュン。

二人は絶賛爆笑中。涙を流して笑っている。


ーー


オレ「(((*≧艸≦)ププッ!ぶーっ!」


《ガン!》


オレ「(>_<")いてっ!」


白い粉が舞う。オレは膝をテーブルにぶつけた。


ジュン「ちょ!」


《ゴン!》


ジュン「(>_<")いたっ!」


思わず頭を下げたジュンのおでこが、目の前のグラスに当たる。


《ガタッ!》


コーラがこぼれる。


かみかみ「((( ;゜Д゜)))にゃー!」


《ドドドドー》


かみかみがテーブルの上を駆け抜けて逃げて行った。


テーブルの上は一瞬でぐちゃぐちゃになり、応接間には41とジュンの笑い声が響く。


ーー


オレ「(*≧∀≦)ひーっ!ひー!このバカ!あーっ!呼吸困難!死ぬっ!あははははは!」


ジュン「息が、息できないっ!あははははは。やめてー!」


二人が爆笑してる原因はケイ。


ーー


通り魔被害にあったケイの服は犯人に切り裂かれてボロボロにされた。


ケイは突然、目の前に現れた、紫と黄色に分かれた髪型をした《超美人》に助けられたと言う。犯人の持った刃物はケイの体に当たらず、《超美人》がトントンと犯人を押しただけで、空を切り服だけを切り裂いたと言うのだ。


しかし、ケイの証言とテレビの報道は食い違う。


テレビの画面にも《超美人》は写らず、目撃証言もない。また、軽傷を負った野次馬たちの証言もケイに起こった奇跡を裏付けるものはなかった。


共通した証言は全員「耳鳴りがした」という事。それは重要な証言として扱われず、ただの現場の緊張感やパニックを色づけるもので片付けられた。


生々しい事実を語るのは、犯人に襲われ、刃物で切り裂かれたケイの服。


着替えを貸して欲しいと言われたオレは、2階の自室からテキトーに選んで着ていいよとケイに伝える。


さらに、ジュンはケイに「現場から逃げてきた犯人匿ってるみたいだから、逃亡者みたいな変装した方がいいよ」と唆す。


実際、ケイは一番最初に狙われた被害者だったのだが、薬物を所持してたので面倒事を避けるために、警察や報道が集まる前にとっとと逃げて41の家を訪ねてきたのである。


ーー


ケイ「どう?これ」


2階から降りてきたケイの姿は、ジュンのモノと思われるピチピチのTシャツに短パン姿。麦わら帽子を被り、腰に浮き輪まで付けている。41のレイバンのサングラスが空しく、一点突破の、おしゃれ感を演出していた。


ーー


オレ「ハーッハーッ。死ぬー。お前、降りてくるの遅せーなって思ってたら、それかよ。ふざけんなよ!」


ジュン「あ、アタシのTシャツ!お、おへそ出てるし。あっはははは!」


ケイ「このままオレは海に逃げるぜ。一応サーファーだからな。」


41「やり直し!もう、テメーのせいでテーブルの上のコカイン吹き飛んだじゃねえか。スプーンもひっくり返ったしー。テーブルがめちゃくちゃだよ。コークスクリュー作っといてやったのにー。あー。もったいねえ。」


ケイ「(*≧ω≦)へっへへ。お前の真似したんだよ。もう一回着替えてくるわ。悪いな。もう一度、コカイン刻んどいて。」


《トントントン》


2階へ上がる軽やかな階段の音は、いつもの楽しさを響かせていた。


ーー


オレ「あー。笑ったー。まさかケイが、ああくるとはな。」


ジュン「ジュピタンの真似って言われてたわよ。」


オレ「え?オレ、あんなことしねーよ?」


ジュン「してるわよ?」


41「(´・ω・`; )してるのー?」


ーー


間もなくしてケイがフツーの服を着て降りてきた。


ケイ「お。さすがじゃん。凄腕ジャンキーは準備が早いなw」


テーブルの上には整然と並べられた、いつものジャンキーセット。ホテルのビュッフェのように好きなものを好きなだけ食べられる。ただし、ここの場合は、やりたいヤクをマナーを守って節度良くという決まりがある。それでも少し豪華に並べられた各種のヤクは、ケイの無事を祝う気持ちが出ていた。


ーー

オレ「まあねー。とにかく無事で良かった。好きなモノ決めなよ。ところでお前さー。普段からオレがあんな風に見えてるわけ?」


《スー!スー!》


ケイは早速、コカインを片鼻ずつ吸引。


吸い残しを指に取り、歯茎に塗りながら答える。


ケイ「生き返ったー。ああ。もっとひでえw」


41「ふーん。自分の事はわからんもんだなー。一応、言っとくけどお前誤解してるからな。オレは…。」


ジュンがオレの言葉を遮る。


ジュン「ジュピタンは、あんなもんよ。それより、ハッパ吸った後に、さっきのやられてたら笑い死んでたわよ。」


《ガリー》


ケイ「痛っ!」


かみかみ「( ・`ω・´)にゃい!」《ケイ!41は魂削って心配してたんだお!》


ケイ「かみかみに怒られちゃったよwとにかく心配かけちゃったな。こーやって楽しめるのも命あってこそだ。」


かみかみ「にゃー」《( ̄^ ̄)わかればいいんだお。》


41「不思議だよなー。お前を助けた《超美人》誰だったんだろね?つーか《何》だったんだろ?」


といいながらも手は止まらない。オレはスムーズにコークスクリューを打ち込み、《ニルヴァーナ》と名付けたハッパを深く吸い込んだ。


オレ《フーーーーー》


高級なお香のような、ニルヴァーナの香りと煙が応接間に充満する。霞がかった空間は、怠惰なフツーから離れジャンキーの日常に変わっていく。


オレ《あー。落ちつく。空気が軽くなった。》


テレビから流れる異常な通り魔事件も、ケイの生還とともに、この空間から切り離されていった。


ーー

41「なあ。サル無事かな…?」


ケイ「ん?何で?」


ジュン「どしたの急に?」


41「…何となくだよ。胸騒ぎする。ちょっとゴメン。オレ、2階で電話してくるわ。」


ケイ「2階で?サルなら、この部屋でかければいいじゃねえか。」


ジュン「アタシたちが知らない友達?…ねえ、ジュピタン。アタシたち、その人に迷惑なんてかけないよ。それよりさ。ジュピタンに何かあった時とか、どこの誰に連絡していいかもわからないんだよ?」


41「…ああ。そっか。そうだよな。」


オレ《ジュンの言葉は芯を食ってる…》


41「今から電話するのはMちゃん。ガキの頃から世話になってるミュージシャンだ。この前セッションした人だよ。あっちにも都合があるからさ。確かにオレは、みんなに話さなすぎるよな。オレはみんなの実家まで知ってるのにさ。ちょっと時間ちょうだい。」


かみかみ「にゃー」《話した方がいいお。だって…》


オレ「ちょっとゴメン。」


オレは二人を残して2階に上がっていった。


ーー


オレは横浜のMちゃんに電話をかける。


オレ《いつもかけてるのに、変な緊張するな…。》


ーー

オレ「もしもし。41です。Mちゃん?」


Mちゃん「わっ!マジかよ!」


Mちゃん「おい!この電話41だ!」


ミーサ「パパ!パパ!電話変わって!」


《キャーキャー》

《マジでー!うそー!》

《あはははは》》


電話の向こうからMちゃんの家族の生声が丸聞こえ。

あっちのドタバタ、わちゃわちゃが伝わってくる。


オレ《(´・ω・`; )何これ?あれ?これってデジャブ?》


M「またかよー。何なんだよお前。怖いなー。ちょうど今、41の話してたんだよ。」


ミーサ「パパー!ミーサ電話出る!よーいちと話すの。ねえ、代わって代わって!」


オレ「あー。何話そうとして電話したのか忘れちゃったよー。」


Mちゃん「東京で、通り魔事件あったろ。そのニュース見て41大丈夫かなって話してたんだよ。あー。ビックリしたー。」


オレ「そう!それよ、それ。」


Mちゃん「え?まさか、41が犯人?」


オレ「匿ってくれる?」


M「ベース持って逃げてこい。それとさ。新しいの入ったから、こっちも電話しようと思ってたんだよ。」


ミーサ「パパー!」


電話の向こうからミーサの叫びが聞こえる。

電話変わりたくて、ちょっと怒ってる声?


ミーサはMちゃんの一人娘。

幼稚園児だけどオレのマブダチでもある。


電話の向こうからミーサがぴょんぴょんしてるのがわかる。


ーー

Mちゃん「わかった。41。ミーサに代わるぞ。」


オレ「いいよー。ミーサー。元気ー?よーいちだよー。」


ミーサ「今ねー。パパとママと、よーいちの話してたんだよ。ミーサねー。よーいちの曲、友達に教えてあげたの。えーと、えーとねー。よーいち、来るの?」


オレ《かわいいなー》


オレ「(*≧ω≦)そーなんだー。ゴメン!今日は行けないかなー。今うちに、よーいちのお友達来てるんだよ。明日か、明後日。かみかみといっしょに、ちょっと遊びに行こうかなー?いい?」


ミーサ「かみかみ!かみかみも電話出れる?かみかみー!」


かみかみ「にーにゃー」


オレ「わっ!いつ来たお前!」


いつの間にか、かみかみがオレの背中から電話に割り込んできてた。


ミーサ「あー!かみかみだ。かみかみー。ミーサねー。」


かみかみ「ゴロゴロゴロゴロ。にゃーん。」《あにょね…。》


オレ《何だこれ?こいつミーサと話してるぞ?》


かみかみ「にゃん!」《終わったお》


てけてけてけてけ。


オレ《…かみかみ、行っちゃった。》


オレ「もしもし?」


ミーサ「かみかみと約束したの。パパと代わるね。」


オレ「(´・ω・`; )はあ?…わかった。パパと代わって。」


オレ《約束?どゆこと?》


Mちゃん「どーゆーこと?うちの娘、ねこと話してるんだけど?」


オレ「おっしゃる通り。オレにも意味不明です。そこは、まあいっかの精神でヨシとしましょう。」


Mちゃん「そーだな。つーか、何だったの?無事?いつくる?」


オレ「あはははは。Mちゃん。ミーサと同じじゃん。話がとっ散らかってるんで、一つずつね。電話したのはさ。んー。あらためてMちゃん元気だよね?何もないよね?大丈夫?」


Mちゃん「ん?元気だよ。オレはいつも通りだけど?つーか、次に41来たとき話そうと思ってたことはある。通り魔の事件見て心配したのはマジだ。お前こそ何かなかったか?」


オレ「んー。ないっちゃないし、あるっちゃある。電話じゃ長くなりそうだから、近いうち行くよ。電話したのはさ。友達がその通り魔事件に巻き込まれたの。でも、不思議なことに無事だったのさ。でね、話したいのはさ…。Mちゃんにも変なこと起きてないかって…。」


Mちゃん「友達が?マジかよ?…オレにもって、何で?」


オレ「簡単に伝えるね。友達、無事で良かったんだけどさー。前にマッドピエロって変なヤツラと揉めたって話、ちょっとだけしたじゃん。アレも元々は、オレ絡みのヤクで始まったんだよ。…だからさー。…オレは楽しいことしてるつもりだし、喜んでもらえてると思ってたんだけどね。ちょっと今回の事で心配になっちゃって…。」


Mちゃん「心配?」


オレ「…オレは良かれと思ってやってたんだけど、回りに不幸ばらまいてたらやだなってさ。」


Mちゃん「バーカ。41はバカだなー。そこまで背負う必要ねえだろ。ヤクは自己責任。それにこっちは41から十分エネルギーもらってるから心配するな。」


オレ「Mちゃんが何ともなければいいや。でも気をつけてね。」


Mちゃん「それより。こっちの方が心配してたんだ。オレ、お前が消えちゃう夢見たんだよ。それもリアルなやつ。明晰夢ってやつだ。お前も見るって言ってただろ。」


オレ「え?消える?どんな風に消えるの?死んじゃうとか?」


Mちゃん「いや、違うな。オレんちでいつもみたいにセッションして41と遊んでたんだよ。ミーサも、かみかみもいた。まるで現実。この前来たときの続きみたいだった。それがさ。部屋に突然、他のねこが入ってきてさ。お前が《ああ。ちょっと行ってくるね》って部屋を出ていって帰って来なかったんだ。ミーサも、よーいち遅いねって心配して外に見に行ったんだけど車は置いてあるし。…神隠し?って思ったときに目が覚めた。それからモヤモヤが止まらなくてな。」


オレ《…明晰夢。やっぱりMちゃんには話しとこう》


オレ「Mちゃん。オレたぶん大丈夫だと思う。ねえ。もしも。もしもだよ。オレに何かあった時の連絡先としてMちゃんの事、友達に教えといてもいい?」


Mちゃん「バーカ。当たり前だろ。…つーか、41。消えるなよ。お前には幻聴テレパシー機能ついてるんだろ?そんときは呼ぶからw」


オレ「あははは。そうだった。後でゆっくり話そう。Mちゃん突然、電話して変な事言ってゴメンね。ちょっと楽になった。」


Mちゃん「まったく。メシ時に必ず現れるみたいな電話してきやがって。待ってるからなー。」


オレ「じゃあねー。」


Mちゃん「またな。死ぬなよーw」


オレ「死なねーしw バイバイ!」


ーー


《トントントントン》


階段を下りる足取りが軽い。

何か秘密を打ち明けて楽になくなった気分。


オレはジュンとケイが待ってる応接間に戻る。これからMちゃんの事、そして、今まで話せなかった事も伝えとこう。Mちゃんもモヤモヤするって言ってた。オレもムズムズするんだ。


かみかみ「にゃーん」《大丈夫かお?》


オレの腕に抱っこされた、かみかみが心配してくれた。

ねこに心配させちゃダメだよな。


オレ「ああ。大丈夫だよ。お前も知ってるだろ。Mちゃんは神様だもん。」


かみかみ「にゃ?」《神様?》


ーー


その頃ーー横浜M宅


Mちゃん「ふう。アイツ大丈夫かな…。」


Mちゃん《もっと詳しく話すのは今度だな。41が夢の中で、ちょっと行ってくるって言った時、現れたのはねこだけじゃないんだ。…ねこと別の何かが取り合ってた…。悪い感じはしなかった。41。神様に愛され過ぎるなよ。連れてかれるからな…》


ミーサ「パパ?どうしたの?」


Mちゃん「あー。大丈夫、大丈夫。41来るってさ。」


ミーサ「(*≧ω≦)やったー!」




ーーーー


ここは41のアタマの中の異空間。


ガンマとデルタの住処に侵入し観測してきた、ねこにゃんとぴょこにゃんがいる。


ガンマとデルタの超次元空間から逃げる際に、起爆した次元膜崩壊爆弾の膨大な威力は、潜入用に構築した《糸》を通して二柱を焼き焦がした。


だが本来の、ねこボディのスペックにより自己修復は瞬時に完了していた。


ーー

かみかみ「焦げたと思ったら直ったお?」


ねこにゃん「フフフン。いいにゃろ。41のとこにある、かみかみのねこボディだって強力にゃんだぞ。」


ぴょこにゃん「象が踏んでも壊れにゃいにゃん。」


ねこにゃん「あの超次元て、時間の流れ遅かったからにゃ。こっちでもっと時間経ってると思ってたにゃん。でも、ほぼリアルタイムだよにゃ。」


ぴょこにゃん「ああ。それもアイツらの正体確定する材料にもなったにゃ。それより、41たち、またふざけて遊んでるにゃん。でも、本人も何か気づいてるっぽいよにゃ。」


ねこにゃん「おりたちも、かみかみと41といっしょに、ふざけたいよにゃ。でも電話聞いたろ?Mちゃんの夢の話、気になるよにゃ。」


ぴょこにゃんは「ああ。Mちゃんか。前から気になってたにゃ。41の願いを叶えるトリガーになった人間にゃ。」


ねこにゃん「Mちゃんの見た夢って予知夢なのか?それともメッセンジャーなのかにゃ?」


ぴょこにゃん「観測したいけど、Mちゃんには、フツーの《糸》じゃ入れなさそうにゃ。アクセス拒否されたにゃ。ただ者ではないにゃ。」


ねこにゃん「二人は、お互い呼び合って出会ったみたいだからにゃあ。興味あるにょさ。」


ぴょこにゃん「夢に登場したねこは、おりたちの事だろ。取り合ってたってのは、ガンマとデルタの事かにゃ?」


ねこにゃん「悪い感じはしなかったって話だろ。…ガンマとデルタの会話にも出てきたにゃろ。神に愛されたものって。」


ぴょこにゃん「他にも41の魂狙ってるヤツがいる?」


ねこにゃん「いいや。わからん。おりたちの他にも、アイツらの実験体にするなら魂持ってくって《存在》いるのかもにゃ。」


ぴょこにゃん「神様ってヤツかにゃあ。」


ねこにゃん「会った事にゃいし。まあ、どんなのがいても不思議じゃにゃいよ。」


ねこにゃん「でも、そろそろだよにゃ。準備は出来てる。あとはタイミングか…。」


ぴょこにゃん「41は何となくだけど気づいてる。別れの挨拶モードに入ってるみたいにゃん。」


エスネコ「( ・`ω・´)にゃー!」


かみかみ「エスネコ怒ってるお。」


ぴょこにゃん「ああ、ゴメンにゃ。別れじゃないよにゃ。」


ねこにゃん「エスネコ。あと、どれくらい持つ?」


エスネコ「( ・`д・´)にゃ!」


かみかみ「41の準備終わるまでは持たせるって言ってるお。ホントか?」


エスネコ「(*≧ω≦)にゃー」


かみかみ「ボク?ボクは大丈夫。覚えてるお。合言葉だよね。」


ねこにゃん「合言葉か…。」


ぴょこにゃん「おかしなもんだよにゃ。合言葉って、41が見てた新宿の明晰夢で、おりたちが与えたメッセージだろ?」


ねこにゃん「ああ。でも、あの時は41の事はヨーニャの本体で、ただのジャンキーの青年だと思ってたにゃ。」


ぴょこにゃん「おりたちも、あの時すでに託されてたって事か。」


ねこにゃん「エスネコも、かくれんぼしながら聞いてたにゃ。いったいどんな構造にゃこれ?」


ぴょこにゃん「さあにゃ。この物語の作者の41でさえ知らないからにゃ。」


ねこにゃん「不安要素はエスネコに食べさせてから41の肉体がどうなるかにゃん。にゃんこ世界は41がバックアップとして作った《コア》。それを一時的に肉体に入れるとしてもにゃ。」


ぴょこにゃん「ガンマとデルタは41の居場所を知っている。41の《粒》を失った時にアイツら何やるか、わからんぞ。おまいが構築した悪魔たちは、動けるにょか?」


ねこにゃん「たっぷりエネルギーは与えとくけど…。おりとのリンク切れたら消えるにゃろ。もちろん、それは、おりたちのクローンやゴーレムたちも同じにゃ。…となるとだ。」


ぴょこにゃん「かみかみ。何もかんも頼んで悪いにゃ。もしも41の肉体、狙われたらも守ってくれるか?おりたちも、この作戦でエスネコも41もいったん消えるかもしれにゃい。動けるのは、おまいだけにゃん。」


かみかみ「大丈夫だお。ボクにはこれがあるから!」


《キラーン!》


その時、かみかみが取り出したのは、黄金のハンドシャベル。


ねこぴょこからのプレゼント《砂場王》だった。

かみかみの決意とともに、シャベルの刃に刻まれた紋様も輝き出す。


ーーねこにゃん「(´・ω・`; )マジすかー。」


ぴょこにゃん「(´・ω・`; )忘れてたにゃん。」



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