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第62話《マッドピエロ編 最終章 祝福を掴め③コークスクリュー》

ーー第49話 神のレシピ コークスクリューよりーー


コークスクリューは41の見る夢である、概念の世界の神々によって構築された麻薬である。


それは、概念世界の41のアバター。

《ヤク》の概念の、ねこ神『ヨーニャ』から協力を求められた、ねこにゃん、ぴょこにゃんの三柱によって構築された。


ーーーー


ーーヨーニャ 「ヘロイン、コカイン、スピード、アシッド——四毒を一つに溶かし、螺旋を描け。賢者には快楽の階を、愚者には混乱の迷宮を。かみかみの世界樹より切り出した枝を《バッツ》へと変質させ、根へ染み渡らせる。賢者にはユーフォリアの祝福を、愚者には九死一生の試練を。恐怖と畏怖、その二相を顕現せよ。ここまでを一つの器に封じ——その名を、《コークスクリュー》と命ず。」


ーーぴょこにゃん「《マッドサイエンティスト》の権能にて、最適分量比率を構築。A10神経より溢れるドーパピン分泌を予測し、混乱の兆しとともに分泌量を跳ね上げる。恐怖感情を感知せしとき、発狂リミッターを自動発動——破滅と生還の境界線を制御する。」


ーーねこにゃん「《魔のつくもの全て》の権能にて、対象者の視界を《視たいもの》へと変容せよ。望みを抱く者には幸福を、恐れを抱く者には絶望を見せる。月の魔力を付与。新月より熟成させ、満月の夜に最大効果を顕す。ねこにゃんの名において、この螺旋を——《コークスクリュー》に命ず。」


三柱の詠唱が終わると、ラボの中央に置かれた黒曜の器が微かに震えた。

煌めく白光と紅の閃光が螺旋を描き、黒い影がそれに絡みつく。


回転は加速し、やがて一点へ収束——。

器の中で静かに眠る漆黒の液体となる。


その表面に浮かぶのは虹色の螺旋を描く光。

それは結晶化し煌めく純白のパウダーへと変わる。ーー《コークスクリュー》は完成した。


ーーーーコークスクリューは、四毒のブレンドを摂取し、かみかみによって生成される《ニルヴァーナ》と呼ばれるマリファナを吸引することで、ひとつの完全なパッケージとなる。

三柱の詠唱に記される通り、それは意識と意思によって「毒」にも「薬」にも変じる。

ジャンキーである41にとっては敵を討つための武器であり、同時に解毒と祝福を授ける儀式具でもある。


だが、その力を「祝福」として受け取れるか否かは、結局のところ当人の意識と意思に委ねられていた…。


ーーーーーーーーーーー


第62話《マッドピエロ編 最終章 祝福を掴め ③コークスクリュー》


熱帯夜の東京。

満月の夜。


これは後に《ねこ隠し》と呼ばれる都市伝説が生まれた夜らしい。


ここはS22区。サルの自宅。


その家の塀には41のカトラスが、びっちりと横付けされている。

フルサイズのアメ車。

中でジュン、ケイ、サルが41の帰りを待っている。


ーー


ジュン「あー。ホント暑い。ジュピタン大丈夫かなぁ?すぐ戻るよね?」


ケイ「サルー。何でお前一人、先に出てきたんだよ。あの強化人間41号どーした?」


サル「強化人間41号!?あー。わかった。いきなりシロッコとか名乗ってたのそれか。確かに薬物ニュータイプだわw 41に先に行ってろって言われたからさー。でも、マジでみんな来てくれて助かったー。お前らが電話してくれたんだろ?ちょうどタツに殴られる寸前だった。」


ジュン「( ・`ω・´)何それ?サル。ジュピタン殴られてきたらアタシ怒るからね。」


ケイ「(*≧ω≦)ジュン。一対一なら心配されるのは相手の方だよ。」


サル「(´・ω・`; )それは言える。助けてもらった身で言えた義理じゃないけどさ。夜中に人んちでケンカとかやめてほしい。」


ケイ「大丈夫だろ。41は短気だけどバカじゃない。…いや、やっぱりバカかw」


ジュン「…ジュピタン、早く帰ってこないかな…。」


ーーーー


その頃、サルの部屋では41とタツが向かい合っていた。


41「どうだこれ?効くだろ?時間ないからさ。とっととこれ吸って仕上げて。」


41は火のついた《ニルヴァーナ》のジョイントをタツに回してやった。


タツがジョイントを口にし吸い込む。


《スー》


タツ「ゲホッゴホッ!」


タツは吸った途端、大きく肺で膨らみ暴れるニルヴァーナを押さえきれず咳き込んだ。


41「( ・`ω・´)何だよ。もったいないなー。もっと肺に貯めるんだよ。ハッパの吸い方も知らねえのか。じゃあこれも、オレが手本見せてやるよ。死ぬ気で息止めんだよ。よく見てろ。」


オレ《スー…》


オレ《膨らむ…。ニルヴァーナの煙が肺から酸素といっしょに血液へ。そして煙で味付けされた血液が脳を駆け巡る。…至福だ。もう少し…。ニルヴァーナ、もっと来い。オレはまだ息を止めてられる…。》


30秒…40秒…。


肺の中で膨らむニルヴァーナが消化されていく。


《よーし。入ったー!》


《プッハーーーーー!》


サルの六畳の部屋に霧がかかるほどの煙。


オレはわざとタツの顔に向かって煙を吹きかけてやった。


ーーオレ「(*≧∀≦)どうだ?見たか、この煙の量を。このハッパは、こんくらい肺に貯めても、こんなに煙が出るんだぜ。忍法副流煙の術だ。うまく吸えないならショットガンでキメさせてやろうか?」


普通、タバコの煙を吹きかけられたら怒るもんだ。

でも、これは侮辱でも何でもない。


ーー(*≧∀≦)サービスだよ。


その副流煙の霧でさえ、ニルヴァーナはタツを混乱の至福へ導く。


タツ「ゲホッ!ガハッ!」


タツはまだ最初の一口目の咳き込みさえ押さえきれない。

41に吹きかけられた煙と部屋に充満する副流煙が追い打ちをかけていた。


そして咳き込むほどにニルヴァーナは効き、コークスクリューも仕上がっていく。


ーーーー


《ここは41の中》


ねこにゃん「よーし。タツもニルヴァーナ吸ったな。始めるにゃん。」


ぴょこにゃん「驚けよー。思考加速オン!」


ねこにゃん「何倍からいく?」


ぴょこにゃん「41も次の予定あるしな。10倍くらいでいいんジャマイカ?」


ねこにゃん「(*≧ω≦)いや。どうせなら一気に100倍に加速して減速させてくとかどうかにゃ?」


ぴょこにゃん「(*≧∀≦)面白いなそれ。耐えられるかにゃ?」


ねこにゃん「だって、おまいコークスクリューに発狂リミッターつけたジャマイカ。本番は《ねこ隠し》した後にゃ。」


ぴょこにゃん「そーだにゃ。コイツだけは、こんなとこで終わらせるわけにはいかない。それに原宿にいたヤツも、リミッターで大丈夫だったしな。《サル》ゾーン作戦終了まで5分。一分ごとに20倍減速に落としていく?」


ねこにゃん「(*≧ω≦)何、寝ぼけた事言ってるにゃ?コークスクリューはジェットコースター。加速と減速を繰り返すのが楽しいんだろ?」


ぴょこにゃん「そうだよにゃ。じゃあ41たちと同じ世界見せてやるか。特別サービスにゃ。」


ーーねこぴょこたちは、タツに思考加速を施した。


これによって、タツの時間は最大100倍に引き伸ばされ、加速と減速を繰り返す。


コカイン、ヘロイン、スピード、アシッドの四毒とニルヴァーナでワンパッケージ。


タツはコークスクリューという名のジェットコースターに乗せられた。


ーー

ここは、サルの部屋。


41の吐き出したニルヴァーナの霧が漂っている。


タツ《い、いったい何だ?な、何が起きてるんだ。どこかに持ってかれる…。41?今はシロッコって言ってたこの人は誰だ?この人の顔。か、顔が…。顔が変化する》


ーー《フェイクマスク》


41の顔は、ねこぴょこたちが行ってくれた顔バレ対策《フェイクマスク》の力で正しく識別できないようになっている。


41が敵と認識してる相手には《知っている誰か》に見えてしまう。


さらに、その力はコークスクリューによって倍増し、性別、輪郭、服装、髪型、人種まで変化。顔のパーツさえ、個々の生き物のように動き変化する。


ーーもし、ある一瞬を切り取る事ができたら《福笑い》のような顔に写るだろう。


タツ《男?東洋人?いや、何だ?コイツの目の色は。ダークブルーに変わった?…外人?日本人じゃないのか?》


タツ《…ヒッ!》


ーータツはさらなる恐怖の息を飲む。


《え?ーー顔の向きが変わったら、赤毛の女に変わった?オレの前にいたのは男のはず…。は!?ドレッドの黒人になった!顔が、この人は決まった顔がない!》


体験したことのない、異次元のトリップの世界。


タツ《…こ、怖ええ。どうなっちまうんだ?ここは見慣れた部屋のはずなのに違う部屋だ。この違和感は何だ?出口は?ドアはコイツの背中側。ここから出ないとヤバイ》


ーーオレ「ん?何、キョドってんだ?さっきからオレをジロジロ見たり。まだ始まったばかりだぞ。落ち着けよ。トイレでも行きたいのか?」


ーー


オレ《…不思議だ。…そして面白い。》


オレは、たぶんタツの見えてる世界が見えている。


オレ《コイツ、オレの事、宇宙人か幽霊みたいに見えてるみたいだな。異空間に迷い込んだ人になってる。気持ちよく飛べていいじゃん。コントロールできないのが逆に羨ましいよw》


オレ《そうだ。ジュンたちと何度かコークスクリューをキメてわかった事がある。ーーこれは他人と共感できる新しいヤクだ。薬物で作られた疑似ニュータイプ。さっきジュンたちに焼肉屋で言われたの当たってるかもw前にLSDをキメて首都高をドライブした時に、全員オレと同じ幻覚を見たっけ…。カトラスで時速100キロほどで走ってる中、道が下に直角に曲がった。みんなで「おーちーるー!」って絶叫しながら、幻覚の崖から転落したんだよな。あれも楽しかったなー。》


コークスクリューは、誰がどんな気持ちで、どんな景色を見て、どんな空気を吸ってるかわかる。


そして、オレが感じてる祝福をみんなと分けあえる。


ーー薬もやり過ぎれば毒になる。


だが毒も使い方で薬になるんだ。

これもケイと家で話したっけ。

コークスクリューって解毒になるんじゃないかってさ》


オレ《これがタツね。お前は、これを楽しめないんだな。ぜんぜん修行不足だ。何のためにヤク始めたんだよ?…ここには来れそうにないな。》


《お前はオレの友達を見下してたようだけど、サルはここに来れるぞ。お前じゃ無理だ》


《ちっとは気づけよ。楽しめよ。この祝福を混乱とか恐怖という毒に変化させてるのは、お前自身だぞ》


オレ《(*≧ω≦)弱っ!》


ーー


オレ「おい。もう一服しないのか?まだこのジョイント吸えるぞ?じゃあオレはもう一服する。」


オレはニルヴァーナを深く肺に吸い込んだ。


《美味いな》


《フーーーー!》


オレはさらにニルヴァーナの煙をタツに吹きかける。


タツはその煙から逃げるように手ではらった。


オレ「( ・`ω・´)何だよー。ダウナーやりてえとか言っといて。オレに会うより、こんな良いハッパやれるチャンスの方がないぞー。コークスクリューもニルヴァーナもとっておきなのに。」


ーータツが声を絞り出す。


タツ「…ドアが。ドアのあった場所が壁になってる。ドアノブがない…。」


オレ《は?》


オレは振り向いて後ろのドアを見た。


オレ《(*≧ω≦)ドアもドアノブあるじゃん。何言ってんだコイツ?つきあってやるかー。》


オレ「ホントだ!ドアもドアノブもない。大変だ。ドアノブ盗難事件だ。部屋から出れなくなっちゃった。(*≧∀≦)あっははははは!」


ーー《異物》


タツは凍りつく。


視界が歪み、内へ外へと音が反響する。

混乱する脳へ運ぶ酸素が足りない。

血液を送る心臓が高鳴る音まで響いてくる異常な世界。


狂気ーー温度のない笑い声。


その笑い声がコークスクリューというジェットコースターを加速させる。


目の前の変化する容姿。

消えたドア。

壁掛けの時計の針は狂ったように回っている。


ーーオレ「ん?時計気になるの?そうそう、オレも友達待ってるから時間ないんだよ。えーと、今は10時半過ぎ…。まだここに来てから5分~10分てとこか。」


タツ「え?それだけ?」


タツ《…今、何て言った?5~10分だって?もう、ここに数時間囚われてる気がしてた。パニクってるにしても時間がたつのが遅すぎる。いや、早すぎるのか?何だこれ…。わからない。》


思考加速されたタツには理解できない。

タツは、この異空間で数時間は経過しているように感じている。


タツ《もういい。出してくれ…》


オレ「( *´艸`)…タツだけに、時間がタツのも早いってか?名残惜しくはないけどさ。オレそろそろ行くけどいい?」


くだらない。ウケる気もない温度のないジョーク。

そしてオレは刷り込むようにタツに伝える。


オレ『ドアはここだ。階段降りたら。きちんと挨拶して帰れよ。もうこのヤクの効き目は落ちてるはずだ。君はおうちに帰りなさい』


オレ「…わかったかな?」


41が指差した前には先ほど消えていたドアがあった。


タツ《どうなってるんだ…。元に戻った…》


タツ「…わかりました。」


まだ不安は残るものの、41の言葉で、先ほどの混乱やスピードの焦燥感は薄れてる。


ーーオレ「それと、最後に聞きたい事ある。昨日、原宿で違法賭博摘発のニュースあったけどさ。?あれってマッドピエロって関係してるの?」


タツ「…してるかもしれないけど、オレは…関係ないです…。」


オレ「あー。そうだったね。わかった、わかった。」


オレはタツの話を遮った。


オレ「じゃあもう一つだけ。オレも見た通り悪い遊びやってる。楽しいからさ。それは認めるよ。でもさ、だからこそ、楽しいを続けたいし守りたいって思うんだよね。仮の話だけど、君は仲間が捕まったらどうする?助ける?」


タツ「どうやってですか?」


オレ「( ・`ω・´)はあ?質問返しすんなよ。そもそも、テメーは今回、オレに貸しイチだ。礼の一つも言えねえヤツには、何も教えてやらねえよ。それと…。」


タツ「あ!す、すいません。ありがとうございました。落ち着きました。それと、何ですか?」


オレ「コイツはフラッシュバックするからな。今、落ち着いてても、いつスイッチが入るかわからねえ。ちなみにオレはまだ絶讚ゴキゲン中だ。じゃあな。オレより後で出ろ。エンジン音遠くなってから、ここ出ろよ。お前に友達見せたくねえからよー。」


《バタン》


《トットットッ》


オレ《41です。サルくん連れて遊びに行ってきまーす。お邪魔しましたー。》


41が帰る音と挨拶が聞こえる。


そしてーー


タツ《フラッシュバックする?さっきのアレがか?》


タツ《冗談じゃない。早く、早く安全なとこに。家に帰らないと…。》


ーーーー


《ブロォウン!ブロン!ブロロロロロロロ…》


外からV8のエンジンがかかる音が聞こえてきた。


そして間もなく


《ブロォーーーーーーン》


ベタ踏みのアクセル。

エンジン音はあっという間に遠ざかっていった。


ーーーー


タツ《…これで帰れる。早く。注意された通りに挨拶して帰ろう。帰らないとヤバイ》


ーーーー《ゲートオープン》ーーーー


《ガチャ》


機械的な音声と共にサルの部屋のドアが開く。


タツ「ヒッ!」


そのドアの向こうには、サイケな虹色の空間が広がっていた。


タツ《また幻覚?これがフラッシュバック?まだ家に帰ってねえのに。帰らせてくれ。》


ーーーー虹色の空間から二匹のねこが出てきた。


一匹は、淡い銀色の体毛が満月の光を反射し、ほのかにパープルに染まる。

魔の因子を凝縮した銀の使者――《チンチラシルバー》ー《ねこにゃん》


もう一匹は、漆黒に近いシルバータビーの縞模様。

科学と技術と狂気の結晶をまとった、最適化された《アメリカンショートヘア》ー《ぴょこにゃん》


二足歩行。

そしてポケットに手を突っ込んで歩いてくる。


タツ「ねこ?ねこが立ってる?」


ねこにゃん「立ってるだけじゃないぞ。喋れるにゃん。」


ぴょこにゃん「おまいの汚い靴はここにゃ。自分で持て。」


《ポス…》


タツの目の前の空中からスニーカーが落ちてきた。


タツ「ね、ねこが話した!これもさっきの続き?…幻覚か?」。


ねこにゃん「不正解。これは現実にゃ。ゲートでつないだ。そして、おりたちはな。ねこの形をして、ねこっぽい話し方してるだけにゃん。」


ぴょこにゃん「タツ。おまいは帰れないよ。このまま連れてくにゃん。せいぜい心配することだにゃ。友達も先に待ってるから。」


タツ「友達…?まさか行方不明になってる二人が…。」


タツは理解が追い付かない。


だが、本能的にさっきの幻覚より怖い何かが待っているのがわかる。


ーー恐怖が絶望に変わっていく。


ねこにゃん「そう。今、おまいが思った通りにゃん。わかってるジャマイカ。さっきの幻覚は遊びだろ。最後に遊ばせてもらって良かったな。」


ぴょこにゃん「おまいは、これから裁かれる。ほら、ついてこい。おまいの仲間も集めてるとこにゃ。」


タツ「行きたくねえ!何だよこれ!」


ねこにゃん「んー。《ねこ隠し》とでも言っとくか。あ、もう靴はいらないよにゃ。」


ぴょこにゃん「おまい、這いつくばるにゃん。」


《ドッ!》

ーータツはその言葉と同時に、何かの力で跪かされた。


タツ「あ!」


ねこにゃん「四つ足になった気分はどうだ?今まで見下ろしてた景色と違うだろ。」


ぴょこにゃん「ほら。自分の姿を見てみろ」


タツ《四つ足?姿?》


タツは思わず自分のカラダを見る。


タツ「これは前足?まさか…。」


ーータツはみすぼらしい野良猫に変わっていた


ねこにゃん「見下ろされる気分はどうだ?さあ行くぞ。今晩は忙しいからな。すぐ裁判を始めるにゃん。この被告にリング・拘束・浮遊!」


ーーねこにゃんの《魔のつくもの全て》の力。


言葉がそのまま詠唱となる。


何重もの光の輪がタツのカラダを締め上げる。


そしてカラダが浮き上がった。


タツ「にゃーん!」

《やめろー》」


ぴょこにゃん「はあ?にゃーにゃー騒ぐな。やめるも何もない。これから裁判が始まるにゃん。ねこにゃん、行こ。」


《バタン》


タツは二柱のねこ神に連行されていった。


ーーーー


その頃、41はサルの家を後にしてカトラスを飛ばしていた。


オレ「(*≧∀≦)逃げろー!」


ケイ「何からだよ。いきなり飛ばしやがって。」


サル「41。タツはどうなったんだ?まあ、いっか。何とかしてくれたんだろ?助かったよ。ありがとな。」


オレ「( ̄^ ̄)貴様に礼を言われる筋合いはない」


サル「(*≧∀≦)何ごっこだよ?」


ジュン「サル。みんなに焼肉奢りなさいよね。」


サル「この車、焼肉の匂いするけど?」


ケイ「(*≧∀≦)ジュン。また焼肉食うのかよ。食うなら他のモノにしようぜ。」


時間は夜の11時前。

まだまだ余裕で遊べる時間だ。


オレ《ーーん?何か忘れているような…。そっか!》


オレ「サル。このまま、お前の彼女も拐いに行こう。道教えろ。」


オレ《ホントは知ってるんだけどね》


ケイ《あの狭い道行く気かよ。オレがリンカーンで、どんだけ苦労したか、お前が運転してみろっつーの。つーか何考えてんだ?》


ジュン《(´・ω・`; )…ジュピタンは親切なのか意地悪なのか、わかんないわよねー》


サル「…わかった。このまま山手通り出て池袋の方行ってくれ。途中で電話してみるよ。起きてるかな?」


オレ「起きてるだろ。まだ寝るには早いよ。このまま突撃しちまおう。」


サル「それにしても、何でエミを?お前、嫌がってたじゃん。」


オレ「お前もケリがついたし、今でもエミは彼女なんだろ。遊ぶならみんなでだ。行っくぞー!」


オレ《(*≧ω≦)祝福は分けあわないとな》


ジュン、ケイ、サルも続く。


「(*≧∀≦)おー!」


ーーーー


奇跡を描いた軌跡は、時を刻んで進んでいく。


祝福の未来まで六時間。

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