第53話《マッドピエロ編 夢幻からの使者ー奇妙な迷い猫 後編》
スピード漬けにされ、心身ともに壊れかけていたサル。
41の自宅に連れ込まれた彼を待っていたのは、厳しくも温かい「ジャンキー流の治療法」だった。
ガチガチに閉じた毛穴を開かせる長風呂、ケイのブッダ(大麻)、そして41特製のガッツリ肉料理。仲間たちの介抱によってサルは正気を取り戻し、街を牛耳る狂気の集団「マッドピエロ」と、その裏に透けて見える男・タツの影が浮かび上がってくる。
そして夜更け――仲間たちがヘロインの多幸感にまどろむ中、41は密かに恐ろしい実験へと足を踏み入れる。
ヘロイン、コカイン、スピード、そしてLSD。
常人なら即死必至の「四毒」をブレンドした悪魔の麻薬の自縄自縛(人体実験)。
そのときベランダのガラスを叩いたのは、レモンイエローの毛並みを持つ喋る迷い猫――高次元からの使者「かみかみ」だった。
神のハッパ《ニルヴァーナ》を携えた迷い猫の降臨により、41の頭の中で「狂気のパズル」の最後のピースが静かにハマり込む――!
第53話《マッドピエロ編 夢幻からの使者ー奇妙な迷い猫 後編》
ここは、東京N23区。41の家。
壊れた友達サルが風呂から戻ってきた。
ーー
オレ「ずいぶん長風呂だったなーw」
サル「あー。さっぱりした。湯船まで浸からせてもらっちゃった。汗が止まらねえ。」
オレ「そんだけ、毛穴が閉じてたんだよ。スピードの毒素を出せ出せ出せっ。何ならもう一回入ってこい。日本の名湯みたいな温泉の入浴剤あるぞ。別府から玉川温泉の湯とか。」
サル「(´・ω・`; )後でいいかな。心臓バクバクだから。それよりビール飲んでいい?」
オレ「飲め飲め。んで、おしっこいっぱい出せ。とにかく、お前は身体からスピード抜くことだけ考えろよ」
ジュン「ほら、サル。ビール。」
ジュンが冷蔵庫からビールを持ってきて、サルに渡す。
ジュン「サル。何か食べなくていいの?」
サル「食欲ないし、食べ物が喉通らないんだよー」
オレ「ダーメーだ。無理してでも食え。ケイ。オレ肉焼いてくる。その間、サルにお前の《ブッダ》あげてくれ。あれなら飛び食いできる。」
サル「肉?ジュンじゃなくて41が作るの!?」
ジュン「ジュピタン。料理するんだよ。簡単なモノだけど美味しいよ。」
オレ「さっき、ケイにも言われた。お前ら実家だろ。オレは自分ちだけど、一人暮らしだから自炊してんだよ。洗濯もするし。なあ、ケイ。」
ケイ「ああ。今日は珍しい41見れてるよ。これは《ジュピタン》の方の41なのかな?」
ジュン「( ・`ω・´)ケイたちはジュピタンで呼んじゃダメー」
オレ「(*≧∀≦)いいから。お前ら好きな事やって待っとけ。サル。作ったら絶対食わせるからな」
サル「…何かいろいろ悪いな…。」
ジュン「ジュピタン。アタシも手伝う!」
ーーーー
バターの焦げる匂いと肉の香ばしい匂い。
そして食欲をそそる生姜と甘辛い匂いが部屋に広がる。
ーーーー
オレ「ほら。みんな食えよ。ご飯はさっき炊いた残りもある。ジャガイモの味噌汁だ。ネギ入れて食え。」
みんなの前に出されたのは、
カットされたサーロインステーキと豚肉の生姜焼。
そして味噌汁。
ジュン「お味噌汁はアタシが作ったんだよ。ジュピタンはお肉。」
ケイ「予想より旨そうなモノ出てきたな。」
サル「オレ、食えるかも」
すでに夜中の3時を回ってる。
サル「あー!味噌汁がしみる!泣きそうだよオレ」
ケイ「生姜焼うまっ!ステーキも焼き加減最高だよ。マジで意外。」
サル「マジ旨い!あー。確かに肉食うと元気出てくるわ」
オレ「(*≧∀≦)では、皆さまステーキ、生姜焼セット。お味噌汁付きで、お一人様お会計10000円になります。」
ケイ「ホント美味しかったでございます。つきましては、本日のお支払いはブツブツ交換できますか?」
オレ「ケイ様。ご常連様ですからね。もちろんでございます。」
サル「(´・ω・`; )後でまとめてお礼するよー」
オレ「(*≧∀≦)冗談だよ。同じ釜の飯を食うって大事だろ。サルも食えるようになって良かったな」
ジュンがテーブルの上の食器を片付けてる。
みんな完食してくれた。
ーー
サル「41。マジで助かった。元気出たよ。ホントお前《医者》だよ。同じスピードなのに何が違うんだ?」
オレ「それは、やり方の問題。オレや、お前らの知らないオレの友達たちは、自分を実験台にして、生き延びてきてるんだ。もちろん、途中でリタイアしたりお前みたいに、ぶっ壊れて足洗うヤツもたくさん見てきた。そういう屍の上歩いてきたんだよ。」
ケイ「41。今さらだけどよー。正直、お前の摂取量とか遊び方見てて、コイツよく死なねえなって思ってた。お前オレより年下だけど、ここじゃ遥かに先歩いてるヤツだよ。」
オレ「(*≧∀≦)もっとほめて」
《パチン》
台所から戻ってきたジュンに叩かれる。
ジュン「( ・`ω・´)アタシは逆に心配!だって平然としてるの、おかしいもん!」」
オレ「言ったろ。屍見てきたって。だからギリギリのラインとか、踏み越えちゃいけないとこわかる。それとさ。笑うなよ。…ヤクには神様がいるって思ってるんだ。信じて楽しむ心で向き合えば強くしてくれるし、運も味方してくれるってさ…。」
サル「オレにはお前が神様に見えるよ」
オレ「(*≧∀≦)もっと言ってー」
《パチン》
オレ「( ;∀;)あいたー」
ジュン「( ・`ω・´)そういうとこ!」
ーージュンはきびしい。
何で怒られてるのかわからないんだけど…フツーでしょ?
みんなで食後の一服。
これもタバコにチョコを混ぜたモノ。
満腹感で効きは落ちるがリラックスする。
ここらで事情聴取始めてみようか。
オレ「サル。お前の事スピード漬けにしたのは、昔のツレなんだろ?マッドピエロってとこのさ。それとエミちゃん、どうした?」
サル「ああ。タツってヤツなんだ。昔はいいヤツでさ。同じ暴走族で走ってた。この前、お前にキレられたからさー。お前の話題出さないようにしてたし、オレの他のルートもバレないように黙ってたんだよ。でも、毎日のようにスピード持って押し掛けてくるしさ。スピード以外やるモノなくなっちゃったんだよ。で、エミはエミで、オレが何か手に入れようとすると、いっしょについてくって言うからさー。それも知られたくないから出掛けられないしで…。」
ケイ「兵糧攻めかー」
ジュン「電話はできなかったの?」
サル「もう、電話の線抜いて隠してた。でも、直接押し掛けてくるし…。」
オレ「くるし…。何だ?」
サル「タツが《41さん》の手に入らないの?って、しつこいんだよ。この前、お前んち来たことも、エミには言うなって言ったんだけどタツが知っててさ。《41さん》に紹介してよとか、家に連れてってよって。いつも、友達の車で行くから家の場所よく知らないって断ってるんだけどな。それと、家の近くにタツの車や知らない車が止まってたからさ。だから見張られてるってなって…。」
オレ「それで《虫》見えるまでスピードにはまらされてたってことか。…わかった。ところで、そのタツってやつ。オレの事、何で《41さん》て呼ぶんだ。オレの方が年下なのに。」
サル「確かに不自然に思ってた。お前に対する敬語じゃないよ。お前の扱ってるブツに対する敬語なんじゃないか。」
オレ「三番目に呼ばれたからじゃない?」
サル「え?」
ケイ「何の順番?」
ジュン「何言ってるの?」
オレ「ほら、ちょっと前だけどヘロインで、みんなゾンビなってたじゃん。オレが起こしてあげたの覚えてる?」
サル「それが?」
ケイ「はあ…?」
ジュン「覚えてるけど?」
オレ「(*≧ω≦)その時、数えたの。ゾーンビいーち、ゾーンビにー、ゾーンビさーん、て。ほら、ゾンビのくせに三番目に呼ばれると「さん付け」なるから「ゾンビさん」て丁寧になつちゃうんだよ。あははははw」
サル「(´・ω・`; )お前…。」
ケイ「( ・`ω・´)真面目に聞いてたら何だそれ!」
《パチン》
ジュンに叩かれた。
ジュン「( ・`ω・´)わかりづらいし、バカなの!」
オレ「(*≧∀≦)大発見だよね」
オレ「( ・`д・´)それでは、キリッと話の続きを聞こうジャマイカ。」
サル「何でお前が「さん付け」なのかって話」
ケイ「…何となくわかるな」
オレ「オレもだ。そういうヤツいる。近寄らせねーけど」
サル「どういう事?」
オレ「お前なめられてるんだよ。タツってヤツは、お前抜きでオレとつきあいたいんだろ。そん時の準備だよ。クソ、なめやがって!」
ーーこの世界は弱肉強食。下克上。何でもありだ。
強いやつにへつらう。取り入る。
友達ヅラして裏切るヤツ。
《フレネミー》ばかりだからな。
ーー
オレ「エミとはうまくやってるの?ちゃんとセックスしてる?」
サル「タツが来ると帰るな。苦手みたいだ。」
オレ「エミを紹介したのってタツなんだろ?」
ケイ「何か変だよなー」
サル「何が変だかよくわかんなくなってた。今、落ち着いたけど整理して考えられないよ」
オレ「そっかー…。」
ケイ「ところでさ。41。お前、今何やろうとしてるんだ?さっきからいろんなパケ開けてスプーンに出してるけど。自分でわかってやってる?」
オレ「ああ。これはオレの分。気にするな。こっちのスプーンは《チャイナホワイト》溶かしてあるからやっていいよ。ケイは自分で打てるだろ?ジュンとサルはオレが打ってやるよ」
ケイ「じゃあ、ゴチになるな」
ケイがヘロインのスプーンから自分のシリンジで一発分吸い込む。
ケイ「これ…濃くないか?」
オレ「ああ。舐めてみ。濃かったら薄めた方がいいね。」
ケイ「早く言えよ。もう…。」
ケイは、1CCほど薄めて自分で打った。
ジュン「アタシもっと軽くていい。」
サル「オレは…」
オレ「サルのも調整するよ。そして打ったらそのまま寝ていいよ。しばらく寝てないんだろ?」
ケイ「これは、…ヤバイ。おー。幸せだー。」
じゃあ、ジュンとサルに打ってあげよう。
ーー
ジュン「うーん。心が軽いっ!ホッとするー。」
サル「うおー。久しぶりだー。」
オレ「(*≧∀≦)みんなよかったね。」
ーーーー
さて、次はオレだ。
何の気なしに混ぜてたヘロイン、コカイン、スピードのブレンドの液体。分量なんてテキトーだ。
それぞれ、これなら1回分って出したものを溶かしただけだ。
さらにもう一つのスプーンにはLSDを水で浸した水溶液がある。
ジュン、ケイ、サルはヘロインの世界に
どっぷりハマってくつろいでいる。
ーー
オレ《コークスクリュー》か。
これ全部混ぜて打ったらどうなっちゃうんだろう。
ーーーー
そんな時、居間の窓を祖とから引っ掻いてる音がした。
《カリカリカリカリ》
カーテンを開けると、そこには見たことのない猫がいた。
ーー
オレは元々、猫好きでチンチラを飼ってたけど、
死んじゃったんだ。
それから、あんな悲しい気持ちになりたくないと、
ねこロス状態で暮らしてた。
ーーーー
オレ「お前、どっから来た?家に帰れなくて迷ってるのか?」
ねこ「にゃご。にゃごごにゃーご」
オレ「( *´艸`)お前喋れるのか。いいからおいで。お腹すいてないか?」
ねこ「にゃご、にゃーにゃ、にゃにゃ、にゃんにゃぐー」
オレ「マジで話してるみてえ。お前メインクーンの子猫か?にしては色が変だよな。アルビナでもねえ。まさか、お前の飼い主ってお前の体毛染めたのか?虐待じゃねえか。」
ねこ「にゃー、にぃー。にゃんにぃー」
ジュンが気づいた。
ジュン「(*≧∀≦)何よ、この子ー!子猫、迷い猫なの?」
オレ「ああ。ベランダの硝子カリカリ引っ掻いてたんだよ。それよりもこの色変だろ?種類はメインクーンぽいけどレモンイエローなんて自然界にない。」
ジュン「うちで、保護しようよ!」
オレ「じゃあ、名前つけてやろう。」
ジュン「何がいいかなー。ジュピタンは?」
オレ「こいつ、喋ってるみたいなんだよ。何、言ってるか、ねこ語わかんねえけどさ」
ねこがまた、硝子を引っ掻く
《カリカリ》
ねこ「にゃー。にー。にゃー。にー。」
オレ「それ、お前の名前なの?」
ーーねこが頷いたように見えた。
オレ「ジュン。とりあえず何かお皿出して水あげといて。オレ今から人体実験するから。
ジュン「さっき、混ぜてたやつ?大丈夫?」
オレ「何か、大丈夫って気がする。つーか、試す必要があるって気持ちかな。何かあったら水でも、ぶっかけて起こしてくれ。」
オレはLSDを浸した水溶液を、
三種類の麻薬を解かした水に混ぜた。
テキトーに一発分くらいの量をシリンジに吸い上げる。
オレ《どんな味するんだろ?》
針の先から一滴、人差し指にのせた。
刺す前に、ちょっと味見だ。
オレ《…イヤな苦味じゃないな。刺激もフワッと消える?》
こんな味初めてだ。
オレ《ん?》
スプーンの中に溶け合った、
ブレンド麻薬が、
透明の濃淡を作っているように見えた。
勝手に渦巻いてるのか、これ?
ーー
よーし《コークスクリュー》実験開始だ!》
一気に静脈に流し込む。
ーー
オレ「あれ?期待してたのと違う…。もっとめちゃくちゃになると思ってたんだけど…。」
ーーだってこれにはヘロインが入ってるんだから
ーー《ヘロイン》という言葉を意識したとたんにヘロインの効果が跳ね上がる。多幸感。優しさ。些細な悩みなんて溶けていく。
オレ《何だこれ?コカインは消されたのか?》
ーーするとコカインのシャープな感じが冴え渡る。
視力が5.0にあがった気がする。
脳のクリア度、視界の解像度も高まる。
《意識するとそいつが顔を出すのか?》
ーー《じゃあスピード出てこい》
コカインとは別の覚醒感が入れ替わる。
思考加速。合理性。緻密なロジック構築。
ーーーじゃあ、
《アシッド。LSDよ。オレにキレイな幻覚を見せてくれ》
目の前の景色が水彩画のように溶け出した。
溶ける、捻れる、踊る…。
そう、
意識を勝手に先読みして、
期待した景色見せてくれる。
ーーそして、前に見た虹色の異空間が現れた。
オレ《これは前にオレがつついた《粒》のいた空間か?》
ーーー脳に直接伝わるメッセージーー
《コークスクリューは神のレシピ》
《お前だけが操れる》
《ニルヴァーナの祝福を受けとるがいい》
オレ《幻聴?ーー誰だ?自分の声?…ニルヴァーナ?夢で見た記憶があるぞーー。あの夢…エスネコ?
オレ《まあいい。よし!コークスクリュー全開で楽しんでみるか》
オレ《ヘロイン、コカイン、スピード、アシッドよ》
オレ《全て、オレが最適化して受け入れる。共存した世界を見せてくれ!》
ーーあれ?落ち着いちゃった?
フツーだ。…冷静。でも、ハイ。
こんな落ち着いたハイがあるのか。
ーーいや、これはニュートラル。
イコライザーのように調製できる。
もう少しダウナーがいいな。アッパーにしよう。
《クゥーーーーン》
期待と気分に合わせて脳内麻薬が分泌されてるよう。
意識に効果がついてくる。
《じゃあ、全部マックスに!》
《グワーーーーーーーーン》
オレ《(*≧ω≦)おぉっとーw》
整理されバランスのとれたデタラメな世界。
空間の中に自分だけの異空間を作り上げているようだ。
時計の秒針は脈を打ち。
テレビから画像が飛び出そうとしている。
音楽は空気をうねらせ部屋の壁が、
グルーヴの波を作っている。
その景色、体感が全て、
オレの五感と肉体と溶け込んでいるようだ。
オレはこの世界の何なんだ?
《核》じゃない。
オレという《現象》になった気持ち。
オレというエネルギーの循環が回りを踊らせてるのか?
オレーー《こりゃスゲー!》
全て自己主張しながらも、
打ち消し会うことなく快楽の波に乗っている。
オレはパイロットなのかな?
自分で設計して操縦できるジェットコースターみたいだ。
いっぺんに混ぜてもバラバラに楽しめるんだな。
オレ《こりゃいい。サイコーだっ。って、ん?》
ーーーーその時、
迷い猫がオレを見上げながら足下に座っていた。
オレ《何か、咥えてるぞ?あれ?バッツ?こんなバッツ家の中で落としたっけ?》
ねこ「にゃる、にゃーん」
ねこが口からバッツをオレの前に置いた。
狩りをして捕まえてきたモノを主に届けるように前に置き、
オレを見上げている。
オレ「何これ?」
オレはバッツを手に取り匂いを嗅ぐが、
こんな匂い嗅いだことない。
ーーしかし、匂いは上物で間違いない。
オレ「おい。これお前からのプレゼントなのか?お前が持ってきたのか?」
ねこ「そーだお。これは《ニルヴァーナ》の葉っぱと種。やってみてよ。ボクの名前はかみかみ。みかみかみかみだお。これからいっしょだからヨロシクね」
オレ《ね、ねこが喋った!》
オレ《間違いなくはっきり聞こえた!》
ーー幻聴?コークスクリューって耳までおかしくなるの?
人の言葉に聞こえたぞ?
ーーーー
オレ「お前の名前は…かみかみ?」
ねこ「にゃんこご」
ーーねこの言葉に戻ってる…。
オレ《(*≧ω≦)まあ。いいや。これ吸ってみよう》
《コークスクリュー》の延長だと思えば幻聴でも幻覚でもいいだろ。今のオレは好きなノリを自由に楽しめるんだから。
ーー
《ニルバーナ》をパイプに詰めて深く吸い込む。
森の香り。全てが洗われるような爽快感。
《プッハー!》
ーーカチリ。
《コークスクリュー》の最後のピースがはまった気がした。
ーーーー
ジュン「これ、何のハッパ?何か匂いだけで柔らかく、落ち着く…。」
オレ「知らん。ねこが咥えてた」
ジュン「ねこがー?とにかく一服させてよ」
オレ「ほら。どうぞー」
オレはジュンにパイプを回す。
ーー
オレ《あー。何だこの爽快感。整った?いや、最適化されたって感じかな…。落ち着くー。》
ーーーーこれが《コークスクリュー》か。
そして迷い猫のプレゼント《ニルヴァーナ》という謎の大麻。これで《コークスクリュー》はワンパッケージなのかな?
人体実験完了。
これでオレなりのトリセツをケイたちに教えられる。
ん?トリセツ?
かみかみの持ってきたハッパは、イレギュラーだよな…。
オレは意識を思考加速させながら、
遠くに飛ばしていく。
オレ《これは使えるな…。》
ーーオレ《不思議な夜だ…。》
ーーーー
ここは41のアタマ中に作られた異空間。
虹色の縞模様がうねる空間に、
二匹の子猫がいた。
チンチラシルバー《ねこにゃん》
アメリカンショートヘア《ぴょこにゃん》
ーー
ねこにゃん「《コークスクリュー》実験成功。うまくいったようだにゃ。リンクしたかみかみ送ったにょさ。」
ひょこにゃん「41ね。さすがヨーニャの本体にゃ。アイツ、コークスクリュー理解して制御したどころか応用まで考えてるにゃん。おまけに、迷い猫が持ってたハッパ、迷いなく吸うもんな。天才的なバカのジャンキーにゃ。」
ねこにゃん「どんな脳ミソしてんだろにゃ?」
ひょこにゃん「意思とか思考の優劣は次元の高さじゃにゃいね」
ねこにゃん「だんだん見えてきたにゃ」
ひょこにゃん「41がコークスクリューをどう使いこなすか見ものにゃんよ」
ねこにゃん「次は?」
ひょこにゃん「マッドピエロ観光コースでございますにゃ」
ねこにゃん「(*≧∀≦)にー」ひょこにゃん「(*≧∀≦)にー」
ーーーー
ところ変わって、
ここは41の家の応接間。
ーー
ジュン「あら?かみかみ。アンタ小枝咥えてるの?」
オレ「ん?こっちにはバッツあるぞ?小枝に変化した?幻覚じゃないよな」
ジュン「ねえ。名前は、かみかみで決まりなんでしょ。可愛いー!こんな名前初めて聞いたわ。抱っこしよーっと」
オレ「自分で名乗ったんだよ…」
ジュン「幻聴?まあ、いいわ。今日からうちの子よ」
かみかみ「(*≧∀≦)にー」《世話になるおー》




