第46話《マッドピエロ編 アクセス ・ザ ・ダークファンタジー前編》
第46話《マッドピエロ編 アクセス ・ザ ・ダークファンタジー前編》スタート!
ここは「よろずや」のオープンカフェ。
ヤクの概念のねこ神・ヨーニャより「自分は現実から投影された影かもしれない」という衝撃の真実が告げられた。
エスネコの誕生、概念の世界、そしてヨーニャの使命。
この謎を解くため、ねこぴょこたちはヨーニャへのアクセスを決行する。
11次元構造体へと還元したねこぴょこたちと、遠足気分で同行するアムリア、かみかみ。
しかし、ヨーニャのアストラルボディの深層で11次元レンズが捉えたのは…。
「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを見ている。」
怪異と高次元SFが交錯するアクセスパート、いざ開幕にゃん!
第46話《マッドピエロ編 アクセス ・ザ ・ダークファンタジー前編》
ここは、よろずやのオープンカフェ。
ねこぴょこたちは、ヤクの概念のねこ神・ヨーニャより、「自分は現実から投影された影かもしれない」と告げられる。
エスネコの誕生、概念の世界、そしてヨーニャの使命。
この謎を解くため、ねこぴょこたちはヨーニャへのアクセスを決行する。
ーーーー
ねこにゃん「じゃあ入るにゃ」
ぴょこにゃん「おじゃましますにゃ」
ヨーニャ「(´・ω・`;)…アクセスするって、そんな感じなのか?」
ねこにゃん「おまい、医者にゃんだろ?」
ぴょこにゃん「注射打つとき、チクッとしますよ〜って言うにゃろ?」
ヨーニャ「さっきまで小難しいセリフ言ってたじゃねーか!」
ねこにゃん「(≧ω≦)じたばーた、するにゃよ!」
ぴょこにゃん「(≧ω≦)世紀末が、くーるぜ!」
ヨーニャ「(´・ω・`;)…ひとつだけ聞いとく。お前らがオレのアタマに入ってきても、《バカ》うつらないだろうな?」
かみかみ「( ・`ω・´)バカって言う人がバカなんだお!」
アムリア「(*≧ω≦)そーよー。かわいいわねー。ねえ、アタシもついでに入れないの?」
かみかみ「アムリア行くならボクも行くお。メロン号とお菓子持ってっていい?」
ヨーニャ「(´・ω・`;)…アクセスとかカッコいい言葉使ってるけどさ、人のアタマん中に入るのに遠足気分かよ。ここって、やっぱり狂ってるな…。……もういい、早いとこやってくれ」
ねこにゃん「投げやりは良くにゃい」
ぴょこにゃん「やり投げならよし」
ヨーニャ「ったく、厄介なアタマしてやがる。それで?」
ねこにゃん「ヨーニャの使命って《武器》作りなんだよにゃ? 本体が何で《武器》必要なのか、探ってみるにょさ」
ぴょこにゃん「たぶん、《武器》ってヤクなんだろ。ジャンキーの戦い方、興味あるにゃん。全力で協力するにゃん」
ヨーニャ「わかったよ。別に隠すこともない。逆に知りたいことだらけだからな。アクセスしてくれ」
ねこにゃん「ぴょこ、始めるぞ。開くにゃん」
ぴょこにゃん「三次元構造体、解除。11次元構造体へ!」
《ピタァ!》ーー
ーー時間が止まる。
《3.4.5〜10……》
ねこにゃんと、ひょこにゃんは粒子となって消えていく。
ヨーニャ、アムリア、かみかみのカラダは、時間が止まったまま。
彼らの意識のみを《粒》の世界へ連れていくのだ。
それは小さく、小さく…。小さく…。
そしてーー
《パタン!》
ねこにゃん「11(イレブン)っ! はぁ〜、肩こるにゃあ、これ…」
ぴょこにゃん「おまい、この前も言ってたにゃん。でも、ちょっとわかる。幻股痛みたいなやつだにゃ。後でヨーニャに湿布つくってもらうにゃん」
ねこにゃん「(≧ω≦)便利な能力だよにゃー」
ぴょこにゃん「(≧ω≦)戻ったら《青ねこ病院》作るにゃん」
ねこにゃんと、ひょこにゃんは真の姿ーー
十一次元構造体の粒に戻った。
するとーー。
エスネコ「(*≧ω≦)にゃ」
ねこにゃん「ありゃ?おまいも、ついてきたにょか?」
ひょこにゃん「《粒》に戻ると会えるんだもんにゃ。おまい、おりたちが三次元ボディの時、どこにいるにょさ?」
エスネコ「(*≧ω≦)にゃ」
ねこにゃん「そこらへんに、浮いてるにょか?」
エスネコ「(*≧ω≦)にゃ」
ひょこにゃん「合体するときにだけ、くっついてくるにょか?」
エスネコ「(*≧ω≦)にゃ」
ねこにゃん「ぜんぜん、わからん。イタズラすんにゃよ」
ひょこにゃん「ねこ!それ、前フリなるから、言っちゃダメなやつにゃん」
エスネコ「(*≧ω≦)…。」
ねこにゃん「にゃ、くらい言わんかー!」
ひょこにゃん「にゃ。」
ねこにゃん「( ・`ω・´)おまいの『にゃ』はいらーん!」
ーーーー
ねこにゃん「さてと。出欠確認するにゃん。アムリアさーん」
アムリア「元気でーす」
ぴょこにゃん「かみかみくーん」
かみかみ「(・∀・)ノハイ!」
ねこにゃん「エスネコー」
エスネコ「(*≧ω≦)みじー」
ねこにゃん「ヨーニャさーん」
ヨーニャ「( ・`ω・´)やっぱり遠足じゃねーか!」
ーー
ここは、ヨーニャを形作るアストラルボディの中。
時間も空間も、思考の輪郭さえも滲んで消えかけ、内と外の境界が曖昧になる異空間。
ねこぴょこたちは、11次元ホールを用いて、アムリアたちの意識をこの空間へリンクさせていた。
意識のみといっても、他者を判別できるようにカラダは再現されている。
仮想現実のように、地面のない空間をスタスタと歩ける。
ふよふよと浮いてる《粒》でいるのは、ねこぴょことエスネコだけだ。
だが、アムリアたちは観測者として、視ることはできても、何ひとつ干渉はできない。
ヨーニャの本体に、どんな影響を及ぼすかより、察知された時のリスクがあった。
ーー
アムリア「ここ、暗いわね。不気味ー。あ……。アタシわかったわ。ヨーニャ、アンタの正体、不気味なのね!」
ヨーニャ「( ・`ω・´)いきなり、ひでえな。オレの中が不気味だと?」
ねこにゃん「ヨーニャ、怒ることないにゃん。アムリアも落ち着け。アストラルボディには《色》がつくにゃ。これは《カラード》特有の性質にゃ」
ぴょこにゃん「(((*≧艸≦)ププッ アムリアの中なんて、ショッキングピンクの世界にゃんだろ?」
アムリア「( ・`ω・´)何よー、カワイイじゃない。じゃあアンタの中身も見せてみなさいよ!」
ねこにゃん「それは次元的に無理にゃ。でも《粒》なら見せられる。光らせれば、ちょうど灯りになるにゃ」
ぴょこにゃん「三次元視覚向けに、ちょっと大きめにして見せてやるにゃん」
《ポワン》ーー
そのとき、闇の中に虹色に輝く二つの《粒》が現れた。
それが、ねこぴょこたちの《本当の姿》
元々はアルファとベータという《対の粒》である。
《粒》には核がなく、11個の《ホール》をめぐるエネルギーが、その輪郭を常にゆらぎ、踊るように形づくっていた。
エネルギーは、ウロボロスの蛇のように自らの尾を追いながら球体をなぞり、その軌跡によって「粒」という仮の姿を保っている。
光が灯った。
ーー
ねこにゃん「これで明るくなったにゃろ?」
アムリア「この、ぐるぐる回ってるのが、アンタたちなの……?」
ひょこにゃん「ボールペンで、ぐるぐる、試し書きしてるみたいに見えてるにょかな?」
アムリア「そーねー。もつれて丸まった輪ゴムが、動いてる?キモッ!」
ねこにゃん「ひどい言われようにゃん。神秘も閉店しますにゃ。」
かみかみ「何か変だお?この穴からあの穴に通り抜けてるけど……?」
ヨーニャ「騙し絵……立体のエッシャーみたいだ。……お前ら、本当に神秘の住人なんだな」
アムリア「じゃあ、エスネコは……?」
エスネコ「(*≧ω≦)にゃー」
《ポウッ!》ーー深紅の《粒》が出現。
時折、稲妻形の《S》へと変形し、不安定に脈動していた。
アムリア「キレイ!かわいいー!」
ぴょこにゃん「落差…。」
ねこにゃん「落ちぶれた神秘にゃんです」
ヨーニャ「……こりゃヤバい。『入口』前で、気が変になりそうだよ……」
ねこにゃん「ぴょこにゃん、おりたちやエスネコの《粒》見たくらいで、ヨーニャが、変になるとか言ってるにゃん」
かみかみ「これがパパたちだおー」
ぴょこにゃん「ここは、ヨーニャの本体に、つながってる可能性があるにゃ。これくらいの事で、変になるとか言っちゃダメにゃのさ。しっかりしてくれなきゃ困るにゃん」
ヨーニャ「(´・ω・`;)……『これくらいの事』ねー。フツーのリアクションだろ。何でコイツらに説教されてるんだろ……」
アムリア「灯りもついたし、探検開始ね!」
ヨーニャ「(´・ω・`;)切り替え早っ!……慣れねえなー……まあいいか。」
ねこにゃん「じゃあ、ヨーニャ。さっそく《覗かせて》もらうにゃん。二次元レンズ、起動!」
ぴょこにゃん「1〜4レンズでヨーニャの本体を検索。5〜11レンズで《眠り》《夢》のアーカイブを抽出!」
《シュパアァ!》
レンズが宣言通りに観測を始めた。
ーーしかし、
レンズは途中で《異常》を探知する。
ーー
ねこにゃん「……あれ?」
ぴょこにゃん「……これは……?」
アムリア「なによ、ごちゃごちゃ言ってないで、見えたんなら、アタシたちにも見せなさいよ」
ヨーニャ「……何が見えたんだ?」
かみかみ「(´;ω;`)にゃんか、怖いお……」
ねこにゃん「今、視えるようにするけど……ちょっと待つにょさ」
ぴょこにゃん「……視てる。だけど、閉じてる……」
アムリア「……これ、《穴》? ……違う、これ、《まぶた》?」
ヨーニャ「穴? オレには見えないぞ。見せてくれ」
ねこにゃん「わかったにゃん。ぴょこ、『5〜11』レンズ、こっちに回すにゃん。エスネコ。おまいの力も借りるにゃ。リンクするぞー」
エスネコ「(*≧ω≦)にゃー!」
ーー呼応するように、S字形の《粒》が回転する。ヨーニャの空間が歪み、きしむ。
《ニャオウーーン》
ヨーニャのエーテルボディが悲鳴をあげた。
かみかみ「ねこが鳴いてるお?」
アムリア「犬っぽいわよ?」
ヨーニャ「オレのカラダが、軋んでるんだよ!」
ーーーー
ぴょこにゃん「エスネコ経由、《遠い手》起動! ねこにゃん、リアルフォーカス!」
ーー《ピタリ!》
ねこにゃん「……これで、こちら側への干渉は遮断できたにゃ。フィルターオン!」
ひょこにゃん「イレブンで刻むぞー!」
《パウッ!》
ーーそして、全員の視界に浮かび上がったモノは…。
ヨーニャ「……これは、《目》…か」
アムリア「……睫毛あるわよ」
かみかみ「(´;ω;`)怖いおー……」
エスネコ「(*≧ω≦)にゃ!」
ーーエスネコの《粒》が、みんなの前に立ちふさがるように浮かび上がる。
彼らが見たもの――それは、《目》。
生き物のーーいや、「人」の目に似ていた。
けれども、まぶたは閉じられたまま。眠っている。
ーー深淵を覗くとき、深淵もまた、こちらを見ている。
そしてこの《目》は、まだ眠っていた。
いつ、この目が、開くときが来るのだろうか?
そのときーー何が始まるのだろうか。
ねこにゃん「さーて、面白くなってきたにゃん」
ひょこにゃん「観測開始にゃー!」




