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第43話《マッドピエロ編 チープ・トリック,チープ・トリップ後編》

《マッドピエロ編》第43話――チープ・トリック,チープ・トリップ後編】

舌の上に乗せたもう一枚のLSD。

加速する思考と、モノトーンの二次元へと変容していく現実。

「観測」を続ける41は、濃密な煙(阿片入り大麻樹脂)と自らの感覚を極限まで研ぎ澄まし、目の前の少女・エミの真実を解剖していく。

二の腕の注射痕、タトゥーに隠された「clown」の文字、そして無抵抗な反応。

迫りくるトリップの波を力ずくでねじ伏せ、安っぽい罠の裏にある脅迫と救済の構造を見抜いた時、41の胸に冷たい覚悟が宿る。

「あのクラウンの首を笑いながら切り落とせるくらい、強くて冷たい――武器が必要だ」


《マッドピエロ編》第43話――チープ・トリック,チープ・トリップ後編】


《タンタンタンタンタンタン》


今日の我が家はやたらと階段の音が鳴り響く。


ジュンとケイが2階に上がっていった。


ーーーー


ーーそれでは『観測』を開始しますーー。


さて、サルは落ちた。エミはフワフワ状態。


使わなかった残りのピエロ(LSD)は食っちまおう。


《チョン》

ピエロを舌の上に乗せて考える。


ーー

オレが気にしすぎなのかなー?


でも確かめなきゃ、

この後、安心して楽しめないし。


色仕掛け?オレに?友達の彼女装って?


こんなチープな事、起きるなんて思ったことないし。

まさかだよなー…。


うーん…。

マッドピエロって連中の情操は都市伝説程度。

ホントにいるのかよ?


ーーいたら?

やだよなー。


ーー

今まで、ガキの頃から、ヤク絡みでのトラブルはたくさんあった。


心を病んだ餓鬼みたいなヤツらもいれば、狡猾なヤツらもいた。

時代と年令を重ねるたびに、トラブルのハードルは高くなる。


結論ーー。

縁は結ぶより切る方が難しい。


『逆恨み上等!』なんて啖呵は、滅多に切らない方がいい。


何やってくるかわからないヤツらはいるんだ。


刃物出すヤツなんて当たり前。

拗れた末に、実家に放火された知り合いもいた。

外国人の友人は拳銃持って押し入られて、金もブツも持ってかれた。


ましてや、下から芋づる式なんてたまったもんじゃない。


だから隠す。

自分を守る事が、仲間を守る事とイコールだから。


売られても足がつかないように。


ーー

だけど、このパターンは初めて。


女から迫られる事だってあったよ。

男だもん。こっちから行くときもあるさ。


でも、その時は必ずシラフ。酒だけだ。


ーー

マッドピエロ…。


安っぽい策略で笑い、オレをはめようとしてないか?

どうせ、粗悪なヤクで、《効いた》と思ってるヤツラなんだろ。


なら、筋が通る。


けど、それならムカつく。


ずいぶんと甘く見られたもんだ。


つーか、どーゆー風に見られてるんだ?

サルはオレをどーゆー風に話してる?


うーむ…。

それを確かめるために、この時間を作ったんだよな…。


オレなら?

もしMちゃんの事を話すなら…。

自慢かな。


オレは、この人に作ってもらったんだよって…。


サルがオレを自慢してくれた?


…なら、許せちゃうかな。


オレは《バッド》に入ってるサルを見る。



こんにゃろう…。



ーー


ピエロの絵柄のLSDと極上のチョコのカクテル。


アルコールなんて吹っ飛んでるだろな。


ジュンにもケイにも言ってないんどけどさ。

このチョコは《特別》なんだ。


処方箋言わなきゃわからない。


これ実は《阿片》が練り込まれた大麻樹脂。

ヘロインとマリファナの煙だよ。


だから手にベタベタくっつく。


ヤクにも『賞味期限』があるんだ。


これは乾燥しちゃうと効きが落ちる。


もったいないなんて思って、取っとくと、さらにもったいない事になっちゃう。


こんなの、そこらへんに出回るわけないじゃん。


サルに渡さなくて正解だった。


これ以上、手の内(取扱品)明かすわけにはいかない。

オレに近づくんなら、こっちも何か手を打っとかないと…。


ーー思考がぐるぐる回りながらも冷えていく。


いろんな可能性。

ーー最悪な未来。


サルの話から想像するに、マッドピエロって暴力得意そう。仲間もたくさんいそうだし。


こっちは一人…。

ジュンたち巻き込みたくないしな。


ーーあっちの土俵じゃぜんぜん勝負にならない。


こっちのテリトリーに連れてこないと。


(;>_<;)…。


そういう状況作って、そっち(マッドピエロ)の頭のアタマをスコーンと飛ばしちゃう武器?


ジャンキーならではの《薬物兵器》


ーーあれ?

これ違う漢字も当てはまるな。

薬物《平気》ーー平気なのはオレか。


オレ《(*≧ω≦)ンフフフ。Mちゃんの『麻薬中国!』のフレーズに対抗できるかな?『薬物平気!』って》


オレ《いけね!》

また、脱線してるよ。


オレ《オレのアタマはボーッとしたり、ふざけないと最適解出ないのかなー》


まるで昔の昭和家電だ。

ジュンがオレを叩く時って修理?


《チカチカチカチカ》



こっちの土俵で戦うなら、

もっと強力で極上のカクテルが必要だよなー。

薬物兵器か…。


映画でよく見る誘拐シーン。

後ろから何かを浸したハンカチを口に当てて失神?


失神させてどーする。

ちげーよ。


棲み分けは大事だろ。

「ここはアナタが居れる場所じゃありません」って世界を見せて、お帰りいただくんだ。


うーん。武器ねー…。


ーー

とりあえず、裏切者のサルは叱って《潰した》

LSDのバッドになって反省中。


次はオレの友達を裏切者にさせた《使者》を潰し懐柔する。


観測を続けよう。

サルは沈黙。

エミちゃんは虚空を見てる。視線も止まったままだ。


目の前の景色に何の動きなし。


自分の明晰夢の世界みたいだ。

オレが見ると、世界は二次元化して、写真のように固定される。


でも、ここは現実。


まさかね…。

ーー


オレ《また、ボーッとし過ぎてたー。そろそろ始めるか》


ジュンたち2階にあげてどんくらいたった?

急がないとジュンに怪しまれる。


オレ《え?》


壁掛けの時計の針が止まってた気がした。


けっこう考え込んでた気がするけど…。


ーーーージュンたちが2階に上がってから、5分もたってない?


LSDで思考加速されてると時間の流れも変わる?


それにしてもさ。


いつものことだし、いつも思う。


いろんなドラッグに犯されたオレの脳ミソは

ーーーー異常だw



ーーーー


オレ「エミちゃん。ダウナーは?」


エミ「気持ちいいです。何か酔っぱらってるのもあるから。」


音楽の圧も必要だな。


オレ「エミちゃんって、音楽どんなの好きなの?」


エミ「んーと。ここでかかってるの、カッコいいですよね。DISCOみたい。『サルくん』の聞いてるヤツとかも聞きますし。グラムロックとか…エアロスミスとか、ロック系なら何でも聞きますね」


オレ「何でもあるけど、こういうのはどう?」


60分のカセットテープ。

A面にお気に入りのフュージョン。


ドクターストラットやスパイロジャイラ。CASIOPEA。


B面はシャーデーやフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド。ピンク・フロイドにJAPANなどごちゃ混ぜだ。


Lや、ハッパやってる時、

インストゥルメンタルは効く。


音に吸い込まれていくんだ。


ーー


ちょっとボリュームあげてA面聞かせてたら、

エミちゃんは音とヤクでギアあがっちゃったみたい。


サルは…。

さらに落ちてる。

( *´艸`)つーか、ヨダレ垂れてる。


ーー今のうちに聞くだけ聞いちゃえ。


ーー


オレ「エミちゃんてさ。『こういう遊び』は昔から?サルに教えてもらったのー?」


ーー(*≧ω≦)スマイルスマイル。


エミ「いや、その前に『友達』に…。」


オレ「そうなんだー。もしかして友達ってサルの昔の仲間?」


エミ「…そうですね。41さんにも会ってみたいって言ってましたよー…。」


オレ「オレにも?そいつが?オレの事知ってるんだ?」


オレ《(´・ω・`; )マジかよー。名前バレ、してるじゃん》


エミ「…。はい。」


オレ「ふーん。サルと、つきあいだしたのは最近なんでしょ?その友達たちだかに、紹介してもらったって言ってたよ。」


エミ「…。」


オレ《ん?》ーーあれ?顔が曇ったぞ?

どうすっかなー。


オレの左右の耳から《白》と《黒》の囁きが聞こえる。


白《悩んでるみたい。親身になってあげなよ。》


黒《色仕掛けしてきてんだ。食っちまえ。》


ーーオレ《うーん。どっちも、ねえな…》


最適解は何だろう?


今オレが所持してるモノ。

人間関係。この状況。リスクの可能性。


《チカチカチカチカ》


アタマの中で何かが勝手に計算してる。


《ーー確定まで情報が足りません。》


何の声?オレの声?


いいや。聞いた方が早いな。


ーー

オレ「ねえ。初めて会ったけど、オレ『どんな風』に見えた?」


エミ「…カッコいいと思います」


ーーお世辞ね。


(*≧ω≦)スマイルスマイル

「どんな風に」って聞いたのに。


聞き方悪かったかー。


《ちょいちょい》


オレはエミに手で、おいでおいでをする。


顔が近づいてきた。


耳元で小声で囁く。

ひそひそひそ。


オレ「ねえ…。今、サル落ちちゃってるじゃん。もう、エミちゃんて、オレに会う機会ないと思うんだよね。今誰も聞いてないし、今日のうちにオレに言っとくことない?」


エミ「…。」


エミ「サルさんとは…。」


ーーあれ?

《サル君》から《サルさん》に変わったぞ?

まだ、呼び方定まってない?


オレ「…とは?」


エミ「…41さんだけに相談していいですか?」


オレ《そうきたか》


オレ「厄介事でしょ?」


ぐぅ。やな予感ー。

でもーー(*≧ω≦)スマイルスマイル。


正義の味方ではないけど、

オレは悪を倒すスマイル仮面。


ーー


エミ「…後で、連絡するんで連絡先教えてもらっていいですか?アタシのも教えますから」


オレ「ダメ。そっちの連絡先だけなら聞く。今、内容教えてもらえないなら連絡先聞いてもかけない」


エミ「…。」


オレ《そんなかよ?まだ何かあるなこれ。重そう…。》


ーー


オレ「ねえ。ところで、そのタトゥーさ。何のシンボル?」


ーーエミの表情が強ばった。


エミが死神のタトゥーに手をやる。

今度はエミが作り笑顔だ。


エミ「…サルさんも入れてるから…。」


ーーウソだ。


オレ《(*≧ω≦)吐かせてやる》


オレはケイが置いていったパイプに、例のチョコを詰めた。


オレ《んにゃろう。ぶっ飛ばしてやらあ》

ーー


オレ「もう、一服しようよ。ねえショットガンって知ってる?」


エミ「?…知らないです。」


オレ「オレが火をつけた方を口に入れて煙を吹き出すからさ。その煙をスーって、ストローで飲むみたいに吸ってみて。ほら、行くよ」



《スーーーーー》


ーー濃密な一筋の煙が、エミの尖らせた口に吸い込まれていく。


は?…(´・ω・`; )チューの顔?


ーーオレもそのまま一服。


そして《忍法副流煙の術!》


《ぶはーーーーーーーっ》


ーーーー効いたー!


オレでもこんだけ効くんだから、


エミなんて、

こんなにぶっ飛んだ事ないだろうw


オレ「効いた?」


エミ「…これ…スゴイ。あー、回る。」


オレ「ねえ。タトゥーちょっと見せてよ。」


顔を近づけてたエミをそのまま、

引き寄せ肩のタトゥーをじっくり観察。


ーー死神…。

…変な紋様…呪いみたいな。


…文字…M…A、D…。これは?


…clown…クラウン。


なるほど《道化》か。


カチリとピースがはまる。


オレ《ん?》


指に何か…。


オレ《ファンデーション?エミのタトゥー見たときについた?》


オレはエミの『二の腕』を指で軽く拭いた。


オレ《…なるほどねー。》


そこには、消えかけた薄っすら赤い注射痕があった。


オレ《自分で?いや、打たれた?…サルに?》


オレ《サル以外のヤツにか…》




ーーーー


オレ「スゴいきれいに彫れてる。色もキレイ。上手な彫師さんなんだねー」


エミ「…。そうですか。ありがとうございます。…スゴいですねー、今の。…逆にちょっと楽になりました。ダウナー《も》いいですね」



ーー《も》かよ。決まりだ。


ーー

オレ「で、相談て?そろそろジュンたち降りてくるよ。今のうちに言っとけば?」


エミ「あの…。怖い人たちに脅されてたら、どうすればいいですか?」


オレ「んー?何それ?それならサルに言えるじゃん。じゃなきゃ警察じゃね?じゃあ、オレからも質問。これ答えたら話、聞いてあげてもいい。」


エミ「…ハイ」


オレ「エミちゃんて、スピードやってるでしょ?オレ、誰がどんな種類のヤクを、どれくらいやってるか、見るだけでわかるんだよね。テレビに出てる芸能人、捕まるじゃん。百発百中。街歩いてるヤツラもわかる。でも、そいつらはオレの事見ても絶対に判別できない。何でだと思う?」


オレ《言ってる意味わかるかな?思考加速してると言語化、とっ散らかるんだよなー》


ーー


エミ「…はい。すいません。スピードやってます。そこから始めて、サルさんたちとハッパ吸うようになりました。…何でわかるんですか?」


ーー


すいません?


好きでやってるなら、

別に謝る必要なくねえか?


サルは知ってるのかな?

サルにスピード回したことねえけど…。

ーー


オレ「何でわかるかは、自分で、いろいろやってきたからだよ。さっき。ここに来たとき、オレ『どんな風に』見えるって聞いたじゃん。オレは決まると、どういう風になるか知ってる。だからコントロールできるように修行した。それでもヤバイときは外に出ない。オレ、シラフに見えないかなぁ?エミちゃんの回りにいる、ジャンキーたちと違わない?」


エミ「…そうですね。普通に見えました。」


オレ《そりゃそうだ。スピードだけのバキバキ人種じゃねーもんな。だって《効いてません》スクリーン張れるし。》


オレ《あれ?オレが質問の意図忘れちゃったよ…。》


ピエロのLSDが今ごろ効いてきた。


この女誰だ?

見慣れない顔の女と話してる。


見慣れた部屋の景色がサイケに平面化してく。

モノトーンの女。


何でこいつだけ白黒写真なんだ?

何でこんな遠いヤツと話してる?


何のつながりもないだろ…。


ーーあのピエロ(LSD)に急かされてる。


食ってから何分たった?


ーー


オレ「ねえ?スピード好きなの?」


ド直球。


急がなきゃ。

どんどん、どーでもよくなる前に。

景色が固定される前に…。


エミ「好きって言うか…。」

即答?


オレ「やる?」


エミ「あるんですか?」

ーーエミの目が輝いた。


コントロール不能の沼から脱出して、

慣れた世界で安心したいってのが見える。


初めて、女の顔がカラーに変わった。


感情の色?

欲に色がつく?


《悩み着せかえ当たる》か…。

幻覚のメッセージ。


このLSD、どーなってんだよ。

オレの脳のどこを起こしたんだ?


急げ、急げ。

色褪せる前にカタをつけなきゃ。


ーー

オレ「その友達とか、誰にも言わない?約束できる?」


エミ「はい」


ーー勝負。

色仕掛け確認テスト!


『キャー!』って言われたらオレの負け。

どーせ、二度と会わない。


《変態おっぱい星人なんです》ってごまかそう。


オレ《たりゃあ!》


オレはエミの胸に手を伸ばし鷲掴みにした。


平面化してる女。写真なら突き破るよな。


エミ「…。」


ーー無反応。

オレ《ーー(´・ω・`; )あれ?勝ち?》


「キャー」じゃないんだ?


オレ《ハイ?さっきより色が増した。やっぱり立体なんだ…。それに…。》


ぜんぜん抵抗しないどころか、目が欲しがっちゃってる?


スピードのため?


とにかくこれを待ってた?


ーー(´・ω・`; )こりゃ色仕掛けも当たりだな。


誰かの差し金か、この子の打算か…。


ーー

(*≧ω≦)せっかくだから、もう少し揉んどこう。


胸元から手を入れ、胸を直接触る。


《もみもみ、ふみふみ、ふにふにふにふ…に?》


あれ?オレ何やってんだっけ?


どんどん現実から離れてく。


あ…。初めてやった星形のLSD…。

あの時と重なる…。


何を確かめてたんだっけ?

今は何を…?


ヤベー。思考が加速する。


オレ《止まれーーーっ!》


ーーー《ピタリ!!!》




ーー


あれ…?



…普通の景色だ。


いや…。景色が《逃げた》

それともオレが別の景色に移動したのか?


置いてきぼりにされた感覚が残る。


オレの幻覚と現実をつなげていたのは、エミの胸に伸ばした手だった。


血の引くような冷たさ。

自分の底を見たような気がした。


ーー《オレは…実験で女の胸を揉む男?手っ取り早い方法がこれ?》


さっきのオレは誰だったんだ…。

今のオレは、オレだよな…。


自我の自信が崩れてくような感覚。


でも、これはーーー《知ってる》


現実と時間感覚と行動のジグソーパズル。


オレ「すーっ。ふぅー。」


小さい、深呼吸をひとつ。


不安に追い詰められてると息が止まってる

脳には酸素が必要だ。


ーー


エミ「…あ」


ーーこの状況で感じてるのか。


つーか、

作り笑顔で、こんなこと平気でやってるオレもオレだ。


これでマッドピエロの『誰か』が「オレの女とやっただろ」って因縁つけてきたら美人局の完成だ。


オレとサルとも、敵対させる気かな?


ほっとくと揉め事になる予感。

キライだけど苦手とか言ってられない。


『逃げないこと』

ヤクの神様に誓ったんだ。


ーー


エミが色仕掛けでオレと繋がってこいって、言われたのは、間違いなさそう。


ーーでも、

自分から救いを求めに来てる気もする。


ヤられっぱなしで逃げてきたのか、

騙されてオレを落としに来たのか。


ーーオレを盾にして立場を変えたいのか?

まあ、ムリだ。


ジュンの椅子には座れない。


ーー


《あ…。また景色が止まってた》


白けた目で見てゴメンね。


オレは何か欠けてるみたいなんだ。


サルもこの子も道化だ。

マッドピエロって道化に踊らされてる。


オレを巻き込んでほしくなかった。

そっちで勝手にヤクやって遊んでればいいのにさ。


ーー(´・ω・`; )迷惑だなー。


ーーーー


オレ《ついでだ。最後にどんな、おっぱいしてるかだけ見とくか》


タンクトップの死神側の肩を下げるとそのまま、片乳丸出しになった。


エミ「…。」


それでも抵抗なし。


オレ《(´・ω・`; )何なんだろう…。ハッタリかました自分が恥ずかしくなってくるよな》


ーー


でも、いい乳してる。

サルはこのおっぱいにやられたんだな。


ーー


マッドピエロが、この女の肩にタトゥーで目印入れるなら、こっちは片乳もみもみで、魂に目印つけて返してやるよ。


だから《悩み着せかえ当たる》なんだな。


結論が出たよ。


ーーーー


オレ「後で連絡先教えて。気が向いたら連絡してもいいよ。おーい、ジューン!降りてきてー!」


オレは大きな声でジュンたちを呼んだ。


ジュン「はーい!今行くー!」


ーー突然の場面変換。


エミが慌てて胸をしまい服を整える。


ーー


状況、構造だいたいわかった。


マッドピエロか。


今度は、この女経由で、オレから会いに行ってやろ。


ーーついでに、この子。


何か必死なんだよなー…。


エミが望むのなら、死神のマークから解放してやろう。


マッドピエロ…。

オレに近づきたいなら、いっしょに遊ぼう。


同じ世界で、ピースフルでハートフルに遊べるんなら、

仲良くできるよ。


ーー遊べないなら不合格。


そんときゃ、二度と顔を見たくなくなるまで。

思い出すと叫びたくなるまでの世界に連れてってやる。


その時のためにも…。


あのクラウンの首を、笑いながら切り落とせるくらい、強くて冷たいーー《武器が必要だ…》



現実パートはここで一区切り。次回は、ねこ神たちの《概念》世界パートへ。ちょっと戻って37話の続きになります。お楽しみください!

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