第37話《悩み着せ替え当たる恋 後編》
エスネコを連れて無事「よろずや」へ帰還したかみかみ。
謎のモフモフ生物・エスネコの可愛さに、アムリアは大興奮!
エスネコから脱出するため、言葉を教えようと「うまい棒バケツリレー」を始めるのだが……。
時間を止めて起死回生の脱出ギミック《ファスナー》を仕掛けたねこぴょこたちに、さらなる斜め上の悲劇が襲いかかる!?
ニルヴァーナ編の真の決着(?)と、権限を巡るドタバタバトルの結末やいかに!
第37話《悩み着せ替え当たる恋 後編》
前話まで
ーー虚無との激闘の末、ニルヴァーナでエスネコに変身し勝利したねこにゃんとぴょこにゃん。 だがその代償として、二人はエスネコの内部に閉じ込められてしまったのだった。
かみかみは、そのままエスネコをメロン号に乗せて、にゃんこシティへ帰還。
かみかみは、エスネコを見せてビックリさせようとアムリアに駄菓子を用意させた…。
ーーーー
ここはよろずや入口。
にゃんけんの石碑の隣に、巨大なマスクメロンゴールドが鎮座している。万能構造体メロン号である。
ーー
かみかみ「メロン号。もうドア開けていいおー」
《シュイィーーーン》
メロン号の外皮のしわが左右に開き割れていく。
外皮の装甲の内側はメロンの果肉色。
スプーンで掬って食べられそうに熟している。
どういうテクノロジーが使われてるか不明。
見たまんま巨大なメロンだ。
《スカッ!》
メロン号のハッチが開いた瞬間、アムリアは目を見開いた。
アムリア「……何、これ?」
メロン号のふかふかソファに、エスネコがちょんと座っていた。
ライムグリーンの滑らかでモフモフの体毛。
くりくりで、キラキラと輝くエメラルドブルーの瞳。
頭部には大きく四つに別れたギザギザの鬣がある。
そして何より目を引いたのは、額とボディのマークである。
額には稲妻型の《S》
胸部から腹部にかけて、毛筆で描かれたような《N》のマーク。
どちらも深紅色でクッキリとした模様になっている。
ーーーー
アムリア「…何、この子?生きてるの?オモチャ?ぬいぐるみ?」
エスネコがアムリアの方を向いた。
エスネコ「(*≧∀≦)にゃ」
アムリア「( *´艸`)キャー!可愛い!しゃべったわよ、この子ー!」
かみかみが自慢気に紹介する。
かみかみ「「(* ´ ▽ ` *)ノ これが、エスネコだおー」
アムリア「あ、そっか!だから、SとNのマークがついてるのねー」
エスネコ「(*≧∀≦)にゃー」
アムリア「(*≧ω≦)かっわいい!」
かみかみ「(>ω<。)ねえ。ボクはー?」
アムリア「やきもち焼いちゃダーメよー。かみかみは、かみかみで可愛いのよ!ねっ!」
かみかみ「(*>ω<*)えへへへへー」
ーーちょろい。
アムリア「ん?ところで、あの二人どこよ?」
かみかみ「ねこにゃんとぴょこにゃんが、くっついて変身したのがエスネコにゃんだお」
アムリア「え?変身?…まあ、いいわ。あのふたり、役に立たないし、この子の方が可愛いから。ねー、エスネコー」
ーーアムリアは女の子。
切り替えが早い。
エスネコ「(*≧∀≦)にゃっ」
アムリア「( *´艸`)キャー!『にゃっ』、だって!」
ここはエスネコ内部ーー
ねこにゃん「(´・ω・`; )…ひどい言われようにゃん」
ぴょこにゃん「( ・`ω・´)辛抱にゃ。食べ物チャンスは必ずくる。何故ならば、アムリアはカワイイに弱い」
ねこにゃん「説得力それだけー?」
ぴょこにゃん「かみかみにもしょっちゅう、甘やかして、お菓子食べさせてたにゃん」
ねこにゃん「おおお!説得力あるにゃん」
ねこにゃん「でもさー。おりたちも、ねこボディ相当可愛く作ったにゃん。何で?」
ぴょこにゃん「あの頃はよかったにゃん。告白してアムリアの《恋》の耐性獲得してから、おりたちも素を出したからにゃー。外見より中身が負けたんだろにゃ。」
ねこにゃん「(≧∀≦)…何でにゃ?」
ぴょこにゃん「(≧∀≦)そーゆーとこにゃよー」
ーーーー
再び、メロン号前。
エスネコは外に出て、あちこち見回している。
にゃんこシティの景色が珍しいようだ。
エスネコ「(*≧ω≦)にゃー」
アムリア「(´・ω・; )…ん?ねえ。もしかして、この子『にゃー』しか言えないの?」
かみかみ「( ̄^ ̄)みじも言えるお」
アムリア「(´・ω・`)?みじ?みじってにゃによ?」
かみかみ「水の事だお。いろいろ教えたんだけど、まだ『みじ』しか言えない。ボクの名前も言えないんだお」
アムリア「エスネコって名前はわかってるのかな?」
かみかみ「にゃーって返事するから、わかってると思うお」
エスネコ「(*≧∀≦)/にゃ」
かみかみ「ほら。反応したお」
アムリア「どーやって、『みじ』って教えたのよ?」
かみかみ「水、飲ませたら言えたお。けど、他の食べ物はぜんぜん言えないお」
アムリア「…それね。エスネコ。これ食べる?」
《ビリビリビリ》ーー
エスネコ「(*≧∀≦)にゃ?」
アムリアがうまい棒を開けて、エスネコの口に寄せた。
エスネコ 《サクサクサクサク!》
エスネコ「(*≧∀≦)にゃー!」
一気食い。あっという間に、うまい棒は口の中に消えた
アムリアが、再びうまい棒を与えた。
今度は自分の名前を告げながら食べさせてる。
アムリア「はい、アムリア。アームーリーア!」
エスネコ《サクサクサクサク》
エスネコ「(*≧∀≦)にゃー!!!」
アムリア「いけそうね。かみかみ手伝って!うまい棒どんどん開けるのよ。アタシに手渡して!」
かみかみ「( ・`д・´)わかったお!」
《ビリビリ…。サー!》
かみかみ「むけたお!ハイ!」
かみかみがバトンのように、うまい棒をアムリアに渡し、アムリアがエスネコの口に突っ込む。
うまい棒バケツリレーが始まった。
かみかみ「ほいっ!」
アムリア「はいっ!アムリア!」
エスネコ《サクサクサクサク》
エスネコ「(*≧ω≦)にゃにゃっ!」
アムリア「(*≧∀≦)これは、アムリアよ」
エスネコ《サクサクサクサク》
エスネコ「(*≧ω≦)にゃ!にゃー!」
アムリア「(*≧∀≦)アムリア美味しい?アムリアをあげてるのはアムリアよ!難しい?いいわ。アームリア!はいっ!」
ーーうまい棒をアムリアと覚えさせる作戦だ。
かみかみ「( ・ω・´)ぬぬぬぬぬ。こんにゃ方法があったとは…。」
アムリア「アームリア!ほいっ!アムリア、アムリア、ホイホイホイ!」
エスネコ《サクサクサックサクー!》
エスネコ「(*≧ω≦)ブフー。にゃー!」
そしてーー
このやり取りが50回を越えた頃…。
エスネコ《サクサクサクサク》
アムリア「これは、なあに?ほいほい。」
アムリアがコンソメ味のうまい棒をエスネコの、顔の前で振る。
そしてーー
エスネコ「(≧∀≦)あ、アムリ…にゃ。」
アムリア「(*≧∀≦)言えた!」
エスネコ「(*≧ω≦)ア、ムリ…にゃホイ。にゃ。」
アムリア「(*≧∀≦)キャー!可愛い!」
かみかみ「(´・ω・`)ん?…ねえ。『あ、無理にゃ』って聞こえるお?」
アムリア「(*≧ω≦)関係ないの!」
アムリアが成功した、その瞬間ーー
《ぽぽんっ!》
間抜けな音とともにエスネコの変身が解けた。
ねこにゃん「(≧∀≦)出れたにゃー!」
ぴょこにゃん「(≧∀≦)成功にゃー」」
アムリア「( ・ω・´)ちょっとー!ちょうど今、アタシの名前言えたとこだったのに!にゃによー」
ねこにゃん「( ・`ω・´)うまい棒の名前、アムリアって教えてたジャマイカ」
ぴょこにゃん「( ・`ω・´)ずるジャマイカ」
アムリア「( ̄^ ̄)ふんっ。まず、言えればいいのよ。そっからでもいいでしょ。だいたい、何でアンタたちが変身するとエスネコになるのよ。説明して!」
ねこにゃん「(´・ω・; )せっかちだにゃー」
ぴょこにゃん「それより先にやることあるにゃん!やるぞ!」
アムリア「( ・`ω・´)それより先ですって?にゃによー…。」
ねこにゃん「悪いにゃ。ちょっと止めるにゃん」
ぴょこにゃん「急いでるにょさ。時間軸固定!」
ーー《ピタッ!》ーー
時間軸固定。
にゃんこシティの時間が止まった。
モノクロームの世界。
動かないものは色を奪われる。
ねこにゃん「三次元構造解除!」
《サーー!》
ねこにゃんとぴょこにゃんのカラダが、光る微粒子となって消えていく。
ぴょこにゃん「11次元構造体へ復帰。開くぞ!」
《キュンッ!》ーーー《3.4.5.~9.10.…》
ねこにゃん「イレブン!本体復帰にゃ!…あ!肩こりが…。」
ぴょこにゃん「この粒ジジイ。それともババアか?」
ねこにゃん「( ・`ω・´)にゃんだよー。ホントに感じるんだってば。肩ないけどさー。おまいは、にゃいのか?」
ぴょこにゃん「ん?言われてみれば倦怠感が…。にゃんだこれ?」
ねこにゃん「変だよにゃ?…幻痛?三次元ねこボディの疲労?おりたちが?」
ぴょこにゃん「エスネコの影響かもにゃ。あのパワー出すにょに、かなりの負荷がかかるにょかも?」
ねこにゃん「まあ、いい。とにかくー。せーのー!」
ねこにゃん・ぴょこにゃん「(*≧ω≦)/ 《粒》にゃー!」
ねこにゃん「…なあ。これ必要にゃのかな?」
ぴょこにゃん「( ・`ω・´)おまい、突然やらせといてふざけんにゃよな」
ーーねこぴょこたちは、真の姿、11次元構造体の《粒》に戻ったーー
ねこにゃん「さーて、ふざけたところで、ファスナー作りするにゃんよ。」
ぴょこにゃん「それにしても、かみかみと繋いだこの糸。ずいぶん太くなったにゃー。合体してエスネコの分も《絆の糸》で結ばれたわけか…。じゃあ、さっそく始めよっか」
ねこにゃん「おし!スムーズ開閉タイプファスナーを、世界中のデパート、手芸屋さん、全データよりサーチ!選別にゃ!」
《パフュン…》
目に見えない小さな粒から、目に見えない《糸》が放たれる。それは宣言通り、動きの止まった原子、分子を振動し、目標となる《概念》の固有振動を探し出す。
《ファスナー…。チャック…。》
そしてーー
ーー
ぴょこにゃん「お。これだにゃ。ねこ。これにしよう」
ねこにゃん「チクチク縫うの慣れたもんねー」
ぴょこにゃん「それをサボって《秩序》に任せたら《虚無》になっちゃったにゃん」
ねこにゃん「(*≧∀≦)お裁縫する粒って勤勉だよにゃ。フフフ」
ぴょこにゃん「これをこうして…。内側ロックタイプへ。エスネコ変身時、非常脱出口として、お互いの三次元ねこボディ背部に装着しとこう」
《ジーーー》
《ジーーーー》
ファスナーは柔らかい手応え。
いや、《粒》応えで開閉した。
ねこにゃん「おお、スムーズにゃ。十一次元構造のファスナー完成にゃん!取りつけたら次元膜も魚も開けそうにゃん。何、開こうか?アジ開いて食べるー?」
ぴょこにゃん「(´-ω-`)おまいのメモリは炊飯器よりバカだにゃー。エスネコになったときに、噛み合わさるように作ったにゃん。開いて、変身解除するんにゃろ?」
ねこにゃん「バラシュートみたいなもんだにゃ」
ぴょこにゃん「だーかーらー。ファスナーだってば!」
ねこにゃん「( ̄^ ̄)いかにも!ファスナーであります!」
ぴょこにゃん「よしと。このファスナーは、かみかみと結んであるからにゃ。できれば、脱出訓練しとききたいよにゃ」
ねこにゃん「(*≧ω≦)オプションとして『チラ見せ隠しカバー』付き!フリルどーしよっか~にゃー。」
ぴょこにゃん「(´-ω-`)おまい、おりたちが時間止めてまで、何作ってるかわかってるよにゃ?」
ねこにゃん「(*≧ω≦)フンフンフーン」
ぴょこにゃん「(*≧ω≦)フフフンフーン」
二つの《粒》がせっせと非常脱出口を作っていた、その時ーーーー。
ーー《ジッ!》ーー
高熱で焼ける音。
異空間の縞模様が炎のように揺らぐ。
ねこにゃん「ん?にゃんだ?」
縞模様が様々な角度から円盤上に切り取られ、回転を始める。
《ギュン!ギューーーー》
ぴょこにゃん「あれ?これって、ニルヴァーナの封印ぽいにゃ?」
《ジッ!》
空間を焼く音とともに、赤い稲妻型の《S》がふたりの側に現れた。
ーー
エスネコ「(*≧∀≦)にゃ」
ねこにゃん「(@_@)は?この《粒》はエスネコ!?」
ぴょこにゃん「おまいは《粒》状態だと、この空間で会えるにょか?」
ねこにゃん「あ、そうか。そうなるよにゃ。封印開けたし」
ぴょこにゃん「ふむ。おまいは、おりたちが三次元ねこボディの状態の時、どこにいるんにゃ?」
エスネコ「(*≧∀≦)にゃ?」
ねこにゃん「質問が難しかったかにゃあ」
ぴょこにゃん「おりに任せろ。エスネコ!おまいに命令するにゃ。今すぐ、変身を解け!」
エスネコ「(*≧ω≦)にゃ」
ねこにゃん「…。」
ぴょこにゃん「…。」
エスネコ「(*≧ω≦)…。」
ねこにゃん「…ダメにゃ。こいつ、全然わかってにゃい」
ぴょこにゃん「まあ、いい機会にゃ。エスネコ。わかってなくても、おまいに『言霊』刻んどくにゃん。いいか、この《糸》で作った《ファスナー》は、かみかみと、くっついてる。かみかみに何かあったとき、おりたちが、ここから出るためのものにゃん。」
ねこにゃん「(*≧∀≦)長くね?」
ぴょこにゃん「( ・`ω・´)うっさいにゃー。真心は伝わるにゃん。知能が炊飯ジャー以下の、おまいならどう伝えるにょさ」
ねこにゃん「( ;∀;)エスネコ様。お外に出してくださいー」
エスネコ「(*≧ω≦)…にゃ?」
ぴょこにゃん「(´-ω-`)ねこ。おまい、あっちにいってろにゃん」
ねこにゃん「ヽ(´・∀・`)ノ ドンマイ!ファイトー!」
ぴょこにゃん「とにかく、おりたちは家族にゃ。わかったにゃ、エスネコ!」
エスネコ「(*≧ω≦)にゃ」
粒がくるくるとSからNに変化しながら踊る。
ねこにゃん「それと、もう一つ。家族は守り合うんにゃ!」
エスネコ「(*≧∀≦)にゃ」
《くるくるくるくる》
ねこにゃん「わかってるのかにゃあ?」
エスネコ「( ・`ω・´)にゃ」
《ジッ!》空間が焼ける。
エスネコの粒が赤く大きく光った。
ぴょこにゃん「まさか怒った?感情あるにょか?とにかく、かみかみは大事!おりたちも大事、おまいも大事!仲良しは、みんな大事!わかったよにゃ?」
エスネコ「(*≧ω≦)にゃー」」
エスネコの粒がピコピコ光った。
ねこにゃん「よし。ファスナーも完成。そろそろ『動いてる世界』に戻すにゃん」
ぴょこにゃん「十一次元構造体より、三次元ねこボディへ復帰。再構築!」
ねこにゃん「折り畳むぞー。あー。肩がこる」
ぴょこにゃん「帰ったら湿布貼ってやるにゃん」
ーー《11.10.9.…5…》ーー《パシッ!パシッ!》
次元が折り畳まれていく。
何重写しにもなった風景に、時間とピントが重なっていく。
《ピ》
ーー時間が動き出す…。
ーーーー
ーーアムリア「( ・ω・´)説明して!」
ねこにゃん「(´・ω・`; )うっわー。いきなり問答無用で怒られるとこから始まるにょか…。」
アムリア「( ̄^ ̄)にゃによ?アタシ悪いわけ?」
ぴょこにゃん「(´・ω・`; )わかったってば。ニルヴァーナの事から話すにゃん」
ーー
ふたりはニルヴァーナでの出来事と、エスネコについてアムリアに説明した。
ーー
アムリア「ふーん。じゃあ、アンタたちが変身しようと思えばいつでもエスネコになれるわけねー」
ねこにゃん「そーにゃんだけどさ。今、《虚無》の話したにゃろ?エスネコの力は未知数。危にゃいから少しずつ試してみるつもりにゃん」
アムリア「( ̄^ ̄)…。じゃあ、アンタたちが変身する気にならないとエスネコには会えないわけね?」
ぴょこにゃん「そーゆーことにゃん。」
アムリア「( ・ω・´)ダメよ。」
ねこにゃん「(´・ω・; )はい?」
ぴょこにゃん「(´・ω・; )ど、どこがでしょう?」
アムリア「( ・ω・´)だってエスネコって独立した自我だって言ってたじゃない。あの子に会いたい時や、必要な時、いちいちアタシが、アンタたちにお願いしなきゃいけないわけー?」
ねこにゃん「(´・ω・; )まあ、そーですけど…。」
ぴょこにゃん「(´・ω・; )デジャブ?これ、かみかみ連れてきた時と同じパターンじゃないか?」
アムリア「それに、アンタたちエスネコに干渉できないんでしょ?もしもの時は、変身してても、解除できるようにしたって言ったじゃない」
ねこにゃん「(´・ω・`; )そ、そうですけど?はー?何、言ってるんだかわからないにゃん」
ぴょこにゃん「(´-ω-`)何に文句つけられてるんだか、わからにゃいにゃん」
アムリア「とにかくダメなものはダメなの。かみかみがエスネコの教育係って言ってたわよね。アタシが、かみかみとエスネコにきちんと教えるから。常識を!」
ねこにゃん「え、エスネコに常識ー?」
ぴょこにゃん「ま、まあ。たまに、言ってくれれば変身するにゃん。」
アムリア「ふーん。…ねえ、ところでお土産は?」
ねこにゃん「え?さっきまでエスネコに閉じ込められてたから買ってきてにゃいよ。い、今すぐ買ってくるにゃん」
アムリア「へー。アンタたち、いつもどーやって《下界》のモノ持ってきてるのよ?」
ぴょこにゃん「( ̄^ ̄)それはだにゃ。おりたちの元々のスペシャル能力で持ってきてるにゃん」
アムリア「エスネコも同じ力持ってるんでしょ?」
ねこにゃん「(´・ω・`)?…そーだけど?」
アムリア「アタシ、欲しいものは、自分で選ぶからいいわ。エスネコにお使い頼めばいいんでしょ?」
ぴょこにゃん「は?」
ねこにゃん「(´-ω-`)アタマわいてるにょか?」
アムリア「(*≧ω≦)フフフン」
ーー突然、
アムリアが大きな声で叫んだ。
アムリア「(*≧∀≦)エスネコおいでー!アムリアあるわよ。アームリアッ!」
《キュンッ!》
ねこにゃん「は?にゃに?にゃーーーーー!」
ぴょこにゃん「か、カラダが崩れるにゃーーー!」
《ポシュ》ーー
ねこにゃんとぴょこにゃんは、線香花火のように光って消えた…。
そしてーー
ーー《ぽんっ!》
間抜けな音とともにエスネコが現れる。
ーー
エスネコ「(≧∀≦)にゃ。アムリにゃ。」
かみかみ「はへー。簡単だにゃあ。ボクにもできそうだお」
アムリア「(*≧ω≦)かみかみも、あとで試してみよ!」
かみかみ「ねこにゃんとぴょこにゃん、いなきゃできないお」
アムリア「(*≧ω≦)だから『あとで』なのよ。そのうちかもねー。フフフ」
ーーーー
ここはエスネコ内部
虹色の縞模様が蠢く空間。
そこには、再び閉じ込められたふたりがいた。
ねこにゃん「(´・ω・`)? え?ここは?変身させられた?」
ぴょこにゃん「は?もしかしてエスネコの『支配権』奪われた?」
ねこにゃん「(´・ω・`; )…おい。解除ファスナーは?」
ぴょこにゃん「( ;∀;)…固くて開かにゃいんですけど。」
ねこにゃん「(*T^T)にゃーーー!」
ぴょこにゃん「( ・`ω・´)アムリアめー!」
ーー
恐るべし《恋》の神アムリア。
うまい棒でエスネコの第一位権限を、ねこぴょこたちより奪い取ったのである。
ーー
アムリア「(*≧ω≦)ねえ。かみかみも、こっちの方がいいでしょ。いっしょにエスネコにいろいろ教えてあげましょ。かみかみの名前は『めんたいこ味』のうまい棒で教えてあげましょ」
かみかみ「わかったお。ボク、明太子だお」
アムリア「かみかみは、アタシのこと好きだもんね。ねこぴょこたちといるより、エスネコといた方がいいでしょ?」
かみかみ「(*≧ω≦)んー。まあ、いっか!どっちでもいいおー。アムリア好きー」
エスネコ「(*≧ω≦)アムリにゃ、きー。にゃー」
ーーーー
再び、ここはエスネコ内部。
二次元レンズでこじ開けた大きなスクリーンより、全てのやり取りが見聞きできている。
ねこぴょこ「( ;∀;)裏切り者ー」
ーーーー
そしてーー
再び現れたエスネコの背中にはファスナーがついていた。
ふたりの非常脱出装備は、『可愛さ度』が跳ね上がっただけで、もはや意味を待たない。
アムリア「( *´艸`)キャー!背中にファスナーついてる!ますます、カワイイわよー!」
エスネコ「(*≧∀≦)アムリにゃー」
かみかみ「( ・`д・´)いっしょに、がんばるんだお」
エスネコ「(*≧∀≦)みじ!」
ーーーー
再びエスネコ内部
ねこぴょこ「(´・ω・`; )…解せん」
必死にエスネコを回収した二柱
その成功は、斜め上のベクトルに向かっていったのだった。




