第36話《悩み着せ替え当たる恋 前編》
前話まで。
壊れた《秩序》が変貌した《虚無》との激闘を制したねこにゃんとぴょこにゃん。
だがその代償として、二人はエスネコの内部に閉じ込められたまま、かみかみと共に「にゃんこシティ」へ帰還することに……。
脱出の糸口を探る二柱が思いついた起死回生の作戦とは!?
そして、よろずやで待つアムリアの元へ連れ帰った「予想外の衝撃」とは——!
新章スタート!ドタバタと愛に満ちた日常が再び動き出す!
第36話《悩み着せ替え当たる恋 前編》
ーーニルヴァーナでエスネコに変身し虚無を倒したねこにゃんとぴょこにゃんの二柱
しかし二人はエスネコに閉じ込められたまま、かみかみに、にゃんこシティに連れて帰ってもらう事になってしまった。
ーーーー《クゥーーーーーン》ーーーー
自己修復を終えたメロン号は、かみかみとエスネコを乗せてにゃんこシティへ向かっている。
かみかみ「メロン号。もう食べ物ないのー?お腹減ったおー」
全天モニターに「品切れ」の表示が浮かぶ。
メロン号《水分なら大気から精製できますが、食料は品切れです。マスターとのリンクも切断されているため、転送できません。よろずや到着まで10分です。》
かみかみ「10分なら我慢できるお。エスネコ。10分待つんだお」
エスネコ「(*≧∀≦)みじ」
かみかみ「( ・`ω・´)…そこは、みじじゃねーお。みじみじ、言うから出してたけど飲まないじゃないか」
エスネコ「(*≧∀≦)にゃ」
かみかみ「(´・ω・`; )はー。先が思いやられるお。アムリアに何て説明すればいいのかわからにゃいよ…。」
エスネコ「(*≧∀≦)みじ!にゃっ」
かみかみ「( ・`ω・´)だーかーらー!」
ーー積み込まれていた食料や荷物は、メロン号が虚無に特攻した際に全て失われていた。
メロン号は、エスネコが虚無を倒した際に何かの力で分離、再構築されたが、食料や荷物までは再生できなかった。
ーー
ここはエスネコ内部
ねこにゃん「かみかみの言う通りにゃん」
ぴょこにゃん「どーしようもにゃいのだ」
ねこにゃん「さっき、ラーメン経路で口見つけられたけど、何で水じゃダメなんだろうにゃ?」
ぴょこにゃん「わからにゃいねー。透明だからか?」
ねこにゃん「仮説だけどさ。こいつが認識してないモノだと開くとか?」
ぴょこにゃん「なるほど。てことは覚えたら閉じるわけだにゃ?」
ねこにゃん「(´・ω・`; )…じゃあ、食べ物の名前覚えるほど、脱出のチャンスなくなるってことか」
ぴょこにゃん「脱出つーか、変身解除ね。変身できるのに、自分たちで解除できにゃいって事は、エスネコの拘束力の方が強いんだにゃ」
ねこにゃん「こっちから、くっつきにいくと逃げるくせにな。くっつきたがるけど、くっついたら離れたくにゃいって事にゃのか?」
ぴょこにゃん「それじゃ、どっかのツンデレにゃん。アタマすっからかんの子供だし。ボディ持ったからかにゃー。その前に鏡で姿見たいにゃんよ。」
ねこにゃん「(´・ω・`; )自由に変身コントロールできにゃいのかねー…。」
ぴょこにゃん「中からでもコントロールできにゃいと、危険にゃん。コイツの力見たろ。地球丸ごと食いそうにゃん」
ねこにゃん「今は。とりあえずレンズフルフォーカス状態にして、何か食べた時のチャンス狙うにゃん」
ぴょこにゃん「口開けるまで待つか。よろずやに帰ったら、かみかみが何か食べさせるだろ。ただなー…。」
ねこにゃん「(-。-;)アムリアにお土産買ってにゃい!」
ぴょこにゃん「それだけか…?」
ねこにゃん「( ;∀;)あ。…わかっちゃった。エスネコは自我が、まだ赤ちゃん状態。ゾンビねこたちと同じにゃ」
ぴょこにゃん「( ;∀;)それよ。絶対、空っぽのままアムリアの《恋》の奴隷にされるにゃん」
ねこにゃん「( ;∀;)にゃんで、こーなるにゃー!」
ぴょこにゃん「ん?…待てよ…。次のチャンス待つにょさ。いいこと思いついたにゃ」
ねこにゃん「あ。それ、かみかみとつないだ《糸》のことじゃないか?太くなってるって思ってたにょさ」
ぴょこにゃん「さすがだにゃ。それにゃん。次に外に出れたら、やってみたいことあるにゃん」
ねこにゃん「やってみたいこと?パンダ見に行く?ねこボディ持ったし、エスネコ回収したから次はパンダにゃ?」
ぴょこにゃん「(´・ω・`; )…鏡合わせのバカはやりづらいにゃー。パンダはぬいぐるみ作ってやるにゃ。じゃなきゃ着ぐるみ作ってクローンに着させてやるから、後回しするにょさ」
ねこにゃん「上野動物園園で本物見たいにゃん」
ぴょこにゃん「( ・`ω・´)そろそろパンダいい?」
ねこにゃん「( ・`д・´)では、説明を聞こうジャマイカ。キリッ」
ぴょこにゃん「(´・ω・`; )…もう説明めんどくさいから共有モードに…。」
ーーだが、
ぴょこにゃんが《知》の共有モード変換する前に、ねこにゃんから答えが弾き出された。
ねこにゃん「あ!ファスナー!」
ぴょこにゃん「( ̄□ ̄;)!!ぬ!?…天才かよ」
ねこにゃん「着せ替えパンダから閃いたにょさ」
ぴょこにゃん「(*^ω^)ノおめでとう!やりやすいバカに昇格してやるにゃん」
ねこにゃん「(*≧∀≦)にー!」
ぴょこにゃん「(*≧∀≦)にー!」
ーーーー
《ふわり》
メロン号がよろずやに到着した。
メロン号《無事到着です。かみかみ。お疲れ様でした。》
かみかみ「先にボクだけ出るからさ。エスネコ置いていくお。食べ物もらってくるからにゃ。エスネコ」
エスネコ「(*≧∀≦)にゃあ」
かみかみ「通じてるのかな?まあいいお」
かみかみが、よろずやのドアを開ける。
かみかみ「(* ´ ▽ ` *)ノただいまだおー」
ーー
アムリア「( =^ω^)おかえり!無事でよかったわ。大丈夫?怖くなかった?」
かみかみ「怖かったおー。でも、ねこにゃんたちが助けてくれたから…。」
その、ねこぴょこたちの姿が見えない。
アムリア「あれ?ふたりは?もしかして、アンタ一人で帰ってきたの?」
かみかみ「違うお。今、《連れてくる》から待っててほしいお」
アムリア「連れてくる?」
かみかみ「そーなの。でもバカだから、言っても動かないんだよー。そーだ!アムリア、何か食べ物持っていっしょにメロン号まで来て欲しいお?」
アムリア「(´・ω・`; )…わけわかんないわねー。まあいいわ。ちょっとー!」
アムリアが近くにいた、ねこぴょこたちのクローン店員に声をかける。
呼ばれたクローンはすぐに駆けつけてきた。
クローン「はい、店長。何ですかにゃ?」
アムリア「テキトーに、そのへんのお菓子持ってきて。かみかみ、うまい棒とか駄菓子でいい?」
かみかみ「何でもいいお。ラーメンの丼まで食えるお」
アムリア「(´・ω・`; )はあ!?どんぶり食べるって。アンタ何連れて帰ってきたのヨ?」
《ガラガラガラ》
クローン「店長。お菓子です!」
クローンが台車に大量の駄菓子を運んできた。
彼らは本体にない能力《勤勉さ》が備わっている。
アムリア「ありがとうね。とりあえず行きましょ。」
かみかみ「びっくりしにゃいでね」
アムリア「アンタが小枝だってことに、びっくりしたけど、それ以上って事?」
かみかみ「《おり》は、びっくりたしたお」
アムリア「( ・`ω・´)コラ。自分の事、《おり》なんて言うのやめなさい!アイツらみたいになったらダメよ」
かみかみ「わかったお。ボクはボクって言うから」
アムリア「((*≧ω≦)そーよ。かわいいんだから中身もそのままでいなさいよー。」
かみかみ「(*≧∀≦)ボクそーするおー」
ーーーー
《ガラガラガラ》
クローンから渡された駄菓子を持って行く二人。
メロン号はよろずやの入り口前に停まっている。
かみかみ「メロン号。入り口広く開けて欲しいお。」
メロン号ーー《YES》
《スイーーーー》
その中で待っていたのはーー。
それは、アムリアの予想を遥かに越える《ビックリ》だった。




