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第35話《ニルヴァーナ編最終話 退けるモノ 無垢な守護神》

第35話《ニルヴァーナ編最終話 退けるモノ 無垢な守護神》お届けします。

この話は「ニルヴァーナ編」の完結編です。ねこにゃん・ぴょこにゃん・かみかみ、そしてエスネコが「虚無」という最大の脅威に挑むクライマックスをお楽しみください。

第35話《ニルヴァーナ編 最終話 退けるモノ 無垢な守護神》


ーーーー美しい虹色の縞模様の空間ーーーー


そこは、かつてアルファとベータ(ねこにゃん・ぴょこにゃん)が暮らしていた場所(おうち)


アルファとベータは、そこで対消滅とゼロからの再構築を繰り返しながら遊んでいた《粒》である。


アルファとベータ、そして何者かの干渉によって生まれた《エスネコ》というイレギュラー。


この三体については、冒頭の神話に記された通りだ。


現在、自らをねこにゃん、ぴょこにゃんと名乗るアルファとベータは、エスネコを蹴り飛ばし、異空間から消失させた。


ーーその結果、

自らの住処が滅びる未来を知ることになる。


エスネコを追う間《異空間維持》の代役として置いたコピーガード《秩序》によって安定していた空間だった。


だが、にゃんこシティの生活を楽しみ、故郷の危機を忘れていた、この無責任な二柱(ふたり)


放置しすぎたため、《秩序》は綻びの力に抗うことができなくなり壊れた。


二柱のコピー《秩序》は役目を失い、存在意義を喪失する。


《チク…チク…チク……パキ…バキッ!》


《…バッキイィーーーーーーーンッ!》


異空間を縫い合わせてた音が止まり、何か硬質な金属が割れたような音が響き渡った。


歪んだ反響。空間に血のようなノイズが満ちる。


美しい虹色の縞模様は淀み混沌の色に変貌していく。


そして今、秩序はそのまま形骸化し《虚無》へと変貌した――。


《虚無》はアルファとベータの対消滅と再構築以外の力を与えられている。


だが《自我》はない。


異空間の暴走に曝された虚無。


意思のないはずのそれは本能的に主を求め、それを《喰らう》ために《二次元レンズ》と《遠い手》を使い地球にやってきた。


虚無とはかつてあったものが「意味を失った」ことで発生する概念の穴。


《秩序》はシステムに過ぎない。


《自分が欠けていたモノ。それが壊れた理由。それを奪い再構築せよ。》


主の指示を失ったシステムが、本能的に再び意味を獲得しようと暴走する――。


異空間の暴走に飲まれながらもコマンドは残る。

《虚無》となった《秩序》は狂った自己修復を始めたのだ。


ーーーー《ビリビリビリ…》


ニルヴァーナの空が歪み裂け目ができる。


裂け目から出てきたものは渦を巻く漆黒の闇。


その闇の中にあるのは一つの無機質な目。


《グカシュッ!》


《ザクゥ!》


その襲来とともに、ニルヴァーナ上空の暗雲は瞬く間に飲み込まれていく。


虚無《二次元レンズ起動…。フォーカス…。補食対象サーチ…》


ニルヴァーナの空は虚無に侵食されていった。


ーーーー


ここはメロン号の内部、シールドルーム。


かみかみはひとり、静かに眠るエスネコのそばでノートに絵を描いていた。


かみかみ「今日の絵日記だお。んーと…。メロン号に抱っこされて乗せられました。それと、ママが道を開けてくれましたでしょ。次は…ぐしゃぐしゃの雲の中でメロンジュース飲みました。そっから…。えーと、ねこにゃんとぴょこにゃんと手をつないで、キレイな林に入って…、入って、原っぱ見つけたでしょ。それでねこにゃんとぴょこにゃんが、にゃんか頑張ってて《にー》してたのに消えちゃって、エスネコが出てきました。エスネコは『にゃ』しか言えなかったけどボクがいろいろ、教えてあげました。水を飲ませたら『みじ』って言えるようになりました。まるっ!」


かみかみは、小枝のクレヨンで絵日記を次々描いていった。数ページの大作。最後のページには赤い花丸が大きく掛かれている。


かみかみ「ふー。こんなもんかにゃ。おい、エスネコ。何でおまいだけぐーぐー寝てるんだ?食わせすぎたかにゃあ?」


ーー


かみかみは、エスネコが美味しそうに水を飲み「みじ」と言えるようになったので、他のモノを与えてみた。


おかげでメロン号の全天モニターは、食べかすだらけだ。


かみかみ「ドーナツも言えないし、焼き芋も言えないし。ラーメンは丼ごと食べるし。まったくどんな育ちしてきたんだかだお。やれやれ…。」


ーーどの口が言う。

エスネコは一通り食べてぐーぐー寝ていた。


ーー突然、そんな穏やかな時を脅かす音が鳴る。


《ギシィ。》


外壁に重力が軋むような音が響く。


メロン号に危機を告げる音声アラートが鳴り響く。


メロン号《異常重力探知》ー《迎撃体制に入ります》ー

《ーー勝利確率ゼロ!》ーー《防御不能!防御不能!》

《かみかみと乗員を緊急退避させます》


《パラレルON!》


《本体は乗員退避時間確保のため突入します》


《ーーかみかみ。ご無事でいてください!》


ーー《ストン》

かみかみとエスネコは座ったまま林の外に避難させられた。


かみかみ「え?メロン号ー!行っちゃやだおー!」


メロン号《ありがとう。かみかみ。あなた専用機になれなかったのは残念ですが。それで十分です。》


かみかみの目にメロン号が漆黒の闇に突入していくのが見えた。


かみかみ「おい!バカねこ!じゃなくてエスネコ起きるんだお!とにかくどこかに隠れないと…。隠れるところないじゃん…。」


そう、ここは隔絶された王冠の中。エスネコの封印があった林以外、隠れるところなんてない。その林から緊急テレポートでメロン号が逃がしてくれたのだ。


エスネコ「(*≧∀≦)にゃ」


かみかみ「( ・`ω・´)にゃじゃねーよ」


エスネコ「(*≧∀≦)にゃ?」


かみかみ「そーかー。疑問持つようにもなったんだにゃ。えらいぞーってアホー!とにかくあれから遠くに逃げるお!」


エスネコ「(*≧∀≦)にゃー!」


ーーーー


ここはエスネコ内部。


ねこにゃん「(´・ω・`; )これは…もしかしなくても我々の責任ですよね。おまいが悪い」


ぴょこにゃん「( ・`ω・´)我々言っといて、おまいが悪いはないだろ!あれは、おりたちが置きっぱなしにしてきた《秩序》にゃ。壊れたんだにゃ…。」


ねこにゃん「(´・ω・`; )すまにゃい。悪いジョークだったにゃ。あれは壊れて《虚無》になっちゃったにゃん。メロン号も守りきれず、かみかみ逃がすために特攻したみたいだけどにゃ…。かみかみがヤバイ。」


ぴょこにゃん「エスネコー!聞こえるかー!かみかみ守るにゃー!」


ねこにゃん「おーい!おーい!」


二人はエスネコの封印を解いたが取り込まれ閉じ込められている。そして一切の干渉不可だ。


ねこにゃん「レンズで《虚無》止められにゃいか?やるぞ!」


ぴょこにゃん「せーのー!」


しかしーー

エスネコ内部でレンズの能力は外部に干渉できず無効化された。


このままでは、かみかみの危機を『見過ごす』事しかできない。


ねこにゃん「あー。ダメにゃ…。何かいい手はにゃいのか。口でも足でもいいにゃん」


ぴょこにゃん「…くち?天才かよ。さっき、この異空間に食べ物いっぱい落ちてきたよにゃ?」


ねこにゃん「穴が開いてる?そっか!口(くち)、探すにゃん!」


ぴょこにゃん「そーだ!外には干渉できないけど、内部なら二次元レンズ使えるはずにゃ」


ねこにゃん「レンズ最大起動!11レンズ全方位フルフォーカス!」


ぴょこにゃん「過去線逆再生。ラーメンの落ちてきた軌道観測!《遠い手》追随!」


《シュパアーーーーー!》


レンズはレーダーのように張り巡らされ、ターゲットを蛇のようにしつこく追いかける。


《グイン!》


《グイィイーーーン!》

二次元レンズは異空間を浮遊する食べかすを捕捉しズームアップしていく。


そしてーー!


ーー《ギュンッ!》


ねこにゃん「…あった!ぴょこにゃん!ラーメン経路=口にゃ!…小さいな。よし掴んだ!《粒》になって、あの穴に!」


ぴょこにゃん「開くぞ!三次元構造体解除。11次元構造に復帰。3.4.5.~6~7.8.9…10…」


ねこにゃん「11(イレブン)っ!飛び込め!スリングショットー!」


ーーー《ぽんっ》


かみかみの目の前にいたエスネコが消え、ねこにゃんとぴょこにゃんが現れた。


かみかみ「( ;∀;)ねこにゃーん。ぴょこにゃーん。怖いおー!」


ねこにゃん「(*≧ω≦)無事でよかった。もう、大丈夫にゃ。すぐ終わらせるにゃん」


ぴょこにゃん「(*≧∀≦)覚えたよにゃ?」


ねこにゃん「(*≧∀≦)もちろんにゃん」


二柱が目の前の脅威に対し不適に笑う。


ねこにゃん「コピーが壊れたくらい何て事にゃいのさ」


ぴょこにゃん「新しい力、手に入れたにゃん」


かみかみ「さっきのバカねこの事?」


ねこにゃん「その通りにゃ。おまいがいろいろ教えてくれて良かった。だから出れたにゃん」


ぴょこにゃん「出れたって事は入れるって事にゃ」


かみかみ「( ・`ω・´)どゆこと?」


ねこにゃん「おまいに頼みがあるにょさ」


ぴょこにゃん「今から、おりたちはさっきの黄緑のねこ。エスネコに変身する」


かみかみ「変身?」


ねこにゃん「でも、言葉は『にゃ』と『みじ』しか言えにゃい。」


ぴょこにゃん「それでも、おまいが教えてくれた。それで十分にゃん。おりたちが変身したら…。」


かみかみ「変身したら…?」


ねこにゃん「エスネコに、《あの、みじ飲め!》って言うにょさ。簡単にゃろ?」


かみかみ「そんなんでいいの?」


《グゴゴゴゴゴゴゴコゴォォオーー》


ニルヴァーナの空間の端から《虚無》が侵食を開始する。壁を舐めるように、黒い霧が染み込んできた。


大気が揺れる。空間ごと振動している。

三次元の風景が歪み、色も滲み出す。


ーー《ギロリ》


無機質な目が開き、獲物を探すように見回している。

虚無の瞳はおそらく二次元レンズが具象化したモノ。


今にもターゲットを固定(リアルフォーカス)しようとしている。


《パキン!》


《ガッシャーー!》


虚無の視線の先にあった、《王冠》のダイアモンドの峰が紙くずのように粉々に砕け散っていく。


ぴょこにゃん「時間がにゃい。やるぞ!」


ねこにゃん「かみかみ。頼んだぞ!」


《シュルシュルシュル》

ーー二柱『ふたり』が粒子になり光点となる。


その光点は空間に渦を巻き光ごと圧縮され消えていく…。


《フッ…》


そしてーー


《ぽんっ》


タヌキが変身するような間抜けな音を立てて、エスネコが再び現れた。


今度は友達に会ったように、片手を上げ嬉しそうに、かみかみに話しかけてきた。


エスネコ「(*≧∀≦)/にゃーー」


かみかみ「お?何か嬉しそうだにゃ。ボクのこと覚えてるんだぬ。エスネコ!あの、みじ飲め!」


エスネコ「(*≧∀≦)にゃ!」


ーーかみかみが眼前まで迫る《虚無》を指差す。


エスネコ「(*≧∀≦)みじー。ゴクゴクゴクゴク…」


虚無《グワアアアアアアァー…。》


虚無の断末魔の声なのか、空間の軋む音なのかはわからない。


《ガクガクガクガク!》


ーー時空振動。


ニルヴァーナ一帯が乱気流に揉まれるように揺れる。


そして、虚無の中に走る雷撃も、次元の歪みも、無機質な瞳も、何もかも等しくーー。

高速回転する一筋の小さな渦に捻じ切られていくーー。


エスネコ「(*≧∀≦)みじー。ゴグゴクゴクゴク」


エスネコはペットボトルを口に傾け『飲む仕草』をしているだけである。

だが虚無は、エスネコの手の肉球に吸い付くように圧縮され、小さな口に吸い込まれていく。


《ズオオオォーーーーーーーー》


エスネコ「(*≧∀≦)プッハー!ゴグゴクゴクゴク」


かみかみ「そっか!じゃあ、持って食べちゃえばいいお!」


エスネコ「(*≧∀≦)にゃっ。パクパクパクパク!」


ねこぴょこたちの依頼以外の言葉。

かみかみのアドリブがエスネコに伝わる。


《ギチ、ギチ…ミシ…グシャ》


虚無《グワワア…。》


かみかみには、エスネコが両手を前に上げ、手を握っただけに見えた。


だが、《虚無》は鷲掴みにされ圧倒的な力で押し潰されていく。


《クシャッ!》ーー《クシャッ!》


ーー《ワシィ!》


虚無《グワアアアッ!…》


エスネコの瞳は曼荼羅模様の二次元レンズ。


エスネコは視界に入れた《虚無》を無自覚にレンズでリアルフォーカスで固定。


さらにレンズの能力《遠い手》で掴み押し潰していた。


ーー

二次元レンズの《リアルフォーカス》で観測されたものは、多層多次元、時空、因果丸ごと平面に圧縮され紙切れのようにベラペラになる。


それは観測だけではない。《遠い手》の力で、文字通り紙くずのように握り潰されるのだ。


ーー


《スーーーーーーー》


振動もやみ、静寂が訪れた。

ライムグリーンの林に、暗雲に塞がれていた日の光が差す。


そしてーー


《チュルン…》


エスネコ「(*≧ω≦)にゃ?」


エスネコの口に丸いあめ玉が残った。


エスネコ「(*≧ω≦)にゃー?」


それを口の中から取り出し手に取り眺めている。


かみかみ「モクモクいなくなったお。何だそれ?」

かみかみが、あめ玉を指差すーー


エスネコ「(*≧ω≦)にゃ?」


かみかみ「ご飯は残しちゃダメなんだお」


エスネコ「(*≧∀≦)にゃ!パクっ」


ーーそして、エスネコは手元に残った黒い飴玉《世界の終わり》を、まるでおやつのように平らげた。


かみかみ「おまいえらいおー。全部食べたんだにゃ」


エスネコ「(*≧∀≦)にゃー」


かみかみ「どんな味だったー?」


エスネコ「(*≧ω≦)みじ。にゃ!」


かみかみ「( ・`ω・´)みじじゃねーよ」


ーー

ここはエスネコ内部の異空間。


そこには黒い雨が降り、今は黒い塵が色濃く舞っている。


ねこにゃん「( 。゜Д゜。)ケホッ、ゴホッ!これ虚無の残骸か」


ぴょこにゃん「( ;∀;)あー。目に染みるにょさ」


ーー《コチーン》


黒い飴玉がねこにゃんのアタマに当たった。


ねこにゃん「あたっ!…それにしてもエスネコの力、スゴいにょさ。《虚無》を丸ごと食ったにゃん。圧倒的にゃ。こりゃ、おりたち二人がかりでも危にゃい」


それをぴょこにゃんが拾い上げる。


ぴょこにゃん「…この飴玉が虚無か。つーか、にゃに言ってるにょさ。おりたちが合体しにゃいとエスネコ現れないだろ。おりたちは新しい自分に会えにゃいって事にゃん」


ーー《クシャ》


ぴょこにゃんが飴玉を握り潰す。

まるで粉菓子だ。


虚無だった塵は異空間の縞模様に消えていった。


ねこにゃん「鏡見たいにゃん。どんな姿なのかにゃ?」


ぴょこにゃん「…おい。合体できたけど、解除できるにょか?」


ねこにゃん「(´・ω・`; )…あ。」


ぴょこにゃん「こいつが、いつモノ食うかなんてわからにゃいぞ」


ねこにゃん「( ;∀;)すいません。出来心にゃんですにゃ」


ぴょこにゃん「もう…戻れないかもしれにゃいなー。」


ねこにゃん「でも、かみかみが助かったから十分にゃ」


ぴょこにゃん「気長に待つかー。…結局全部かみかみに助けられたにゃ」


ねこにゃん「(*≧∀≦)面白いにゃー。外の《世界》!」


ぴょこにゃん「にゃんか、今始まったって感じするにゃん」


ねこにゃん「エスネコ回収したけど…。」


ぴょこにゃん「もう、どーでも良いんじゃにゃいか?住処も《虚無》になって、エスネコに食われて帰るとこなくなったにゃん」


ねこにゃん「何だこの構造?まるでウロボロスの蛇だにゃ」


ぴょこにゃん「始まりと終わりがにゃい」


ねこにゃん「これ偶然か?設計したやつがいる…?面白くなってきたにゃん。ここから出れたらどーする?」


ぴょこにゃん「ふざけまくるに決まってるにゃろ。おりたちはそういう作りにゃん」


ねこにゃん「(*≧ω≦)にー」


ぴょこにゃん「(*≧ω≦)にー」


ーーーー


《ストン!》


かみかみ「おー!メロン号!無事だったにょかー」


ーーメロン号が空から戻ってきた。


メロン号《帰還達成しました。しかし原因不明。何者かの干渉によって分離・再構築されたものと推測。現在機能不全。自己修復モードに入ります》


ーー


かみかみ「おまい、ねこにゃんとぴょこにゃんなんだな」


エスネコ「( ・`ω・´)にゃ」

ーー少し不機嫌そうに見えた。


かみかみ「おまいはエスネコにゃんだね」


エスネコ「(*≧∀≦)にゃっ!」

ーー今度は嬉しそう。


かみかみ「おまい、ボクのこと、守ってくれたにょかお?」


エスネコ「(`・ω・´)みじ」


かみかみ「ボクのこと、かみかみって呼べる?」


エスネコ「(*≧ω≦)みじ。にゃ」


かみかみ「(*≧ω≦)じゃあ、みじでも飲みながら、ボクの名前呼べるまで気長に待つお。アムリアびっくりするんだろうにゃー」


エスネコ「(*≧∀≦)にゃー」


ーー暗雲は消えニルヴァーナは静寂を取り戻す。


中央部のライムグリーンの林や、ダイアモンドのの峰が、晴天の空にキラキラと輝いていた。


そしてーー


にゃんこキックの本当の物語はここから始まる。




ーーーー


ここは、にゃんこシティ郊外の林の中。


《パキパキパキ…》


落ち葉や枯れ草に紛れていた1本の枯れ木が、ねこの形に変わっていく。


ダークブルーの体毛。


鋭くも眠たげな目付き。


満月のような金色の瞳が輝きを取り戻す。


青ねこ「…あー。よく寝た。生きてるなオレ…。何か変な夢見てたような気がするけど…。半年分の夢なんて思い出せるはずねーわなー。クククw」


青ねこ「まずは、目覚めの一服だな。何から吸おう」



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