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第26話《面白ければいいのよ》

第26話《面白ければいいのよ》


ーーここは横浜、Mちゃんの部屋。


最近よく見る、あのねこたちの夢の話を、オレはMちゃんにした。


そしてーー


オレ・Mちゃん「にゃーんーけーんー・・・、ぽいっ!」


オレ「ねこぴーちゅキラー!」


Mちゃん「ねこぴーちゅ!」


オレ「(*≧∀≦) はい。オレの勝ちね!」


Mちゃん「そっか。わかってきたぞ。」


オレ「そーなのよ。不公平なじゃんけんなの。」


Mちゃん「(*≧∀≦) 奥が深いな〜」


オレ「じゃあ練習終わり! なんか軽く賭けてみる?」


Mちゃん「いいよ。じゃあ、負けた方が台所から飲み物持ってくるにゃ」


オレ「(*≧∀≦) Mちゃん、語尾がねこになってるにゃ」


Mちゃん「(*≧∀≦) にゃんけん勝負にゃ!」


(オレ・心の声)


《もう一度、ねこぴーちゅキラー出すか!? ……いや、Mちゃんは「こんなの、ねこぴーちゅ》出しとけば勝てるじゃん」って言ってた。でも、それを読んでキラーで連勝してきた。次、ねこぴーちゅは、ない。だとしたら……逆にオレが、ねこぴーちゅを出す!?》


オレ・Mちゃん


「にゃーんーけーんー、ぽいっ!」


オレ「スーパーグー!」


Mちゃん「オーケーパー!」


オレ「( ;∀;) ……負けたにゃ」


Mちゃん「(*≧∀≦) オレの勝ちにゃー。飲み物よろしくにゃん!」


大の大人が「にゃ」とか言いながら変なじゃんけんしてる。シュールな風景だよな。


ーーー


Mちゃん「(*≧∀≦) 41。作ってんじゃないのー?」


オレ「( ・`ω・´) 作り話じゃないよー。Lで変な幻覚見てから、ねこたちが暮らす世界の夢を続けて見るようになったんだってば。友達や女に話しても信じてもらえないし……なんか、オレ、アタマおかしくなってんじゃね?って不安でさ。」


Mちゃん「いや、《作り話》って意味じゃなくて……41が、その世界《作っちゃった》んじゃないかって話。」


オレ「は?」


Mちゃん「幻覚がきっかけだったんでしょ? そこから……そう、それが《世界》の始まりだったのだ。」


オレ「物語調で言うなよw」


Mちゃん「でも、出来すぎだよね。《粒》がねこの姿に変身して、街作るとか、概念がねこの姿で歩いてて、自我を持ててないヤツはゾンビ状態なんでしょ?地球がめくり上がる夢とか、普通見ない。きれいだった?」


オレ《きれいだった!?聞きたいのそこかよ。さすがだな。この反応》


オレ「うん、きれいだった。説明難しいんだけど伝わるかなー。こう、立体的な二等辺三角形が二つ合わさって、アルファベットのSみたいなNみたいな、稲妻形にくるくる変形するのよ。それが宇宙飛んでてさ。イヤ、違うなー。宇宙が動いてるみたいな空間飛んでるっつーか。それ見てるんだけど、視点がいくつもあって、映画みたいにパパッて映像が切り替わるの。それが地球に近づいてくのと、地球が目の前で裏返るのが、同時に見える感じ。……説明むずかしいけどさ。Mちゃん、何か描くものある?」


Mちゃん「何となくわかる。このスケッチブック使っていいよ」


オレ「今ので?」


ーーオレは白いページを探してペラペラとめくる。


出てきたのは……Mちゃんの《絵》。


サイケで不気味で、でも神秘的で、どこか漫画っぽい。


ーー

オレ「これMちゃんが描いたの?」


Mちゃん「そう。ヒマな時の落書き。気にしないでw」


オレ《スゲー……。オレの夢より、こっちの方がよっぽど狂ってるわ。こんなのイメージできる人だもんな…》


オレ《安心して話せる》


オレは身ぶり手ぶりで夢を説明しながら描いた。


幻覚で見た異空間。

ー《粒》ー《稲妻形のかけら》


めくり上がる地球のシーン、

これは絵にもならない。


だけど、Mちゃんはオレの説明だけで「こんな感じ?」って何枚か連続するシーンを描いてくれた。


オレ「そう!景色が吸い込まれるの。で、くるんぱって一瞬でラッピングされたの!見たように描くなー。」


Mちゃん「見てないよ。でも今、絵で見たか、あはははは。


オレ「スゲーな。Mちゃんは。」


そして《にゃんけんの石板》をスケッチブックに描いた。


ーー

Mちゃん「(*≧∀≦) なるほどねー。続きまた見たら教えて。面白いから」


オレ《そっか。大事なこと忘れてた。狂ってるかどうかじゃなくて、面白いかどうかだよな。面白いのにビビってたのがバカみたいだ。》


オレ「(*≧∀≦) Mちゃんに話して、なんかスッキリしたわ」


Mちゃん「それ、間違いなく41の世界だよ」


オレ「世界? なんで?」


Mちゃん「(*≧∀≦) だって、ぶっ飛んでるし、ふざけてるもん。あはははは」


オレ「(*≧∀≦) ……じゃあこの夢、オレの成分なのか……妙に納得」


Mちゃん「じゃあ、次オレの話聞いてくれる? あんまり人に話せないんだけど……けっこうヤバい。」


オレ「UFO? ついに拐われた?」


Mちゃん「拐われてねーよw UFOはハワイでデカいの見ただけ!」


Mちゃんは、ハワイの火山で、マリちゃんと一緒に《未知との遭遇》ばりのUFOを目撃している。


地響きとともに、坂の向こうからUFOが現れ、頭上でターンして消えていったんだと。マリちゃんは腰抜かして「Mちゃん、これウソよね!? ありえないよね!?」って半狂乱だったらしいけど、Mちゃんは「スゲー……」って見入ってたんだと。


さすがだ。


ーー


オレ「そーいえば、オレも夜にオーロラ見たな……。」


Mちゃん「( ・`ω・´) 今度はオレの番!」


オレ「そーだ、順番! ごめんね!」


そこからは、オレの夢なんてかすむほどの、Mちゃんの《本物の不思議話》が始まった──。

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