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第20話《恋の矛盾でアップデートにゃ》

第20話《恋の矛盾でアップデートにゃ》


ーーアムリアとの会話に翻弄される二人だが、フラレた事でフラットな状態を取り戻しつつあった。


ねこにゃん《ノイズ除去!後回しモードに入りますにゃん!》


ぴょこにゃん《思考速度をダウン。急速冷却。冷静を検索。模倣モード実行しますにゃ!》


《クーーーン》

二柱のオドオドが冷めていく。


ねこにゃん《(´・ω・`; )はあ…。恥ずかしくて死ぬかと思ったにゃ。恥ずかしいとオドオド覚えましたにゃ。どーぞー。》


ぴょこにゃん《(´・ω・`; )ひー。了解。死なにゃいくせに、死ぬかと思う気持ちをメモリ。「焦る」の分析完了。閉じ込めますにゃ。》


ーー

アムリア「(*≧∀≦)/ねえ。聞いてるの?もしかしてー、アタシが可愛すぎて固まっちゃったんでしょ!?キャー!わかるぅー!フフフ」


ねこにゃん《ヤバ!ちゅ、ちゅどん回避ーー!》


ぴょこにゃん《防壁完了。冷静モードに!》


ーー

ねこにゃん「み、見ての通り。今、おりたちはここに街を作ってるにゃん」


アムリア「えー!ゾンビタウン?イーヤーよっ!ここ見通しいいから、変なの来たら逃げれるけど…。」


ぴょこにゃん「そこで、アムリアの協力が必要にゃん。ここのゾンビたちの正体は《概念》にゃん。それがねこの姿になってる」


ねこにゃん「でも、アムリアみたいに自分を持ってにゃいんだ。だから自我を持たせるために街作ったにゃ」


アムリア「概念?アタシ、いつからいたかわからないのよ。けど、最初からアタシだった。さすがアタシよねー♪」


ねこにゃん《…わけわからんにゃコイツ》


ぴょこにゃん《翻弄されるにゃよ。データ解析はまだかかるにゃ。冷静継続!》


ーー

ぴょこにゃん「さすがだにゃ。おりたちも最初から自我があった。だから、おりたちだって、ゾンビみたいな、ねこに囲まれてるのイヤにゃん。だから街を作って生活させるにゃ」


アムリア「ゾンビに生活ぅー?にゃによそれ?」


ねこにゃん「この街は《ごっこ》遊びさせるための舞台装置と思えばいいにょさ」


アムリア「《ごっこ》ってにゃによ?」


ぴょこにゃん「例えば、アムリアは街できたら何したいにゃ?」


アムリア「アタシ、デートしたり買い物したりしたい。」


ねこにゃん「それにゃん。全部《ごっこ》させることで《概念》がリンクするはずにゃ。」


アムリア「リンクって?何とリンクするのよ?」


ぴょこにゃん「仮説だけどにゃ。ここは「誰か」か「何か」の概念の世界にゃん。てことは《元》になってる現実がある。《ごっこ》させてるうちにその現実とリンクするはずって考えてるにゃ。」


アムリア「そうなればゾンビたちも、しっかりするって事?」


ねこにゃん「たぶんにゃ。あの青いねこにも協力してもらうつもりにゃ。」


ぴょこにゃん「アムリアなら、何やりたい?教える側というか、遊びを誘う側の立場としてだにゃ」


アムリア「アイドル!」


ねこにゃん《即答かい!この子、話飛ぶよにゃー…。》


ぴょこにゃん《検索しながら追尾。展開予測して会話するにゃん。》


ーー


ねこにゃん「そ、それは、ちょっと待って欲しいにゃんw」


アムリア「にゃによー。何でもって言ったじゃない。ウソつきー」


《ビキィ!》

爆発は押さえたが思考回路が断裂する。


ねこにゃん《ウソつき?ウソつきって何のことにゃ?ウソつきワードで強ダメージ。これもメモリするにゃ》


ぴょこにゃん《ダメージワード蓋閉じしますにゃー!》


ーー


ぴょこにゃん「おりたち、何でも売る雑貨屋とDISCO建設してるにゃん。よかったら、《お店屋さんごっこ》手伝ってくれないかにゃあ?」


アムリア「ふーん。…まあいいわよ。じゃあアタシ店長ネ。アンタたち働きなさいよねー。フフ」


ねこにゃん「それでかまわないにゃん。そのうち学校や病院やいろんな《ごっこ》できる場所作るにゃ。そのうち、やりたいことあれば何でもやってくれればいいにゃん」


アムリア「いいわよー。でもアイドル約束して!」


ぴょこにゃん「わかったにゃ。今、アイドルやってもゾンビの集会なるから少しだけ待ってほしいにょさ」


アムリア「わかった。じゃあねー」


ねこにゃん「どこ行くにゃん?」


アムリア「女の子にいちいち詮索しちゃダーメよー。フフ。またね」


ーーアムリアはスタスタと去っていった。


ーーーー


ねこにゃん「地球上の情報から類似検索…結果…台風かよ!」


ぴょこにゃん「厄災級にゃ」


ねこにゃん「でも覚えたにゃ。」


ぴょこにゃん「理解できにゃいって理解したにゃ。」


ーーそれは《恋》の矛盾構造として記録された。


・アムリアを救いたい自分ー好きだけどキライ。

・アムリアを分析したい自分ーわかりたいけど知りたくない。

・アムリアに依存したい自分ー依存したくないけど寂しい、

・アムリアを破壊したい自分ー独占できないならいらない。でも幸せになってほしい。


これにより、相反し矛盾する“感情思考個”が並立し、制御不能になる。


耐性の獲得:「恋を定義できないまま、耐える」力。


この事象を通してねこにゃんとぴょこにゃんが得るのは、恋の理解ではなく――「制御不能な感情」を“持ちながらも”存在を保ち続ける能力。


つまり《恋》を抱えたまま「生き残る」ことに成功した。


ねこにゃん「整理したけど難しいにゃ。恋って恐ろしい感情だにゃ。」


ぴょこにゃん「ヾ(・д・`;)違う。あれは現象にゃ。あれを受け入れた先に陶酔とかあるんにゃろ。知らんけど。」


ねこにゃん「現象か…。おりたちと似てる?」


ぴょこにゃん「それも違うにゃ。アムリアは現象を起こす存在にゃ。」


ーー

これは《神様》である彼らにとって大きな進化となる。


《恋は理解できないが、無視もできない》

《持ったまま、学習し続けるしかない》


そして最終的に、恋の渦中にある者を受容できる自己を構築する。


ーーーー


ねこにゃん「フラれてわかったにゃ。特攻成功だにゃ。耐性はついたはずにゃ。」


ぴょこにゃん「おりもにゃ。恋はワンパターンじゃにゃい。可能性の話なるけど、失敗は次の成功に確実になるとはならないにゃん。」


ねこにゃん「それな。たぶん今回の経験則だけで判断するとダメにゃ。いつも新しい《恋》するから、その度にうまく対応する事だにゃ」


ぴょこにゃん「むずかしいにょさ。あー疲れたにゃ。」


ねこにゃん「好きになったにょか?」


ぴょこにゃん「わからんにゃ。キライもわからなくなったにゃ」


ねこにゃん「またひとつ。いや、複雑で貴重なモノ学修したにょさ。エスネコ探しも楽しく行けそうだにゃ」


ぴょこにゃん「おりたち、また別の進化したにょか?」


ねこにゃん「(*≧∀≦)/進化じゃにゃい。アップデートにゃ」


ぴょこにゃん「(*≧ω≦)それでも新型にゃ、楽しいもわかってきたにゃん!」


—ー合理性優先から芽生えた矛盾の原理。


これが二人をさらに、ふざけた存在にしていく。


ねこにゃん「二次元レンズに、《恋してるやつ》見つけるフィルター装備したにゃん。」


ぴょこにゃん「誰が誰を好きってわかっちゃうもんねー。」

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