3話
──……
3話
─ピッ
[ 頁人の塔の到達及び侵入を検知]
[ また、侵入に伴い
頁人の変化があるため画面を切り替えます。]
……ザザッ…ウィーン
寿命:半分を超えました。
感覚:あやかのものを再現します。
動作:あやかのものを再現します。
動作:火の使用可能
[ 続けて、目的の更新があるため
画面を切り替えます。]
……ザザッ…ウィーン
[ 予定外の発生。詳細を確認し
修復した後、目的の更新をします。]
【確認中……】
【詳細の特定……】
【修復中……】
【修復箇所なし……】
[ 修復箇所がありません。正常です。]
[ 本来の階層にいません。戻ったことを確認しました。
戻ることは【注……項】にて共有済みです。]
[ 本来の階層です。]
[安心して下へ進めてください。]
【目的の更新中……】
【完了……】
目的:継承できるものを探す
目的:塔を登る
─ピッ
「なんか体が重たい…けど、軽さも感じる…
ん?あれ?動けてる?塔に入ったから?」
あやかは目に映るものを確認した。
「えっと……塔に入ったんだよね?
真っ白な部屋だよね?ここ…あれ?」
目の前に広がっていたのはただの白い部屋。
外から見て、立派な塔だったのに
ここは6畳の白い部屋。
床に、あやかが持っている本と
同じ本が落ちている。
しかし、見た目はあやかのものより
傷や破れがある。
大切に使われているのがわかる。
あやかはそれを拾い、ペラペラめくる。
「んー?なにこれ…汚ったない字だなぁ
女子の字じゃないなぁこれ…
何か書いてあるけど、何が書いてあるのか
全部は読めないよこれじゃ…」
あやかにはただその本に
グシャグシャ〜っと書いてあることしか
理解できなかった。
だが、その中にも読めた文字もある。
『××するな』
『×△行け』
『×〇ある』
本の1ページ目から5ページ目まで
同じ言葉が書かれていた。
他は全く読めない。
─ピッ
[ 頁人の本を取得、確認します。
しばらくお待ちください。]
【確認中……】
【拒否……】
[ この本は、他頁人のものです
頁人のものではないため、解読拒否されました。
直ちに処理を実行します。]
処理:焼却
感覚:あやかのものを再現
─ピッ
「そういえば、試してないんだよね。
ちょうどこれ紙だし、よく燃えそう
何か出てきた時のために確認しておこうかな
読めないしいいよね別に」
あやかは本を持つ手から
火が出るイメージをしてみた。
実際使ったことがないが、火は使える。
本当に出るか試した。
何となく『燃えちゃえ』とイメージを膨らませた。
直後、燃える。
パチパチ……パチ…ボッ……!
本は勢いよく燃えていく。
同時にあやかの手も燃える。
だが、肌色は変わらない。
「手が……あつッ…!痛い痛いッ!
痛い痛い!……熱いッ!痛い痛い……!」
─ピッ
[ 頁人の火の使用を確認しました。]
[ また、予定外の発生を確認。
詳細を確認し、提示します。]
【確認中……】
【失敗……】
[ 空間の確認のみ失敗しました。
別の内容を読み込みました。
提示のため画面を切り替えます。]
……ザザッ…ウィーン
空間:失敗
他:熱がある頁人の接近
状態:だいぶ危ない
─ピッ
突然現れた扉。
突然現れた人物。
……ギギ……ギィィ〜…………バン!
「あちぃー…いでぇよ……な、なんで
なんで……急…に燃えたんだよ…
どこだよ…ここ……」
「うわ…!だ、誰!?痛ッ
なんで燃えてんの!?」
「あ…ぁ?…………おまえのせいか…
その本は……俺…のだ……
クソ…でも落と……した……俺が悪い…な…」
「え、これあなたのだったの……ごめん…」
「……はや………か…………せ……」
「もう読めないよ!?」
「…………」
「えっ?ね、ねぇ…?死んじゃった?……の?
私が殺したの?いや…わ、私じゃない…!」
目の前の火は消え、その形を確認できた。
まったく黒くない。けど死んでいる。
─ピッ
[ 頁人の命がなくなりました。画面を切り替えます。]
……ザザッ…ウィーン
頁人:6代目
名前:勇気
初期設定:水
継承:可能
状態:焼死
死因:他頁人
[ 継承可能なものがあります。
本の焼失を確認。
継承することができません。全て破棄します。]
[ 以降、頁人に『ゆうき』は選ばれません。]
─ピッ
[ 頁人に変化があるため、画面を切り替えます。]
……ザザッ…ウィーン
寿命:もうそろそろ
継承:可能、本へ記録されました
他頁人の殺害
するな
行け
ある
[ 継承できるものを取得したため
目的の再設定を行い、画面を切り替えます。]
【再設定中……】
【完了……】
……ザザッ…ウィーン
目的:塔を登る
目的:継承の準備
[ おめでとうございます。
継承できるものを獲得しました。
特定の場合を除き、頁人の命がなくなっても、
頁人の命ができるようになりました。]
[ 安心して下へ進めてください。]
─ピッ
貴方の指は命になります。
スクロールは常時確認しています。
ページの最後に辿り着くか途中で
人物の命が消え、次へ継承されます。
どのページの最後で死ぬのか
どのページの途中で死ぬのか
不明です。
命が消える頁人も不明です。
─ピッ
[ あやかを進めますか?]
[ 色々お任せします ]
─ピッ




