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第8話 誤魔化しを学ぶということも淑女の1歩かもしれませんわ!

そこから数日が経過した。が、アリアはずっとジェイドの実験室に入り浸っていた。何日も居ると最初は嫌だった薬品の匂いにも慣れてきた。


『ネギ野郎って原作にいましたっけ、、、』


「だからぁ!ネギではございませんってばぁ!」


「まずその原作を知らないのでなんとも言えませんねぇ」


『あ、乙女ゲー、』


「あー!あー!きーこーえーなーい!未来ネタバレされるのは嫌ですよぉ!」


『ネギ野郎って異世界には興味あるのに未来には興味ないの?』


「興味なんてねぇですよぉ〜!」


「ボクが興味あるのは異世界の技術と薬だけですぅ〜」


『おもんねぇ男ですわね、』


「酷い師匠だ、、、」


『あ、これはネタバレとかじゃなくて聞きたいことではあるのだけど、』


「なんですぅ〜?」


腹を割って話し合える程の仲になり、軽口を叩いていた2人だったがアリアの声色が変わり、楽しげだった空気が一変した。


『こういう異世界転生って、本命の他に隠れ攻略対象がいまして、だいたい酷い環境にいたりするんですの』


「は、はあ、」


真剣な話かと身構えたジェイドだったがそんなことは無さそうと思い表情が戻った


『でも助けたら吊り橋効果みたいな感じで好かれてハーレム状態になる可能性がありますの』


「吊り橋効果というのはぁ、、、」


『かくかくしかじかですわ!』


「つまり好きってことですねぇ!」


『まあそれで、わたくしハーレム地雷ですのね、ルミナス様とラブでありたいっていうか』


「ええ、、、いや助けられるなら救えばいいじゃん〜」


ドン引きしているジェイドを他所に、言葉を続ける


『いやだってさぁ〜たしかに嫉妬イベは魅力的ですわよ?』


「人の感情をイベントとか言うんやばぁ〜」


『でもなんか純粋なヒロインが助けるってのは王道ですしと思いまして』


「人生に王道もあってたまるかという話ではありますよぉ〜」


「、、、ルミナス殿下が好きなんなら一途なこともいい事では?」


『じゃあルミナス様に似合うための淑女になる為だけの努力だけしますわ』


「淑女のしの字も無さそうだけど大丈夫〜?」


『これから作るんですわよ!淑女を!』


「ここで他の攻略対象を救わないことが後の失敗として大きく効いてくるのであったぁ〜」


『ちょ!フラグ立てないでくださいまし!てか昨日フラグの概念を教えたのによく覚えてましたわね!』


『てかそんなんじゃなくて!薬はどうなりましたの!!』


「ああ〜、こんな感じになったよ〜」


『偉いですわ!』


ゲーム内で見ていた薬とそっくりだ、まさかこんなに早くできるとは


『優秀ですわね!天才!』


『量産できますの?』


「材料さえ手に入ればって感じかな〜」


『流石はわたくしの仲間1ですわ!』


「師匠のおかげですよぉ!ささ、現代技術とやらのお話を〜」


『ふふん、では今日は空飛ぶ金属の話ですわ!』


その夕方、アリアはジェイドを連れて両親の前に立っていた


「ど、どうしたんだ?ジェイドくんを連れて、、、」


「アリア?何かあったの?」


『ネギ、ジェイドと一緒に薬を作りましたわ〜!伝染病のね!』


(お、お父様とお母様の前でネギ野郎なんて言ったらだめですわ、、、)


「ししょ、お嬢様のおかげでぇ、伝染病の特化薬が出来ました〜!」


「しかも!現在量産中ですのよ!」


ふふん、と胸を張るふたりだったが


「、、、アリア、ジェイドくん、なぜそのことを」


メフィスはアリアには言っていない、それになによりなぜその場に行ってもいないのに薬を量産できる?という疑問が頭を占めたようだ


『はっ!!!』


(まだそんなに病のことわかってないんでしたわ!?)


「ちょ、どうすんのぉ〜師匠〜」


屈んでコソコソとこちらをつついてくるジェイド。アリアは頭の中を高速回転させながらそれっぽい言い訳を探している


『る、ルミナス様とお話した時、、、に、色々と教えてもらいましたの』


「ルミナス皇子?たしかに彼氏なら知っていても、、、」


「公爵閣下ぁ!ボクはお嬢様の民のため、、、という素晴らしい志しに胸を打たれ、協力しただけですよぉ〜」


(ナイスですわネギ野郎!)


『公爵家の一人娘として、、、やはり人々の為にと、、、』


キラキラとした目でメフィスを見つめている2人。メフィスは困ったように2人を見ていたが、エリザは違った


「なんと素晴らしい心なの!」


「お母様は感動したわ!愛らしいアリア〜!」


『お、お母様!?』


エリザはアリアを抱き上げてくるくると回った。


「ジェイドくんもありがとう!アリアの為になってくれるなんて!私感無量よ〜!ね、あなた!」


「そ、そうだがエリザ、」


「私たちの愛娘が、宝がこんないい子に育ってくれるなんて!お薬、配りましょう!」


なんとかエリザの言葉で伝染病は患者の元にいち早く行き渡り、原作よりも早く伝染病が無くなることとなった。その日の夕方、


「師匠ぅ〜、お話する時は嘘はバレないようにしないとですよ〜?」


『ぐっ、、、わ、わかってますわよ、、、ネギ野郎』


「だからネギじゃないですってばぁ!」

8話も閲覧頂き誠にありがとうございます

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