第7話 ポイズン3分クッキングですわ〜!と言っても人任せですのよ
『ということで始まりますわ!』
『ルミくんの人生のお姫様♡のアリアの3分ポイズンクッキング!』
『あ、ポイズンは毒でしたわ、、、』
太陽の光が薄らと見える朝、屋敷はまだ静寂に包まれていた。いや、その静寂は1人の少女の声量によって壊されかけているが。
(とは言っても薬草メモしただけで材料もなんにもありませんし、、、)
『とりあえず作り方を思い出してそれをメモって家の専属医者に見せますわ!』
『、、、居るか知らないけど、』
屋敷が賑やかになってきたころ、アリアは父と母の寝室のドアを勢いよく開けた
『お父様!お母様!この屋敷に医者とか、薬作れるすっげえ方はいませんの!!!』
「どうしたんだ、怪我でもしたのか?」
「まあ、大丈夫!?早く座って、」
公爵夫人は慌てた様子で椅子から立とうとした。
『ち、違いますわお母様!お薬について聞きたいことがあっただけですの!』
「はあ、朝から心臓が飛びれるかと思ったぞ、心配させないでくれ」
公爵はそういうとアリアの頭を撫でながら妻の方を向いた
「エリザ、私がアリアの面倒を見るから君は髪の毛を整えてきたらどうだ?寝癖が凄いぞ、」
公爵夫人、もといエリザははっとして髪を触る、きっとアリアの髪は母譲りなのだろう、アリアとよく似た紫髪が跳ねている。
「忘れていたわ、、、じゃあよろしく頼むわ、メフィス」
「ああ、じゃあアリア、行こうか」
そうして屋敷を歩いていると遠くの端の方に着いた。すこし薬品臭いが人が全く居ない。
『この匂い嫌ですわ、、、』
「アリアはここに来るのは初めてだったか?だったら慣れないね、」
ふっと笑いアリアの頭を撫でている。するとアリアとメフィスの目が合った。アリアの髪色はメフィスとは違うが、瞳の色はメフィスから引き継いだのであろう。
「と、もうここかな、私も支度をしなくちゃいけないからね、アリア、じゃあまた後で」
『また後でですわ〜!』
廊下にはアリア1人しかいなくなった。そして、目の前にあるドアにノックをした
『アリアですわ〜、誰かいませんか?もしよろしければ開けてくださいませんか〜?』
そう声をかけるとがた、ごと、とドアの奥からとても大きな音がして十数秒、ドアが空いた
「あ、アリア嬢ぅ!?初めましてですねぇ〜、どうなさったのですかぁ〜?」
間延びした話し方をする男だった。
『あ、初めましてですわね、アリアですわ』
「なんと知っておりますともぉ!我々公爵家が姫ではございませんかぁ〜!」
アリアの目線に合わせるようにしゃがみ込んだ男は薄緑色の髪と白色の眼をしていた。髪は鎖骨まで伸びている。が、不潔ではなく清潔感あり、白衣に身を包んでいても隠しきれないほど細くそして身長が高い。180後半はありそうだ。
「ボクはジェイド・スキャリオン、初めましてですねぇ〜、姫!」
『あ、わたくしはルミナス様だけの姫なのでやめてくださいまし。』
「冷たいですねぇ〜」
「いやはや、なぜこんな端っこにお嬢様が?」
『作って欲しい薬がありますの!』
『えっと、、これがメモですわ!』
「人使いが荒いお嬢様ですねぇ、、、」
「こ、これは!?」
メモを受け取ると目を見開いて体を強ばらせているジェイド。アリアが不思議そうに覗き込んだ
『なんですの?』
「もしやこれ、、、いま流行りの伝染病の薬ですかぁ!?」
『おお!ご名答ですわ!よく分かりましたわね!』
「お嬢様は公爵家の娘としてぇ!ボク感動いたしましたぁ!!箱入りのガキじゃなかったんですねぇ!」
『い、今失礼なこと言いませんでした!?』
「申し訳ございませんお嬢様!ボクはあなたのことをうるせぇガキだとばかり思ってましたぁ!」
『はあ!?わたくしがうるさ、いのは事実ですけど!ガキ戸はなんですのガキとは!淑女でしてよ!!!』
(ふ、ふつう公爵家、、、いや、自分が務めている家の娘にうるせぇガキとか箱入りとか言いますの?なんですのこいつ!)
『シルエット遠目で見たらほぼネギじゃない!あんたなんか!』
「ね、ネギぃ!?この公爵家に順々なボクをそのような言葉でぇ、、、!?」
『で、作れますの!?ネギ野郎!』
「ネギではございませんよぉ!!」
「まあ、話を戻しますと、、、作れます。しかしぃ」
『、、、なんですの』
「なぜ、最近までこんなこと何もしなかったお嬢様が急にこんなことを?」
『淑女になるためですわ。』
ジェイドは目を薄めて笑った
「ここに長くいるとですねぇ、屋敷中の声が風に乗って聞こえてくるんですぅ。」
「つまりですね、半年前程から急にうるさくなりぃ、よく分からないことを仰られるお嬢様の姿が見てるんですぅ」
「ねぇ、6か月前に言っていた悪役令嬢とは、転生とはなんです?お嬢様。」
『あなた、最初のは全て茶番ね。』
『、、、なるほど、ルミナス様との会話も全て聞いていたのかしら』
「ふふ、凝縮ながらぁ」
『ならあなたには話すわ、』
『わたくし、聖女になりたいの。』
『協力してよ』
「はァ?」
「せ、聖女ぉ?何を急に馬鹿げたことをぉ、、、」
『わたくしルミナス様を愛しているの、だから相応しい女になろうと思って、』
緊張したような空気だったのもつかの間、ジェイドは楽単したように肩を落とした。
「なんか面白い展開かと思ったのにぃ、、、」
『あなた愉悦で動いているの!?』
「ずっとここにいたらそりゃ楽しいことしたいじゃないですかぁ、
じゃなかったら勤め先のお嬢にガキとかいいませんってぇ、はい、薬は作れます作れますぅ、」
(声が聞こえるってのは凄くきしょいぐらいに不都合ではあるけど、、、仲間につけれたら最強では?)
『ねえ、ネギ野郎』
「だからネギじゃないですぅ」
『わたくしが面白いものを見せてあげる。だからわたくしに協力して?』
「ほう、」
『まず手始めに全部教えてあげるわ、他世界のことをね』
アリアが話したことはアリアの元の世界の事だった。科学の発展や薬のことを話していたらつい数十分も経っていた。
『は、話しすぎましたかね』
「、、、ぃ」
『何が言いましたか?』
「師匠とぉ!呼ばせてください!!!」
『急に態度変わりましたわ〜!』
「愉悦の極みですよぉ!そ、そのようなものがぁ、、、!それが創作であれ実話であれどちらにしても面白い!」
『ネギ野郎の態度が本当に変わりましたわね、、、』
ネギ野郎は定着しているのだろう、しかし、ジェイドはそんなこと気にしていないのか目を輝かせながらアリアを拝んでいた
『そ、そんなにですの?』
「ええぇ!そんなにですぅ!!!」
「ひとりぼっちでおもんないこの場所にぃ、、、あなたは神ですよぉ!」
『やべえやつでしたわ、わたくしよりも』
『こ、こほん、じゃあこれからもお話致しますから、薬作ってくれますの?』
「もちろんでございます師匠ぅ!」
『じゃあよろしくでしてよネギ野郎!わたくしはお腹が減ったので帰りますわ〜!』
「お足元には気をつけてくださいねぇ師匠ぅ!!!」
そして、使用人がいる場所まで帰ってきたアリア
『あのネギ野郎やっべぇやつですわ!』
『あ、これもあの地獄耳には聞こえるのか、、、』
(まあ、薬作ってもらうことも約束したし、なんかよくわかんないですけど仲間も出来ましたから、良しとしましょう!)
『今日のご飯は何かしら〜!』
鼻歌が聞こえそうなほど嬉しそうなアリアだった。
7話も閲覧頂き誠にありがとうございます。
公爵と公爵夫人の名前を出すのを忘れていました、、、
公爵=メフィス
夫人=エリザ
あとスキャリオンはネギらしいですねぇ〜




