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第4話 原作全て覚えてるほどの記憶力はありませんわ!

『ごほっ、げっほ、な、何故ここに!?』


後ろから声をかけて来たルミナスに驚いて3歩程後ずさって叫んでしまった。


「いや、父上が緊急で公爵と話したいことがあると言うから、着いてきてしまったんだ」


ルミナスはふふ、と微笑みながら「仕方がないだろう?」と言いたげな目でこちらを見てくる。しかしアリアは目線を合わせられず、真っ赤になった顔を隠そうと俯く。


(か、顔良すぎ、、、ん?ちょっとまって)


(緊急で陛下がわざわざくる、、、だなんて、)


『やっべぇことが起きてるってことですの〜!?』


「んー、なんか外交の、、、とか言ってたような、、、僕はまだ外交については学んだことはないから、ごめん。詳しくはないんだ」


『謝らないでくださいまし、貴方の謝罪には世界一つの重みがありましてよ』


「君と会うのはこれで2回目なのになんだか通常テンションの君に安心している僕がいるよ。」


『にしても、、、外交?』


(原作が始まる前で外交的な重要イベントって、、、は!!!!)


思い出した。そういえば隣国の伝染病が流行りだしたのはこの時期だった気がする。その伝染病が脳に支障をきたし、命に別状もあるようなもので治っても後遺症で凶暴性が見られる。そして原作のアリアはこれを患い、それから悪役令嬢と言われるようになったのだ。


(わたくしルミくん以外興味無さすぎて覚えてませんでしたわ!?)


「きゅ、急に黙ってどうしたんだい?」


心配そうにこちらを覗き込むルミナスと目が合った


『顔゛い゛い゛』


「淑女にしては有るまじき声だよ、大丈夫かな」


『淑女という名のオタクですわ』


「お、おた?なにかな、それは、、、」


戸惑っているルミナスを他所にアリアは考え事をしていた。


(あ、天才的なヒラメキがわたくしの脳の中に走ったわ)


(わたくしが原作に出ていた薬草を使って回復薬とか作ったら慈善活動にも繋がりましてよ、)


王道展開、しかし膨大な欠点がひとつあった。


(薬草の名前とかそんな細かい原作覚えてね〜!!!!)


(世の中の転生系はなんでそんな細かい所まで覚えてんだおかしいでしょ!!!)


『ルミナス様、わたくしいま困っておりまして、手伝ってくれませんか?』


「ん?どうしたんだい?手伝うなんて、なにか困っているのかい?」


(利用して申し訳ございません。しかし許して!!!!あなたに相応しいわたくしに、聖女になるためでしてよ!!!)


『わたくし、いま薬草について学んでまして、ですが薄っすらとしか覚えておりませんの、一緒に薬草を探してくださいませんか?』


「薬草だなんて、普通の令嬢はそんなとこまで、、、勉強熱心なんだね!いいよ、僕であれば付き合うさ!」


感動したようにこちらを見てキラキラと目を輝かすルミナスに罪悪感を覚えたが、これはわたくしの為であり、、、救うことでみんなの為にも、、、と自分を正当化しようとするアリアであった。

4話も閲覧頂き誠にありがとうございます。

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