罪の告白
退勤時刻になるとヨシオは再び真実に連絡を入れた。
「少し話したいことがあるんだ」
「私も同じ気持ちでした」
電話口から嬉しそうな声が聞こえてくる。
「今どちらですか?」
「職員室の近くだ」
「それなら直接お会いできますね」
彼女は提案した。「住所を教えてもらえますか? 私そちらまで行きます」
断るべき理由もないので了承し住所を伝えた。
十五分ほどして私服姿の真実が到着した時周りの視線を感じて焦る。
「大丈夫ですか?」
真実も不安そうだった。
「ああ……ただ周りの目が気になるかもな」
二人はそそくさと移動し学校近くの喫茶店に入った。
「本題に入ろう」
席に着くなりヨシオは切り出した。
「実は今日採用された職場……柚希の通学している高校なんだ」
真実の表情が微妙に曇った。
「偶然ですよね?」
「いや故意に探したんだ」
正直に白状する。「彼女のおかげでようやく就職先が見つかった」
「素晴らしいことですけど……」
彼女は何か言いにくそうにしている。「ただ気になることもあるんですよね?」
ヨシオは深呼吸して覚悟を決めた。
「タンスに手を出してしまった」
衝撃の一言に真実は完全に固まってしまった。
「どういう……」
絞り出すような声で尋ねる彼女に対しヨシオは真摯な態度で話し続けた。
「柚希の部屋に忍び込んで下着を触ってしまったんだ」
後悔の念に苛まれながらも真実には正直に向き合うことを選び取る。
「その結果どうなりましたか?」
真実の声には震えが含まれていた。
「酷く怒らせてしまった」




