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新しい朝
翌朝五時に起床すると既に柚希は起きていた。
キッチンで朝食の準備をしている。
気まずい空気を察してあえて声をかけなかったが彼女の方から近づいてきた。
「行ってらっしゃい」
意外な言葉に驚くヨシオ。
「また今夜会いましょう」
「ありがとう」
彼はかろうじて答えた。
「迷惑かけるな」
「まぁ仕方ないわね」
柚希は少しだけ微笑んだ。
「それより大事なのはこれからどう生きるかだよね?」
その通りだ—過去を悔やんでも仕方ない。
今こそ本気で変わり始める時だと気づかされた。
「肝に銘じるよ」
ヨシオは心から言った。「行ってくる」
玄関を出る瞬間柚希の小さな声が届いた。
「頑張ってね叔父さん……」
振り返らずに手を挙げ応える。
これから始まる新生活への第一歩を踏み出すために―




