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ド底辺ホームレス中年男の俺が姪っ子に告られる!?  作者: やまけ〜


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## 言葉にできない絆 ### 第九章 複雑な距離感


「そう」


柚希はベッドに横たわりながら天井を見つめた。


「あの日叔父さんが夜中にケーキを買ってきてくれた」


「覚えているよ」


ヨシオも仰向けに体を倒した。


「チョコレートケーキが好きだって知ってたからな」


「でも……」


柚希は体を横向きにし、ヨシオの方を向いた。


月明かりに照らされた顔が儚げに見える。


「その後ずっと来なくなっちゃった」


「忙しかったんだ」


ヨシオは目を逸らした。


「親父の病気の治療費を稼ぐために残業ばかりで……」


「嘘つき」


柚希の声は柔らかかった。


「ほんとは怖かったんでしょ?私の両親に会うのが」


沈黙が部屋を支配した。


窓から差し込む街灯の光が二人の輪郭を淡く縁どる。


「怖いよ」


ヨシオは素直に認めた。


「いつもそうだ。成功してる人たちの中にいると自分が惨めに思えて……」


「だから私にも冷たくしたの?」


柚希の言葉には非難が含まれていない。


「違う」ヨシオは首を振った。


「ただ距離を置いていただけだ」


「でも寂しかった」


柚希の声が小さくなった。


「凛太郎は海外留学に行っちゃうし……私だけ取り残されてる気がして」


その言葉にヨシオは胸が締め付けられる思いがした。


完璧に見える彼女にも孤独があるのだ。


「だから……」


柚希はシーツの中で少し動いた。


足先がヨシオの膝に触れる。


「今夜だけでも一緒にいてほしいの」


不意に触れ合った肌に二人の鼓動が早まる。


柚希の体温がヨシオの冷えた身体に染み込んでくる。


「柚希……」


制止するようなヨシオの呼びかけに、


少女は静かに微笑んだ。


ベッドの中で僅かに体を寄せると、


ヨシオの腕に柔らかな膨らみが触れる。


「ダメよ」柚希の囁きが耳元で響く。


「逃げないで」


彼女の指がヨシオの鎖骨に触れる。


幼さの残る少女の身体から放たれる女性特有の香りがヨシオの理性を揺さぶった。


「分かってるわ」


柚希は答え、顔を近づけてきた。


「でも怖くない。叔父さんなら」


唇が触れ合う寸前、ヨシオは柚希の肩を押し留めた。


「やめるんだ」


「どうして?」


彼女の瞳に悲しみが浮かぶ。


「私たち血の繋がりはあるけど……」


「だからこそだ」


ヨシオは視線を合わせられず、


天井を見つめたまま言った。


「君はまだ十六歳だ。大人の判断ができなくて当然だ……」


「歳が離れすぎてるから?」


柚希の声には挑戦的な響きがあった。


「違う」ヨシオは深く息を吸った。


「君はいずれ本当の幸せを見つけられる。俺みたいな男じゃない誰かと......」



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