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## 零細生活者の生態 ### 第十九章 食卓の攻防③
「貸してください」
花音の手が素早く伸び、
ヨシオから携帯電話を奪い取った。
「おい!」
ヨシオが制止する間もなく、
「こんばんは柚希さん」
花音の声が冷ややかに響いた。
「ヨシオさんは今私と一緒にいます」
コンビニ店内の空気が凍りついた。
ヨシオと紗月は絶句し、
近くの客が好奇心丸出しでこちらを見ている。
「待って」
柚希の声がスピーカーから漏れ出る。
「どうしてあなたが……」
「偶然会って一緒にカップ麺を食べているところ」
花音は余裕たっぷりに答えた。
「紗月さんも一緒よ」
「嘘つき!」
柚希の怒声。
「絶対に許さない!そこから動かないで!」




