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## 零細生活者の生態 ### 第十九章 食卓の攻防
「そういうことだ」
ヨシオが答えると、紗月と花音の間に微妙な緊張が走った。
コンビニのBGMだけが三人を包む静けさを破る。
「実は……」
紗月が突然箸を置いた。
「私も最近叔父さんとよく会うんです」
花音の眉がピクリと動く。
「そ、そうなの?」
「はい」
紗月の声には珍しい熱意があった。
「この前も100円ショップで会って……」
「その前はスーパー」花音が被せるように言った。
「食品廃棄物を分けてもらったこともあるわ」
ヨシオは咳き込んだ。
「いや、それは……」
「本当です!」
紗月は断固として頷いた。
「私も何度か見かけました」
花音と紗月の視線が火花を散らす。
その時、紗月の手から割り箸が滑り落ちた。
「あっ!」
彼女が慌てて拾おうとするが、ヨシオの方が早かった。
「大丈夫か?」
ヨシオが床に屈み込む。
同じタイミングで花音もしゃがみ込み、三人の距離が一気に縮まる。
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