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## 零細生活者の生態 ### 第十八章 100円の奇跡⑤
「宿題のヒントを探しに」
花音はさらりと嘘をついた。
「二人はどうして?」
「食事です!」紗月が答える。
「叔父さんが奢ってくれました!」
「へぇ」
花音の目が細められた。
「親切な方ね」
ヨシオは居心地悪そうに席を立とうとしたが
「待ってください」
花音が制止した。
「せっかくですから私も」
彼女はレジへ行き、チョコレート菓子を持って戻ってきた。
「糖分補給にちょうどいいでしょう?」
そう言ってヨシオの隣に座る。
「おい」
ヨシオは困惑した。
「お前は女子高生だろう?こういう……」
「食事の誘いを断るほど野暮ではありません」
花音はチョコを一つ口に入れた。
「それに情報交換には最適な場所ですし」
紗月は当惑した表情で二人を見比べた。
「あの……花音さんと叔父さんは知り合いなの?」
「この前に知り合ったばかりよ」
花音はヨシオを見た。
「ね?ヨシオさん」
「……ああ」
ヨシオは名前を呼ばれて眉をひそめた。
「そういうことだ」
「へぇ〜」
紗月の視線が鋭くなる。




