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##雨中の決意 ### 第十五章 偽りの夜②
ベッドルームの扉を開けると柚希は既に横になっていた。
月明かりが彼女の輪郭を青白く照らしている。
「来たわね」彼女は目を開けた。
ヨシオは躊躇いながらベッドの反対側に入った。
二人の間には奇妙な距離感があった。
「明日……」
柚希が沈黙を破った。
「家を出るの?」
「ああ......」
ヨシオは正直に答えた。
「元の生活に戻る」
「嘘つき」
柚希の声には失望が混じっていた。
「本当は紗月に会うんでしょ?」
「彼女とは何もない」
「でも惹かれてる」
「それは……」
ヨシオは言葉を選んだ。
「純粋に好ましい少女だと思っただけだ」
柚希は鼻で笑った。
「完璧な姪っ子がいるのに何を求めてるの?」
「私の方がいいわよ」
柚希が唐突に言った。




