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ド底辺ホームレス中年男の俺がJK姪っ子に告られる!?  作者: やまけ〜


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時の果てで交差する影②

**六ヶ月後 東京湾岸地区**


夕暮れの港に立ち尽くす紗月の姿。


水平線に沈む太陽が彼女の横顔を黄金色に染めていた。


制服姿の女子高生らしからぬ疲労がその瞳に影を落としている。


「来たわね」


振り返った視線の先にはヨシオがいた。


労働者の服装に似合わぬ風格漂う佇まいは以前と変わらぬ威厳を纏っている。


「話があるんだろう?」


「ええ」紗月がバッグからファイルを取り出す。


革製の装丁にはルナ財閥の紋様が刻まれている。


「全てが解決したわけではないのよ」


ページを開くと様々な調査資料が現れた。


伯爵家関連の裏文書・金融取引記録・監視カメラ映像……どれも一般人の目には触れられない代物ばかりだ。


「これらを公表すれば世界的スキャンダルになるわ」


声にはかつての傲慢さは消え失せていた。


代わりに深い罪悪感が滲んでいる。


「クローン実験や人体実験……全ての裏で糸を引いていたのは私達だった」


「それで?」


ヨシオの態度は落ち着いていたが目だけは鋭く光っていた。


「何故俺に見せる?」


「あなたなら正しく判断してくれると思ったから」


珍しく真摯な口調の紗月。


「私は……この件に関わるべきじゃなかった」


拳が小刻みに震えている。


ルナ財閥の傀儡として操られていた日々がフラッシュバックしていた。


「遅すぎるぜ」


苦笑するヨシオの脳裏を過るのは血濡れの日々。


しかし今は憐れみと包容力が混ざり合った眼差しを向けている。


「だが責任は取るべきだ」


彼は資料を受け取ると懐に収めた。


「一つ約束してほしいの」


紗月が数歩近づく。


香水の香りが海風に溶けてゆく。


「私と一緒に……もう一度やり直してくれないかな?」


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