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蛇の道は蛇
**非常階段**
硝煙の臭いと共に官吏たちが退却していく。
その隙に雅也は負傷した右腕を庇いつつ三人を救出した。
「大丈夫か?」
「なんとか……」ヨシオが辛うじて応じる。
「これで逃げられますね」凛太郎が安堵の表情を浮かべた瞬間――
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**屋上で待ち伏せ**
「お父さん!」柚希の悲鳴。
ヘリポートには特殊装備の兵士たちが待ち構えている。
中央には紗月と花音の姿が。
「逃げても無駄よ」紗月が冷笑する。
「ここで終わらせましょう」花音が扇子を広げて宣言した。
「お父さん!」
柚希の叫び声が虚空に消える。
(何故、紗月と花音がここに?)
目の前には紗月率いる武装集団。
逃走路は完全封鎖された。
「投降してください」
花音が優雅な仕草で扇子を閉じる。
伯爵令嬢の品格が残酷な状況とのアンバランスを際立たせる。
「ふざけるな」
負傷した右腕を庇いながら雅也が立ち上がる。
眼光だけが鋭利な刃物のごとく輝いている。
「我が子たちに手を出す奴は許さん」
「抵抗は無意味よ」紗月の声が冷たく響く。
「国家権力と財力の融合……我々の敵ではありません」
周囲を取り囲む武装兵士たちが銃口を向けた瞬間――




