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阿修羅の政界劇
「お父さん!この法案おかしいわ」
柚希が叫ぶように書類を机に叩きつけた。
雅也の視線が一瞬鋭くなる。
「なぜわかる?」
「看護師の研修で知りました」
凛太郎が冷静に補足する。
「本来保護すべき被害者を隔離する文言が混在しています」
父子のやり取りを黙って聞いていたヨシオの胸中で不安が膨らむ。
法案成立の裏側で蠢く見えざる手が徐々に姿を現し始めていた。
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**数日前 某議員会館**
「花音様、現在旧華族の連盟に圧力をかけているところです」
秘書の報告に頷くスーツ姿の花音。
伯爵令嬢としての風格が漂う。
「古参議員二十名の署名が必要でしたね」
「はい。すでに半数近くが確約済みです」
「あと一押しで成立ですわ」
微笑む伯爵令嬢の瞳には氷のような光が宿っている。




