表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ド底辺ホームレス中年男の俺がJK姪っ子に告られる!?  作者: やまけ〜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

209/230

閣議の波紋

「この家から退去してもらう件だが――」


雅也の言葉に柚希の顔色が蒼白になる。


リビングでパソコン操作中の凛太郎もキーボードを叩く手を止めた。


「延期する」


予想外の一言に一同が沈黙した。


事務次官就任目前の官僚の決定は簡単ではないはずだ。


「ただし条件がある」


鋭い眼光がヨシオに注がれる。


「近日中に提出する書類に署名を。内容は――」


その時玄関チャイムが鳴った。


**ピンポン**


「時間だな」


雅也が腕時計を見て立ち上がる。


「詳細は夕方帰宅後に話そう」


扉が開くとSPを従えた高級公用車が停まっていた。


黒塗りのヴェルファイアから降り立った秘書が一礼する。


「お時間になりました」


「ああ」


スーツケース片手に颯爽と歩き出す父親の後ろ姿に柚希が声をかける。


「気をつけてね父さん」


振り返らず手を上げる雅也。扉が閉まり車が発進すると柚希が深く溜息をついた。


「よかった……暫く猶予ができて」


---


**夕刻 六時**


リビングのテレビから速報が流れる。


『本日夜臨時閣議にて重要法案が可決されました』


キャスターの声に釘付けになる一家。


『労働市場活性化法改正案及び刑事司法制度改革法案……』


「叔父さんの再審に関係あるかも!」


凛太郎がニュースサイトを開く。記事タイトルに『冤罪被害者支援強化』の文字が踊る。


「これです!」


柚希が手元の資料を掴む。


「お父さん宛ての報告書よ」


ペラペラとページをめくると最後の項目に目が留まった。


**【第7条】冤罪被害者の早期収容措置**


「収容?」


不安げな表情の柚希に凛太郎が説明する。


「保護プログラムの一種だよ。政府が認めた犯罪被害者を一定期間管理下で保護する制度」


ヨシオは黙って聞いていた。


刑務所生活を想起させる名称に鳥肌が立つ。


「叔父さんが該当すれば父さんとの約束も覆るかも」


期待に満ちた弟の声に柚希が頷く。


「明日……お父さんに相談しましょう」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ