表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ド底辺ホームレス中年男の俺がJK姪っ子に告られる!?  作者: やまけ〜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

172/230

底辺ビジネス


ペットボトルの生ぬるい液体を胃に流し込みながらヨシオは呻いた。


「明日……金になる物を見つけないと……」


川面に映る汚れた顔は四十代半ばとは思えぬほど老け込んでいた。


工場勤務時代の面影はない。


脂気の抜けた髪は白髪混じりだし頬骨は異様に浮き上がっている。


(あのまま柚希を犯していたら……)


最低の妄想に股間が反応し自虐的な笑いが漏れた。


だが同時に胸を締め付ける痛みが湧き上がる。


親族を性欲のはけ口にしようとした罪悪感が理性を保つ唯一の支えになっていた。


「よせよ……」


独り言が寒風にかき消される。


「お前はまだそこまで堕ちてない」


ふと頭に浮かんだ記憶—半年前までこの川岸で共に暮らしていたホームレス仲間の言葉だ。


『雑誌拾い?一冊五十円ならマシな方さ』


古紙回収業者が値下げを続けており最近では三十円にまで落ち込んだとも聞いた。


それでも新聞紙よりは嵩張る分高く買い取られるという。


ただ、自分で売るとなると話は別で百円で売れるそうだ。


「やってみるか……」


ヨシオはよろめきながら起き上がった。


腰が軋む痛みさえ今は些末なことだ。生存への執着が疲労感を超越していた。


夜明け前の川面がドス黒く一瞬吸い込まれそうになるが、気を持ち直し駅に歩を進める。


日の出はもうすぐそこだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ