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蕾の襲来③
ヨシオの背筋に冷たいものが走る。
少女の瞳が潤んでいることに気づいた時、危機感が全身を貫いた。
「馬鹿なことを言うな」
「嘘は通じません」
花音の指先がシーツを握りしめる。
「ヨシオさんから……お姉様のシャンプーの匂いがします」
その瞬間、昨夜の風呂場での一件がフラッシュバックした。
リィファのローズ系フレグランスが汗と混ざった独特の香り—
それを敏感に嗅ぎ取ったのだろうか?
「それに……」
花音が顔を歪める。
「とても……とてもいやらしいオスの匂いがします」
ヨシオが言葉に詰まった隙に彼女が飛びかかる。
細い指先がワイシャツのボタンを外そうとするが焦りで震えている。
「恥ずかしくないのですか?」
涙声で訴える花音。
「私に拾われておきながら……」




